御在所・イブネ 2days 単独(2016年5月2-3日)


- GPS
- 27:40
- 距離
- 22.2km
- 登り
- 1,667m
- 下り
- 1,667m
コースタイム
- 山行
- 4:51
- 休憩
- 3:43
- 合計
- 8:34
- 山行
- 4:29
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 5:05
天候 | 5月2日:晴れ、5月3日:曇り(alt.1000m<濃霧) |
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過去天気図(気象庁) | 2016年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山届:武平峠トンネル西登山口 |
写真
装備
個人装備 |
デイパックDeuter30L
ブーツmont-bellタイオガ
地図
ハンディGPS Garmin
油性ペン細
保護グローブ
透湿ウィンドブレーカー上
LEDライト2つ
ポケットWiFi
iPad mini
タオル2枚
一眼デジカメNikon D3300
シュラフmont-bell 800FP #3
インフレータブルマット Snow peak
ツェルト・ポール・ジュラペグ・シート
シングルストーブ・コッヘル(SOTO Amicus OD110缶2つ カトラリー)
100均ステンレストレイ
無洗米4合
レトルトカレー1
アルファ化米2
即席みそ汁2
わかめスープの素2
スポーツドリンク粉末1L用
板チョコ
一口羊羹2つ
ふわラテ4包
500mLペットボトル茶
350mL空ペットボトル
水容器2L
ステンレスマグ
ポケットティッシュ
サニタリーポーチ
|
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備考 | 不使用品:携帯電話, 雨カッパ, 予備電池, Victorinoxナイフ, ファイアスターター・火口, 湯たんぽ, 長袖アンダーシャツ, タイツ, 香取線香, 救急セット(ポイズンリムーバ他) 総重量8.9kg(水含まず) |
感想
2016年5月2-3日、三重県の御在所岳から奥座敷イブネまでの単独山行。鈴鹿スカイラインの武平峠西口駐車場から御在所山頂を経てイブネでツェルト泊し、翌日別ルートから再度御在所山頂経由で帰着。
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午前6:50に武平峠の登山口(815m)を出発し、7:45に御在所頂上(1,212m)へ到着。途中前方には険しい岩場、振り返ると南方に鋭く尖った鎌ヶ岳(かまがたけ 1,161m)の山容、東方の眼下には四日市市の街並と朝陽を反射する伊勢湾を望む。岩場を登りきり、ひと汗かいたところに奇岩「天指し岩」が出迎えてくれました。
今回の山行で、最も印象に残った花と昆虫といえば、御在所からイブネへの道中で何度も見かけたハルリンドウ(Gentiana thunbergii (G.Don) Griseb.)とフンコロガシの仲間オオセンチコガネ(Geotrupes auratus auratus, syn.= Phelotrupes auratus)。近畿地方に生息するオオセンチコガネには「色彩型(バイオタイプ)」が存在し、地域分布に偏りがあるとのこと。滋賀県南部・京都府山科盆地南東部と鈴鹿山地に分布のミドリセンチコガネ、奈良・和歌山や三重県南部のルリセンチコガネ、、、とのこと。
鈴鹿山系の滋賀県側は、針葉樹の植林面積が少なく、ブナ科のなかでも特にブナ(Fagus crenata Blume)やミズナラ(Quercus mongolica variety crispula, Syn.= Quercus crispula)が豊富。5月上旬のこの時期、山肌全体は萌黄色を基とする瑞々しい芳香を漂わせており、愛知川・神崎川流域の生態系を育んでいることを実感しました。
午前11時、苔の台地イブネに到着。厚さ10cmを超えるコケ(スギゴケの仲間?)で一面が覆われ、人の気配がほとんどない、ちょっと寂しい荒涼とした光景が広がっています。列島の隆起と浸食のはじまりを、タイムスリップして見に来ているような気になります。西方の滋賀県側には摺鉢状の苔平原と遠方に琵琶湖が、東方の三重県側には谷合いの向こう側に御在所や鎌ヶ岳の峰々が広がります。陽射しを遮る高木が全くないので、ツェルトを使って日除けを作り、コーヒーと昼ご飯の準備に取りかかりました。
野外で汲んだ地表水には、動物の排泄物や関連の病原微生物等が高濃度で含まれることがあるので、特に慣れない場所で大量に飲用する場合、やはり念入りに煮沸し利用するようにしています。水浴びをする場合も含め、その水系に指標となる生物が棲息しているのを確認し、重金属や硫黄など有毒成分が無さそうなことを判断すべきと思います。
日常生活からは考えられないくらい静かな夕闇を迎えようとした頃、西の近江地方と東の北勢・尾張地方それぞれに人々の営みを強く感じました。比叡山の山麓へ太陽が近づくと、琵琶湖とその手前の田面水が夕陽を反射し、広がる穀倉地帯が一瞬だけはっきりと見える時がありました。日没後1時間もしないうちに辺りは暗闇となり、今度は逆方向、桑名・名古屋方面からの夜景が届くようになりました。
翌3日は午後から天気が崩れるとの予報で、朝早々に身支度を整え、下山に取り掛かりました。イブネ・雨乞・御在所いずれも標高1,000m以上は濃霧で、低気圧が西にあるので南東風が強い。予定ルートの尾根芯や谷を外さないよう慎重に進む。こんな時はハンディーGPSが本当に心強いです。
それでも御在所山上公園には登山者が多く、建物の影でお湯を沸かしカップ麺を食べたり、レストラン内で食事をしたり、それぞれ楽しんでいらっしゃる様子。予定より早い11時には御在所頂上へ着いたのと、立ち止まると身体が冷えそうだったので、そのまま下山を継続。正規ルートでの武平峠への下りは、南側尾根なので風当たりがきつく、ザレ場が多いのでちょっと危険かも。と判断し、当初予定通りのクラ谷分岐へ向けたバリエーションルートを選択し、御嶽大権現の裏手から踏み跡もテープもほとんど無い尾根芯へ突入。風を避けて少し尾根裏側を進むと森の中は極めて静かで、濃霧のなか幻想的な光景が広がる。感想はひと言「こりゃ迷うわな、、、」
それでも予定通りのタイミングでクラ谷から武平峠への正規ルートへ合流し、御嶽大権現から駐車場まで1時間10分で到着。湯の山の湯船でひとり反省会をし、自宅へ無事帰着。
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