北岳・間ノ岳・塩見岳（初めての3000m峰）

2017年08月23日(水) 〜 2017年08月26日(土)

• GPS: 80:00
• 距離: 45.9km
• 登り: 4,630m
• 下り: 4,557m

コースタイム

1日目

• 山行: 6:00
• 休憩: 0:00
• 合計: 6:00

11:00 スタート地点
11:05 11:05 鷲ノ住山
12:42 12:42 アルキ沢橋BS
15:26 15:26 池山御池小屋
15:45 15:45 水場
16:20 16:20 池山御池小屋
17:00 宿泊地

2日目

• 山行: 8:36
• 休憩: 0:54
• 合計: 9:30

5:45 宿泊地
7:53 8:05 ボーコン沢ノ頭
9:16 9:16 八本歯のコル
10:00 10:05 吊尾根分岐
10:20 10:37 北岳
10:48 10:48 吊尾根分岐
11:24 11:35 北岳山荘
12:14 12:14 中白根山
13:17 13:26 間ノ岳
14:04 14:04 三峰岳
15:15 熊の平小屋

3日目

• 山行: 8:27
• 休憩: 1:22
• 合計: 9:49

5:11 熊の平小屋
5:43 5:43 安倍荒倉岳
6:15 6:20 竜尾見晴
6:35 6:35 新蛇抜山
7:30 7:37 北荒川岳
8:58 8:58 北俣岳分岐
9:29 9:31 塩見岳東峰
9:33 10:20 塩見岳
10:23 10:23 塩見岳東峰
10:46 10:46 北俣岳分岐
12:03 12:11 北荒川岳
13:37 13:50 竜尾見晴
15:00 熊の平小屋

4日目

• 山行: 7:28
• 休憩: 0:37
• 合計: 8:05

5:15 熊の平小屋
6:33 6:33 三峰岳
7:14 7:19 間ノ岳
8:02 8:02 中白根山
8:25 8:32 北岳山荘
9:13 9:13 吊尾根分岐
9:31 9:40 北岳
10:02 10:02 北岳肩ノ小屋
10:20 10:20 小太郎尾根分岐
11:30 11:46 白根御池小屋
13:00 13:00 白根御池分岐
13:15 13:15 広河原山荘
13:20 ゴール地点

全装備を担いでいるときは、25分歩いて5分休憩しています（もう、へとへと）。これで、コースタイムのオンタイム。
3日目は1時間歩いて5分休憩という、いつもの私のペース。
最終日は、休憩よりも危険な状態を早く切り抜けなければという意識が働き、重装備ながら1時間歩いて5分（以下）休憩のペース。

そのほか急な登りは、20歩くらい歩いて息を整えるために立ち止まり、写真撮るフリ休憩とか、写真撮るフリすらしない（できない）休憩とか、多数。

天候

1日目（8月23日）：晴れ
2日目（8月24日）：ガス時々晴れ
3日目（8月25日）：ガスのち晴れ
4日目（8月26日）：暴風雨のち晴れ

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

鷲ノ住山展望台で下車

コース状況／危険箇所等

基本的に、ルート明瞭。
池山御池小屋の水場は、山と高原の地図の記載にあるように、文字通り往復1時間近くかかります。そのルートはほとんどバリ。薄いふみ跡とそれすら消える場所と。私はコンパスを持って水くみに行き、実際に使いました。私感ですが、バリに不安な人は行かないほうが無難かも。ルートロストの危険性大。

