槍ヶ岳(↑殺生ヒュッテ-東鎌尾根↓中岳-天狗原・2泊3日)



- GPS
- 23:37
- 距離
- 45.4km
- 登り
- 2,084m
- 下り
- 2,078m
コースタイム
- 山行
- 4:32
- 休憩
- 0:54
- 合計
- 5:26
- 山行
- 4:55
- 休憩
- 0:29
- 合計
- 5:24
- 山行
- 11:24
- 休憩
- 2:13
- 合計
- 13:37
天候 | 9/7曇り、9/8曇り・小雨、9/9晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
その他周辺情報 | 下山後は「ジョイフル朴の木 すくなの湯(600円)」 |
予約できる山小屋 |
横尾山荘
|
写真
感想
槍ヶ岳は憧れの山で、2年位前までは我々の実力では登ることはできないと思っていた。調べるうちに、槍沢ルートで小屋泊なら山頂の手前までは行けると考えるようになり、妻を説き伏せてとりあえず槍ヶ岳山荘まで登る約束をしていた。
この2年間で常念岳、五竜山などの岩場登りの山も一緒に経験し、YouTubeなどの剱岳登山映像を何度も見て、「自分も登ることができるかもしれない」と妻も言い始めたので、満を期して槍ヶ岳に挑戦することにした。
1泊2日でも可能と思われたが、無理をせずに1日目は風呂のある槍ヶ岳ロッジ泊、2日目は槍ヶ岳山荘泊の2泊3日にした。槍ヶ岳アタックは、できれば2日目の夕方、天気により3日目の早朝に、両方とも雨なら登頂アタックは諦めることにしていた。オプションとして、2日目は殺生ヒュッテから東鎌尾根に登り尾根の終盤を楽しみ、3日目は大喰岳〜中岳〜南岳〜天狗原経由で下山する計画で出発した。
1日目の山行は予定通りに進み、槍ヶ岳ロッジのとてつもなく熱い一番風呂に入ることもできた。槍ヶ岳が雲に隠れて見えないことが少し残念だった。
2日目の山行は前半は順調だったけれど、途中から雨が降り始め、東鎌尾根はどうしようかと相談すると、妻が行こうと言うので予定通りに殺生ロッジから東鎌尾根に登った。辺りは真っ白で、前方に近づいてくる槍ヶ岳山頂は見ることができなかったけれど、尾根最終部の岩場歩きや鎖場、梯子場を堪能した。妻は高いところが苦手だが、足元も白くて高度感が無かったのが幸いしたかもしれない。山頂付近は夕方まで雲に覆われていたので、翌日の早朝に山頂にアタックすることにして早々に床についた。
最終日、4時半に外に出ると、満天の星空をバックに、薄暗い槍ヶ岳を登って行く数人のライトが見え、我々もそれに続くことにした。前半は、数m先と手元しか見えないのが幸いしたのか、妻も高度感を感じることなく順調に登った。梯子場では下を見ないようにして登り、5時過ぎに山頂に夜明け前の着いた。快晴の中、徐々に明けていく360°の大展望に感動の連続、本当に来てよかった。下山時は山荘で朝食を食べてから登り始めた人の列を横目で見つつ、事前学習を活かしながら慎重に降りた。山荘で荷物のパッキングをして喫茶室で豚汁(500円)と槍ヶ岳山荘名物のちまき弁当を食べながら、妻に「槍ヶ岳はどうだった?」と尋ねると、「下りで2・3ヶ所怖かったけれど、なんとかいけた」という感想だった。
下山は大喰岳・中岳・天狗原経由のルートで。スタート時間が予定より1時間ほど遅いのが少し気がかりだったが、最終バスに間に合わなければタクシーに乗るつもりで天空の稜線歩きを楽しんだ。大喰岳・中岳からの眺望も素晴らしかった。天狗原分岐からの尾根の激下りや広いカールの岩場トラバースに思っていた以上に時間がかかり、槍沢ルートに合流したときには、最終バスは難しい時間になっていた。
妻に「頑張って歩き、だめだったらタクシーを使おう。タクシーがなかったら、泊まるところをさがそう。」と伝えた。それからがんばって槍沢ロッジまで下り、行動食を食べながら計算すると、途中休憩しなければ最終便に間に合うかもしれないという希望が見えてきた。互いに励まし合いながら歩き続け、最終便発車の8分前にバスターミナルに到着した。
色々な意味で、忘れられない山行となった。
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