白峰南嶺と蝙蝠尾根


- GPS
- 74:05
- 距離
- 61.0km
- 登り
- 4,756m
- 下り
- 4,506m
コースタイム
- 山行
- 7:11
- 休憩
- 1:11
- 合計
- 8:22
- 山行
- 10:17
- 休憩
- 1:02
- 合計
- 11:19
- 山行
- 9:29
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 10:03
- 山行
- 5:02
- 休憩
- 0:14
- 合計
- 5:16
- 山行
- 3:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 3:00
天候 | ほぼ晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
やはり奈良田越から笹山までがわかりづらい部分が多い。特に笹山への最後のピッチは要注意。笹山から先はぼけっとしているとはずすけど、登りの場合視界がひらけてさえいれば適当に行っても問題は無い。蝙蝠尾根に関しても視界があれば迷うところは無い。無論山慣れた人の場合は、ですが。 |
その他周辺情報 | 白樺荘で食事と入浴。お湯はぬるめだがヌルヌルで女性うけタイプ。食堂は3時までだったので、先に食べた。 |
写真
ここで丁度池ノ沢から上がってきたマニアックな若者と一緒になる。池より下部が悪いのは聞いてはいたが、上部も背丈の這松で苦労したとのこと。若い人がこういうコースを選んでくれて嬉しい。
天場は小屋の真下は一杯だったので、農鳥寄りに張る。隣にファミリーのみで静か。水は結構余っていたので小屋で1ℓ=¥100追加して水汲み省略。
装備
備考 | 手袋を忘れ、片手だけ車に転がっていた軍手をはめた。藪漕ぎでヤニだらけになるので必要。 |
---|
感想
初日:まずバスの順番待ちから。7:30のバスなので、6時頃まで寝ようと思っていたら、5時前から並んでいる。とりあえず荷造りして5:30頃列の端へ。6:30のバスが2本出て、その後の7:30のバスに乗れた。
さて、椹島から二軒小屋まで林道歩きなのだが、意外に日陰で涼しく歩けた。が、この区間でいきなり靴擦れを拵えるという大失態。ちょっとでもおかしいと感じたらすぐに対処しておくべきだった。お陰で今回の山行中、ずっとマメに悩まされることに。
二軒小屋から伝付までは癒しのハイキングコース。伝付までは新倉からの登山者と何組かすれ違ったが、林道に入ってからは全くなし。ごく最近誰か通った形跡はあるものの、誰にも会わず。16時過ぎにようやく奈良田越がわからず引き返して来たという2名のパーティとあう。せっかくなのでもう一度戻ってルートを探すことを勧めたが、そのまま帰ったようだ。それから30分程で林道末端へ。奈良田越にもすんなり辿り着き、白剥方向のルートも確認後、林道末端に戻ってテントを設営。
夏休みなんだから誰かいるかな、なんて思って来たのだが、貸し切りだった。靴擦れを確認すると、両足ともしっかり水膨れに。こんなんであと3日も歩けるの?この日は無風無音。寝入りばなに近くで動物の餌を漁っているような気配がしたが、テントを叩いたらいなくなった。
2日目:暗いうちから歩いても迷いそうなので5時出発ということにして3時半に起床。撤収している間に単独者がやってきて先に行く。彼は椹島へのバスの行列に着くのが遅かったらしく、林道途中でタイムアップとのこと。3日目の天泊予定地が違うものの、あとは全く同じ予定で、ここから笹山までは彼と殆ど同じペースで進むことになる。
白剥山から先、先行のお兄さん共々1か所ルートをはずした。鹿道に吸い込まれたようだ。復帰はすぐできる。尾根から外れたらおかしいと思った方がいい。今回一番の難関は笹山直下の1ピッチだったように思うが、適切なラインどりをしさえすればそう苦も無く抜けられる。トレースが付いていても藪に押し戻されるようだったら戻って周りを観察するといい。テープ・ケルン・ペンキを見落とさないように。直前までほぼ一緒だったお兄さんは昭文社地図の1時間足らずの区間を2時間かけたとあとで聞いた。
笹山から先は踏みあともずっとはっきりし、随分と気楽になる。マーキングもずっと増えるが、これは下りを念頭に記されているようだ。大門沢下降点からの一般道は道はいいものの、疲れた足には厳しい。ここから農鳥小屋までが今回一番辛かった部分だ。天場はそれなりに空きがあって助かった。夜に雨がパラリと降ったが、あとは無風に近い状態。
3日目:今日も長丁場なので4時過ぎ出発。稜線はライトがいらないが、トラバース道に入ったら結構な下りで、これは明かりが必要だった。ちょっと出るのが早かったようだ。水は熊ノ平までの分しか持っていないので、そんなに重くないはずだがちっとも足が進まない。途中水も2か所で出ており、超スローペースで進む。
熊ノ平からは樹林と草原の道で、私はこういう道は大好きなのだが、今日みたく展望もガス気味でいまいちの場合は退屈と感じる人も多いだろう。雪投沢から北俣分岐まではザレて長い急登。重荷を担いで下りに使う場合は緊張するだろう。この分岐には有名な(?)快適そうなテントサイトがあるが、まさかこの時間に(12時)こんなところに張るわけにもいかず、塩見は省略して先に進むことにする。笹山の稜線で眺めたとき感じた通り、蝙蝠までは結構長い。
テントサイトは北俣を過ぎてじきに這松の陰に何張か張れるスペースがある。あとは尾根が広いので、いざとなったらどこでも張れるが、あまり快適そうではない。蝙蝠頂上直下が一番良さそうだ。徳右衛門まで行く時間はあったが、ここを見て即決した。
私が設営した直後にやはり農鳥から来たというおじさんは徳右衛門へ下って行った。今日も貸し切りかと思っていたが、二軒小屋からピストンというカップルが上がって来て頂上南側に張り、彼等の知り合いというファミリーが私の隣に張って合計3張に。
このファミリー、小学校3・4年生位のの女の子を連れていたのだが、鳥倉林道から入り、初日高山裏、2日目に荒川・千枚を通って一気に二軒小屋(!)、明日は塩見を通って鳥倉林道へ下山という恐ろしく機動力の高いファミリーで冬山も行くという。おかげで楽しい夕食の支度&食事でした。夜は雨が少々。ほぼ無風。
4日目:下るだけなのでゆっくり起床。5時頃はあたりはガスガスだったが、撤収している間に雲が薄くなり、オレンジ色の光が雲に反射してとても神々しい雰囲気。お隣さんと綺麗!を連発。今日は昨日よりいい天気かも。
お隣さんより一息遅れて出発。もったいないのでゆっくり下山する。徳右衛門までは2時間足らず。天場はあまり無い。やっぱり蝙蝠で正解だった。水場への分岐は確認したが、手持ちが充分あったので水場には下りていない。水場から10分程下った登山道脇にテントが張れそうなスペースがある。
徳右衛門から下の森は苔も生えて特に雰囲気が良く、きのこもたくさんあって立ち止まってばかり。荷も軽く、二軒小屋まであっという間の実に楽しい区間だった。この日はすれ違い単独2人。二軒小屋に着いたら一気にまったりモードに。結局ここに泊まって翌日は下山のみ。なお、コースタイム5日目はいい加減です。
全体を通してみれば、破線ルートは当然ながらも一般ルートも人はごく少なく、また、会う人も山の好きな人ばかり。夢のような5日間だった。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する