白峰三山スキー



- GPS
- 31:29
- 距離
- 48.9km
- 登り
- 4,612m
- 下り
- 4,626m
コースタイム
- 山行
- 7:42
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 7:57
- 山行
- 7:30
- 休憩
- 0:16
- 合計
- 7:46
- 山行
- 9:37
- 休憩
- 0:32
- 合計
- 10:09
- 山行
- 4:27
- 休憩
- 0:06
- 合計
- 4:33
過去天気図(気象庁) | 2025年05月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
5/3
春の奈良田から大門沢を登る。木々の梢越しに望む白い稜線は、レッサーヒマラヤからのハイヒマラヤほど遠く見えた。大門沢小屋は冬季開放部あり。2000mを越えると雪が増え、運動靴から兼用靴へ履き替える。夕方は風が強まり、2600mの緩傾斜地で泊。
この日は、下って来た登山者二人とすれ違ったが、以後最終日まで登山者と会わなかった。奈良田に止めてあった自動車の人たちはどこへ行ったのでしょう。バットレス、それとも野呂川の釣りだろうか?
5/4
朝は強風とガスで二度寝。風が弱まり明るくなってきたので9時過ぎに出発。農鳥岳までシール登行する。天気は晴れ、風も10m程度。岩稜をシートラ、西農鳥岳山頂から荒川本谷へドロップする。硬いモナカ雪だが一応滑れる。300mほど落としてトラバース気味に稜線へ登り返す。雄大で複雑な地形の間ノ岳南面をジグザクにシールで登っていく。間ノ岳山頂は16時半を回ってしまった。低い場所で泊まりたくて、すぐに滝ノ沢に滑り込もうとするが、雪面はカチカチで転倒滑落が怖い。やむを得ず二の字で登り返して稜線泊。またも寒い夜となったが、甲府の夜景と富士山は美しかった。
5/5
冷え込んで雪は硬いまま。今山行随一の斜面と期待していた滝ノ沢を滑るか悩む。8時をリミットに決めて待機する。東面で思いのほか日射も昇温も早かったため、8時にはすでに絶好のザラメになった。北岳や富士山を見ながら最高の滑りを楽しめた。
しかし早く稜線に戻りたい気持ちから早めに滑走を切り上げたのが裏目に出て、トラバース中に崖に阻まれ、中白根山の南まで追いやられる。痛いルーファイミスであった(『山スキー百山』のルートが正解です)。
主稜線上は少し滑れたが、北岳山荘着は12時を過ぎる。その後もすっかりバテて、北岳山頂はリミットとした14時を回ってしまった。ただ雪はギリギリ硬くない。北峰から大樺沢右股へドロップ、しばらくはジャンプターンで行動を落とす。スキーヤーズレフトの草滑りにトラバースしてからは板の走るザラメで、途中少しの藪漕ぎもあったが、2000m付近まで滑れた。大樺沢の道は廃道とされてルーファイが難しかったが、ヘッデンのお世話にならずに広河原着。焚き火で暖まる。
5/6
夜半から雨になった。濡れながら林道を歩き、金山沢温泉で入浴。芦安観光タクシーに無事スキーを積み込んだ。
今回滑ったのは、いずれも早川(荒川)支流の北東斜面です。西農鳥岳からの荒川本谷300m、間ノ岳からの滝ノ沢600m、北岳北峰から大樺沢右股・草滑り1100m。山の上は別天地、それぞれが良い斜面であることは確かですが、行程全体を考えると累積登行は5000mを越えているので、スキーを効率良く使えるラインではありません(ルーファイミスのロストを差し引いても)。
夜叉神峠下のゲートからの林道は意外に短く感じて、広河原から間ノ岳と北岳を狙うのはそれなりの計画になると思いました。ただ今回のメインは西農鳥岳からの荒川本谷滑走でした。パートナーが高校生の時、大菩薩から農鳥岳を遠望した時に見つけて以来滑りたかったラインとのこと(シーハイルHさんが滑られているようですが)。
二度と行かない(行けない)コースを歩き滑り通せたのは彼のおかげで、感謝です。
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