写真

8/23 11:06

鷲ノ住山展望台でバスを降りて、ここから登山開始。

8/23 11:10

なかなかいい感じの登りなんです。

8/23 11:14

真っ赤なキノコ君。

8/23 11:15

荷揚げ用の建造物発見。

8/23 11:26

その後、400mの激下り。
えげつない・・・。

8/23 11:35

展望はいいんですが、一番下に見える沢まで、一気に下ります。

8/23 11:37

猿の腰掛、が、座布団状態に！！

8/23 11:55

下ったよ〜。吊り橋だ。
このあたりで、すでにヘロヘロ。

8/23 12:22

カーブミラー自撮ってのを、やってみた。
しばらく、車道。

8/23 12:42

「あるき沢橋」のバス停から、また山に入ります。

8/23 13:24

激登り。
地図に急登と書いてあるところは、やっぱり本気の急登です。

8/23 13:39

振り返ると、鳳凰三山！
こちら側から見るのはじめて！
テンション上がります！！

8/23 14:15

そして前を向くと、急登の現実が待っている。
延々続くんだこれが（5時間くらい)。

8/23 14:39

光がさして、きれいなんですよ。
急登ですが。

8/23 15:19

わずかな緩斜面は、心の安らぎ。
苔がきれい。

8/23 15:24

池山御池到着。

8/23 15:25

シシ神様。

8/23 16:19

ほとんどバリエーションなルートで、水を手に入れました。
カメラおいていったので水場の写真はないですが、沢のまさに源流部で汲みます。

8/23 16:26

切り株かとおもったら、キノコっぽいぞ。
おまえ、すごいな。

8/24 6:03

翌日も登ります。

8/24 6:50

登ります。
急登が続きます。

8/24 6:53

岩も越えますよ。

8/24 6:56

緩斜面は、心の安らぎ。

8/24 7:11

砂払い。
森林限界の上に来ました。

8/24 7:24

富士山まで見えてるぞ〜。

8/24 7:38

しかし、行先はガスだ〜。
どうも、2800m以上はどこもガスっぽい。

8/24 7:54

きたー、ボーコン沢ノ頭。
写真でしか見たことないところ！！

8/24 8:07

行先も、ま〜ガスガスやね。

8/24 8:32

ホシガラスかな？

8/24 8:39

バットレス方面。
北岳はガスの中。
彼方に、白根御池小屋が見えます。

8/24 9:05

ガスの中ですがいきますよ、八本歯ノ頭。

8/24 9:06

ひえ〜、今は何とかなるけど、雪のある時はどうなっちゃうんだろ。

8/24 9:08

これもしんどいね〜。

8/24 9:10

降りてから見上げる。
冬場はヤバそうだ。

8/24 9:23

ナナマカドが鮮やかでした。

8/24 10:05

トウヤクリンドウ
この花、好き。
なんか、この花ばっかり写真撮った。

8/24 10:07

北岳の最後の登りの途中、ガスが一瞬抜ける。
こういう稜線を見たかった！！

8/24 10:14

北岳直下のトラバース。
ガスガスでんな。

8/24 10:16

さーやっと見えたぜ、北岳山頂。

8/24 10:20

山頂！！
ガスガス！！　展望なし。

8/24 10:32

でも、結構いますよ、登山者。
人気の山ですね。

8/24 10:52

北岳からの下りの途中にも、ガスが抜ける。
北岳山荘まで見えてますね！！

8/24 10:53

いや〜、こういうのが楽しみだった！！

8/24 11:02

北岳は、山頂のみガスの中。

8/24 11:05

イワヒバリ
君はなんとも好きですよ。ちょこちょこして。

8/24 11:14

さー、間ノ岳にいくぞ〜。

8/24 11:43

いいじゃないですか。
こういう稜線歩きをしたかった。

8/24 12:19

ま、すぐにガスにまかれるんですが。
（これ、ガスが一瞬抜けた瞬間）

8/24 13:19

間ノ岳、山頂。
もはや、ガスと風が強くて寒い寒い。
早々に、退散します。

8/24 13:28

でも、山頂にはこちらも、結構いましたよ〜。

8/24 13:30

ライチョウがいたのです。
野生動物のカモフラージュってすごいですね。
いるんですよ、この中に。ライチョウが。

8/24 13:42

強風の中、進みますよ〜。
今日はもう、こんな感じ。

8/24 14:03

三峰岳です。
