記録ID: 930418
全員に公開
沢登り
甲斐駒・北岳
荒川北沢〜農鳥岳〜広河内岳〜笹山〜奈良田(沢登りで北岳山荘)
2016年07月30日(土) 〜
2016年07月31日(日)


- GPS
- 64:00
- 距離
- 26.4km
- 登り
- 2,907m
- 下り
- 3,233m
コースタイム
1日目
- 山行
- 8:06
- 休憩
- 0:13
- 合計
- 8:19
8:35
30分
弘法小屋尾根取付き
9:05
2分
横断道分岐
9:07
0分
北沢取水堤(池山沢出合)
9:07
9:20
170分
北沢遡行開始地点
12:10
50分
ミヨシ沢出合
13:00
60分
滝沢出合
14:00
45分
八本歯沢出合
14:45
40分
北沢最上部付近の二俣
15:25
10分
ポンプ小屋
15:35
35分
旧北岳小屋
16:10
北岳山荘
2日目
- 山行
- 10:50
- 休憩
- 0:25
- 合計
- 11:15
2:30
85分
北岳山荘
3:55
55分
間ノ岳
4:50
5:00
40分
農鳥小屋
5:40
30分
西農鳥岳
6:10
6:20
25分
農鳥岳
6:45
25分
大門沢下降点
7:10
60分
広河内岳
8:10
50分
大篭岳
9:00
40分
白河内岳
9:40
10分
笹山(北峰)
9:50
150分
笹山(南峰)
12:20
12:25
80分
水場入口
13:45
奈良田湖
天候 | 7/30(土) 晴れ時々曇り 7/31(日) 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
[荒川北沢] 富士川の水源の1つ 荒川自体は北沢と南沢から成る。 荒川は野呂川と合流し早川に変わり、早川はやがて富士川に流れがまとまる。 今回は北岳登山口の広河原まで林道が無い時代の沢沿いのクラシックルートを辿りました。 昔、荒川小屋が現役の頃、今は廃道になっている北沢横手道を経由して、池山吊尾根方面への道もあった模様。南アルプスの歴史を語る上で沢沿いの道は絶対外せないもの、ロマンの為に行ってきました。今回は永野さんの本の記録を元にこのルートを辿ったEVERGREENさんのレコを参考にさせて頂きましたが、新たな情報なども追加で載せています。ずっと稜線を見上げながら秘境感をたっぷり堪能出来る良いコースでした。EVERGREENさん情報有難うございました! ※このルートは一般ルートではないので、計画する際は地図読み、ビバーク技術など総合的な技術が必要です。また水量によって難易度も変わると思います。 -------------------------------------------------------------------------------------- ■野呂川発電所-弘法小屋尾根取付き(荒川北沢/南沢出合) 整備されまくった林道なので問題なし。何回か堤防の工事をしていて堤防に梯子があったり無かったりの時期もあったようです。今回は新しくなった堤防に梯子とロープまで付いていて普通に登れました。 ■弘法小屋尾根取付き-北沢取水堤 一般登山道と変わらない作業用の林道がずっと繋がっています。1540m地点で横断道とぶつかりますが、ここの横断道は右方向です。道迷いはしないと思います。 ■北沢取水堤(池山沢出合)-北岳ポンプ小屋 ここに架かる橋は渡らずに、直ぐ北沢の河原に降ります。ここで沢靴などに履き替えて以降は北沢を遡行していきます。 ・基本全ての沢の出合は水流の多い方に行きますが、全てに当てはまるわけではないので方向を確認して登る事になると思います。沢の分岐は間違えた方向に進んだ場合、すぐに支尾根を乗越せば戻らなくても簡単に本来の沢に復帰できる場合が多いです。 釣り師の高巻き道もあちこちにありますが、中流以降沢の中に絶対入らなくてはいけない箇所が出てきます。沢靴を履いて沢の中を突っ切るのが、藪やトラバースする事なく1番安全で1番早く進めると思います。 ■北岳ポンプ小屋-北岳山荘 明瞭な道がずっとあります。ここまで辿り付いた方でしたら全く問題ないと思います。 |
写真
北沢取水堤に掛かる橋。今回は渡りません。この橋を一回渡り、右に折れて池山沢を対岸に渡ると、かつての北沢横手道(廃道)方面のようです。
荒川小屋が健在であった1960年頃は使われていた記録があるようです。
荒川小屋が健在であった1960年頃は使われていた記録があるようです。
以前の堰堤乗り越し用の梯子は撤去され、河原全体は以前に比べ大きめの岩に埋もれている。
写真の様に安定した足場が追加されていたので安心して渡れる。しかし水量多いとほんの3〜4mのわずかな距離だが渡渉が必要な場合がある。
写真の様に安定した足場が追加されていたので安心して渡れる。しかし水量多いとほんの3〜4mのわずかな距離だが渡渉が必要な場合がある。
感想
永野さんの本を見てずっと行きたかった沢沿いの源流を遡行していくこのコース。
3000m峰に囲まれているこの長大な水源の沢沿いを、源流まで登ってみたい。ずっと温めてきた計画を今回は実行する事にしました。
1960年代の山と渓谷社の記事には、今は亡き荒川小屋(荒川発電所辺りにあった小屋)から沢沿いで稜線に出れるコースが複数紹介されており今はいずれも廃道になっている。
日本登山体系(普及版)などにも戦前の林道の無かった時代ならではのクラシックルートが紹介されていて、南アルプスならではの昔の文献を調べながらルートを開拓してコースを考える。こういう山行に最近はまっている。
沢沿いのコースは直ぐ荒れてしまう為維持が難しいが、誰とも出会う事もなく、本来の自然そのままの秘境感を感じる事が出来る。八本歯など沢沿いからの稜線を見上げる景色を体感してしまうと次の稜線歩きが非常に楽しくなる。『前はあそこから登って来たんだよな?』とか自分の現在位置関係だとか手に取るように分かるようになる。
自分だけの絶景!最高のコースでした!
お気に入りした人
人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:3320人
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する