キタダケソウが見たかったの!白峰三山縦走(北岳間ノ岳農鳥岳)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 23.0km
- 登り
- 2,372m
- 下り
- 3,084m
コースタイム
- 山行
- 5:00
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 5:50
天候 | 曇り時々晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2017年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
広河原から北岳までは雪も無く危険箇所なし。 間ノ岳から農鳥岳までに数カ所残雪あるがトレースもありアイゼンは不要。 |
写真
装備
備考 | いつも常備してる耳栓を忘れた。 駅の野宿もテント場も、周囲の騒音で寝付けなかったのでfirst aidキッドにも1つ忍ばせておこうと思う。 |
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感想
テン泊装備15kg(缶ビール入)で長時間の縦走がしてみたく1泊2日で決行。
前夜22:30に甲府駅に到着、ハイカーの寝床と言われる駅泊をしたが、この日に限ってハイカーはおらずガラガラ。ホームレス3人の横にシュラフを敷き寝るが、通行人の視線と声がうるさくて仕方なくテント設営して中で寝ました。朝目覚めると2、3人ハイカーが周りに寝てた。
4:30発の登山バスもこの日は2台だけと少なく、甲府駅乗車の人は皆座れました。バスガイドさん曰く、翌週の三連休は15〜20台(だったかな?)に増便されるとか。天気が今ひとつな予報だったからか空いてたらしくラッキーでした。
おかげでバス乗車2時間グッスリ寝れました。
広河原はハイカーで賑わっていた。
殆どの人がここで朝食を取り、準備出来た者から登山スタート。空いていてもここはバス終着地。向かう方向は皆同じなので迷う事はまず無い。
北岳へのルートは2つ。残雪残る大樺沢か白根御池小屋へ向かう道。私は後者を選択。
めっちゃ急登が延々と続く、とても鍛えられるコース。小屋泊であろう軽装備の人をテン泊装備の私がグングン追い抜く。
登り好きなのはマラソンで培ったベースがあるからなのかな。
白根御池小屋から先は更に急登。
この時はまだ天気も良く青空で、汗がボタボタ流れ落ちるほど。ひたすら登って行くと小太郎尾根分岐に出る。ここに僅かな雪渓あり。難無く通過。
間も無くすると肩ノ小屋が見えた。
小屋の左脇に北岳へ向かうルートがある。
登り始めるとチラホラとこの季節限定のキタダケソウが見れた。
この辺りになって雲行きが怪しくなり、ガスが出始める。
北岳山頂は眺望なし。
それでも念願だったから感動でした。
2、30分ほどのんびりして北岳山荘へ。
テント場はまだ10張もなくガラガラ。
小屋の隅にあった雪渓に背負ってきたビールを埋めて冷やし、この間に設営。
この日の行程は短く午後は暇。
酒飲んでウトウト、たまにガスが晴れれば山の写真を撮る。を繰り返し19:00就寝。
2:00起床、3:00出発。
見上げると夜空の月がハロ現象に包まれていた。
でも道はまだ暗い。初めての道なのでガレ場のルーファイが難しかった。
やがて光が差し始め、御来光は予定通り間ノ岳山頂から望めた。
この日は晴れ。真っ赤な太陽が眩しく、美しく、エネルギーに満ちていた。
山頂に居合わせたのは5人。順番に撮影し合い、この美しい光景を眺め感動を共にした。「これだから山はやめられないんだよな」1人が言うと皆うんうんと頷いた。
すごく幸せな時間だった。
間ノ岳から農鳥小屋まではあっという間。至る所に「ノウトリ」と書かれた看板や岩があるので迷いもしない。
5:30に農鳥小屋に着くと、宿泊者は皆出発したようでとても静か。名物オヤジに会いたくてウロチョロしてると何処からともなく突然現れた。
「ニーハオ!」個性的な挨拶に元気よく「おはようございます!」と返事した。「何時に出たの?」「3:00です」「早い時間に出発するのは良い事だ!」褒められた♪そして念願の記念写真を撮らせて頂きました。
別れ際に「グッドラック!」と叫び、私が見えなくなるまで手を振り見送ってくれた。優しいオヤジだった。ありがとう。
西農鳥岳へ向かう岩場は急登。
農鳥岳より高いのに知名度が低い西農鳥岳。だけど景色は最高です。
ここから先の農鳥岳へ向かう岩場でサルに遭遇。こんなところに?と驚いた。何を食べてるんだろう。
大きな岩を登って降りるを繰り返し進む道。アチコチに色とりどりの花が咲いていて飽きる事なく農鳥岳山頂に到着。
ここまで来れば後は下山のみ。なんだか寂しい。
思う存分、景色を堪能し奈良田方面へ向かいます。
農鳥岳3025mから大門沢登山口まで標高差およそ1800m。かなり降りる事になる。
トラバース、急坂、ハシゴ、の連続をひたすら下る。
下る下る下る。
その途中にある大門沢小屋は救いだった。
冷たいお蕎麦を頂いて気分転換し、残り3時間と書かれた道のりをまた下る。
壊れたハシゴ、吊り橋、同じような道をひたすら歩くとやっとダムが見えた。
めちゃ青い。
ユーシンブルーみたいな青さ。
人工的な建物が見えると、山行の終わりを感じる。
間も無くして車道に出て、これまたひたすら下ると奈良田に到着。
1日目:5時間30分
2日目:11時間
バランスの良い山行計画を立てるなら農鳥小屋に泊まるのが正解だと思います。
でも今回はテント装備で長く歩くトレーニングの為、2日目の行程を長くとりました。
その甲斐あってクタクタ。後半は足がもたつきました。
体力は残っていたけど脚の力が入らなかった。
ストックの使い方と、捕食(行動食)の見直しをしよう。課題が明確になる良き山行でした。
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