翌日に出会った人が、三峰岳は2999mあるのに日本百高山には入ってないんだよな〜って言ってましたな。

8/24 14:18

この綿毛、いい感じ。

8/24 14:19

またガスが一瞬抜ける。
間ノ岳方面！

8/24 14:34

農鳥岳方面。

8/24 14:23

これ、どっちに行っても、なんか怖いよね。

8/24 14:44

うら〜。
今日の装備は、こんな感じ。

8/24 15:07

熊の平小屋を望む。
手前の崩落地、すごいね。

8/25 5:18

3日目。
ガスでスタート。

8/25 5:52

うっそうとした感じが嫌いじゃない。

8/25 7:33

北荒川岳。
ここからは、「塩見岳の眺望圧巻」と地図には書いてあります。
心眼。

8/25 7:54

この先は、強風地帯です。
木の生え方を見ても、それが分かります。

8/25 8:39

今日も延々ガスだ〜。
えげつない登りですが、がんばります。

8/25 9:24

ずっと見えなかったですが、やっと、こんな近くまで来てやっと、姿をおぼろげに見せてくれました、塩見岳！！

8/25 9:33

ついたよ、塩見岳の東峰。

8/25 9:35

西峰にいくぞ。
雲の感じが、なかなかかっこよいではないか。

8/25 9:37

そうおもったら、あれよあれよと、ガスが抜けて！

8/25 9:48

抜けました！！
熊の平付近と間ノ岳山頂以外、ばっちりです！

8/25 9:53

観れてよかった〜。
感激です。

8/25 9:59

ガスがまた出来てくるのですが、それもまたよし。

8/25 10:01

雲が生き物みたい！！
堪能して下山します。

8/25 10:37

キタダケトリカブトかな？
ガスにやられて、あんまりお花の写真撮れていない。

8/25 11:03

振り返る。
バイバイ、塩見岳。

8/25 11:07

もう少し下がったところでまたガスが抜け、塩見岳が姿を現す！！
いいじゃないか〜！

8/25 11:09

あっちだ、とストックで指したらすでにガスの中。
展望は一瞬で変わります。

8/25 11:12

でも、こういう感じの山は、それはそれで嫌いじゃない。

8/25 11:39

ホシガラス、再び。

8/25 12:43

これ、熊の爪痕だよね。

8/25 13:17

竜尾見晴からの展望。
ここにきて、塩見まで一気に見渡せる！！

8/25 14:35

行きはガスだったんでわからなかったけど、こんないい感じのところ歩いてきたんだね。

8/25 14:42

間ノ岳が今回一番よく見えている。

8/26 5:18

最終日。
ぶれとりますが、ま、実感的にはこんな感じです。

8/26 6:49

濃密なガス。
停滞も考えましたが、明日晴れる保証もないので、小康状態のうちに下山。

8/26 7:14

間ノ岳まで戻ってきました。
もうこのころには、すさまじい暴風雨！！

8/26 7:51

写真ではわかりませんが、ガスと雨が横殴りです！
身体が風にあおられて、持っていかれそうになる。

8/26 8:25

見えますでしょうか、これ、北岳山荘の直上です。
この距離で、ほとんど見えない。
見過ごすところでした。

8/26 9:24

ぐっと進んで、北岳山頂直下の鎖のトラバース。
すごいぞ〜〜。

8/26 9:31

でも、山頂にはたくさんの方が。
すごいよね、この天候なのに。
ここに来るまでも、白根三山狙う人などにたくさんすれ違いました。

8/26 9:37

北岳、ふたたび。

8/26 10:21

小太郎尾根との分岐。
あっちだ、もう帰るぞ〜！！

8/26 11:22

ぐんぐん下ると、またまた鳳凰三山がくっきり！

8/26 11:30

白根御池小屋まできました。

8/26 11:55

沢が美し〜〜！

8/26 12:08

しかし、ここのルートも、傾斜がえげつないな。

8/26 13:16

熊が出たそうです。
これから行かれる方、お気をつけください。

8/26 13:18

下から見る北岳。
ほとんどガスは取れてますね。

8/26 17:08

いつもの喜久乃湯で汗を流して帰ります。
太宰が好きだった昔を思い出しながら。

撮影機器：

PowerShot S120 CANON

感想

seizanryo

「北アルプスに行ったことがない」と「3000m峰に登ったことがない」は、意外に思われますが、事実なのです。
今回、3000m峰に挑戦してきました。
南アルプスです。

