穂高岳屏風岩東稜



- GPS
- 29:42
- 距離
- 35.3km
- 登り
- 8,284m
- 下り
- 8,267m
コースタイム
- 山行
- 3:07
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 4:02
- 山行
- 7:56
- 休憩
- 6:33
- 合計
- 14:29
天候 | 土曜日はいつ降ってもおかしくないどんよりした天候 日曜日は雲がちだが久しぶりに青空が垣間見えた |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
徳澤でアルピコに電話してタクシー予約すれば釜トンネルゲート閉鎖の19時までに間に合えばOK。 ***ゲート閉鎖時間は月、曜日によって異なるようです。必ず確認してください。*** |
コース状況/ 危険箇所等 |
「日本の岩場(下)」によれば 東稜 4級下 A1 東壁右端のカンテ状壁を登る、高度感満点の人気ルートである。とはいえ内容はほぼボルトラダーに終始するもので、今日的には面白いルートとは言い難い。 ただ、最後のピッチとその手前のピナクルテラス直上は意外とフリーが悪くランナウトもするので注意されたい。 ただのアブミ掛け替えルートのつもりで行くと痛い目にあう。 東稜じたいも大変でしたが、横尾からのアプローチ途中の渡渉、T4尾根4Pも相当大変です。 渡渉はその時によって大きく状況は異なるでしょうが、我々は膝ぐらいですみました。靴下の替えを持っていって靴下はいたままで渡渉した方がよいとのこと。K君が昨年はだしで足を切ったとのことでした。 T4尾根はアプローチといえど、かなり悪い。1Pが4級、2Pが4級+というグレード以上の難しさを感じました。濡れてるとえらいこっちゃ滑る。 T4尾根最終点からT2東稜の取りつきへのトラバースも気を抜けません。右に落ちたら間違いなくアウト。 東稜は人工登攀6P、日本の岩場にはボルトラダーなんて書いてあるけど、細引きにアブミ、抜けそうな方向のハーケンなんて当たり前な世界。 下山は懸垂ではなく、終了点から屏風の頭、パノラマコースをへて徳澤、上高地というルートをたどりました。終了点からゴールまで約6時間!体力も求められます。 もう2,3回連れてきてもらわないとリードなんて夢のまた夢かも。。。 要精進。 |
写真
感想
金曜日にお休みをもらって久しぶりの4連休。
日曜日の屏風岩は決まっていたのでその前にのんびり焼岳に登って、
温泉入って、飛騨牛食べて、うふふ、な〜んて考えてたらまんまと悪天。。
でも替りにアンちゃんとたっぷりリードトレできたし、家事もできたしOK牧場。
土曜早朝に雨の降る都内出発。
中央道、進んでも進んでも雨は止まず。。
ココロはブルーどころかどす黒くなっていきます。
松本インターを降りて、道の駅風穴の里辺りから「おや?青空が見えるよ!」
上高地についたころは晴れていたけどその後また段々グレーになる空。
本日は横尾山荘まで。
空が段々グレイになって行く。ふぅ。
山荘に到着後明日の渡渉点の偵察へ。
予想通り水量は多く流れも結構はやい。
身長170センチの男子で膝上。ということはkameは腿。。
今夜雨が降らなければどうにか渡れそう。お願い降らないでぇ〜。
横尾山荘は改装したてですごくきれい。
部屋は2段ベットで一人一畳。ご飯は美味しいし、なんとお風呂もあります。
天気予報は相変わらず微妙だけど行けると信じて就寝。
快適な寝床だったけど、登攀のことを考えるとドキドキして1時間毎に起きる。
2時20分起床。支度をして3時出発。
昨夜は雨は降らなかったみたいでよかった、と思いきや今まさにポツポツと雨が。。
空には星が見えるのに、なんでかなぁ。。
暗い中渡渉点に到着、靴を脱いで靴下だけで渡ります。
最初に渡った大先生&Rちゃんを見ていると昨日の偵察の時よりは水量もちょっと減ってる様子。
意を決して川に入る。うへぇ〜水が冷たい、冷たすぎる。
我慢して進む。すぐ前のhibaは自分のことで精いっぱいで一切振り返らず。
まぁ想定内だけど。
その後数回の飛び石渡渉をして少しずつ川から離れていきます。
そして次はT4尾根を目指して急登のルンゼをつめる。
空がだんだん白くなってきて屏風の輪郭も見えるようになってきた。
曇ってるけどガスってない。よし。
T4尾根に到着。
大先生&kame、Rちゃん&K君、Kさん&hibaのパーティーで登攀準備。
噂には聞いていたが4PのT4尾根は結構悪い。その上連日の雨で岩は湿っているというよりしっかり濡れていて滑る滑る。フォローなのに怖い。
ツルツルの4Pを終えて「雲稜ルート」の取りつきに到着。
予定では同じパーティー構成でRちゃん&K君は東稜、あとは雲稜でしたが雲稜の上部岩壁が濡れていることが予想されるので全員で東稜を登ることに。
パーティーは大先生&kamehiba、Rちゃん&K君&Kさんの2パーティーに変更。
ルートについてはkamehibaともにフォローのため簡単に。
東稜はフリー化されていますが基本ひたすらアブミのルート。
アブミのトラバースがあったり、アブミからフリーになる箇所が微妙に悪かったりします。
そして1P目がkameには一番悪く情けないくらい時間がかかってしまいました。
初の屏風岩は大惨敗。久しぶりにヘタレを連発してhibaにも怒られた。。
実は1P目が比較的難しめだったらしくそれ以降はアブミにも慣れてきて少しはましになった。
ルートは微妙に右に左に蛇行してフリーが混じると余計にルーファイが難しくなります。
よどみなくグイグイと登って行く大先生、セカンドパーティーで全ピッチリードのRちゃんも本当にすごい。
最後のピッチも濡れ濡れコケコケで実はここが一番いやだったかも。
今回は懸垂で降りずに屏風の頭に抜けて、パノラマ新道で下山。
まず屏風の頭までの約1時間の登りが登攀あとには辛い。
頭の直下はまさに藪漕ぎ。藪の高さがチビのkameにはさほど悪くないけれど男性陣には悶絶の藪漕ぎだったようです。
パノラマ新道、初めて歩きましたが名前通りまさにパノラマ!
屏風の頭に出ると槍が見えて穂高連邦が目の前にぐるっと迫ってきます。
紅葉も5,6分できれい〜。
疲れていたし、先も長かったけど素晴らしい眺望で元気をもらって歩くことができました。
汗びっしょりで到着した徳澤園で食べたソフトクリームとソーダは本当に美味しかったなぁ。
帰りの林道歩き、水平移動は男性陣とのコンパスの違いが如実に出ます。
Rちゃんとkameのチビ二人は「コンパスフル稼働」で歩くので辛いんですよ、ほんと。
シャトルバスはぎりぎり間に合わず。
あかんだな方面で一人でタクシーだったRちゃんも相乗りの方がいたのでよかった、よかった。
東京組は沢渡で解散。
連休渋滞が酷かったので松本で温泉に入り、ご飯を食べてから高速に乗りました。
渋滞はかなり解消されていたけど家に着いたのはちょうど12時。
ずいぶん長い1日だったなぁ〜
kamehibaの初屏風岩は自分たちのだめなところが全て出た最高に残念なものでした。
でも屏風岩はこれまで登った壁とは比べものにならないスケールと高度感に傾斜でした。
最高にかっこいい屏風岩、次は私達ももう少しかっこよく登れるように精進するので待っててください。
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