《1日目》
北岳に登ろうと思いますが冬期登山の下見もかねて、池山吊尾根で行きます。
満員のバスで、ひとり「鷲ノ住山展望台」で下車するのは、恥ずかしいやらなんやら、複雑な気持ちになります。
ここからは、一回渓谷まで下ります。
400mの激下り。
すでにこの時点で、だいぶんやられてました。
久々のテント山行なんで、体が追い付きません。
そしてあるき沢橋から、また登山道に。
これがまた、急登で急登で。ちょっと歩いては一休みの繰り返しという、情けない状態に。
ヘトヘトになって、御池小屋に到着。
水は3リットル担いでいましたが、すでに半分消費しており、明日が心もとないので水場へ。
この水場へのルートがまた、急斜面のバリです。結構大変。トレース消えてるところもあるし。
ルートファインディングに不安のある人は、行かないほうが無難かも。
水場自体は、沢水が大地から湧き出すところで、それはそれは美しいです。

《2日目》
今日も、ひたすら上ります。
ボーコン沢の頭についた時は、感激しました。
写真でしか見たことないところに、今自分が立っている！！！
しかし、2800m以上は、ガスってます。
このまま、ガスガスの尾根を行き、北岳、間ノ岳、登頂。
時折ガスが抜けるんで、その景色が楽しみ。
間ノ岳の手前からは、強風が吹き始め、かなりシビアな登山に。
何とか頑張って、熊の平小屋へ。
明日の天候回復を祈る。

《3日目》
朝から、濃密なガス。は〜。
ひとまず、テントに宿泊装備は置いて、必要なものだけ持って塩見へGO！
強風です。体がもっていかれる。
北荒川岳の崩落地や、北俣分岐までの崩落沿いの登りは、風にあおられて危険。
風が強くて強くて、逆に風を背にしていると、登りが楽・・・。
塩見岳の山頂もガスでしたが、西峰にいくとあれよあれよという間にどんどんガスが抜けていきます。
素晴らしい展望を堪能しました。
それでも、間ノ岳の山頂は見えませんでしたが・・・。
でも、大満足です！！
山頂で出会った人に、昨日の予報だと明日は天候が崩れるという不吉なお言葉をいただく。

《4日目》
今日は下山日。
昨日の夕方から雨で、今日は停滞かと思ていましたが、朝はガスは濃密だが意外に穏やか。
よし、このスキをついて下山だ！　明日、今日より天候がよくなる保証もないし。
という訳で、下山開始。
3000m峰を二つまたいでの下山になります。
しかし、下山開始から30分で暴風が吹き始め、1時間後には雨まで。
暴風の中の雨は横殴りで、雨粒が当たると、痛い！！！
しかも風は、身体を持っていかれるので、風速15m越えてるんではないか？？
時々耐風姿勢をとりながら進みます。
そんな中でも、北岳までに50人近い登山者とすれ違いました。すごいねえ。
小太郎尾根への分岐からは、風・ガス・雨ともにおさまり、すごい坂ですが快適に下山しました。

ガスが多かったのは残念ですが、まあ自然相手なんで、しゃあないでしょう。
楽しかったです。
テント泊装備の重さのしんどさを忘れたら、またやりたいな（すでに忘れかけてますが）。
南アルプスは、山が深いなあとしみじみ感じました。
私は、南アルプスが好きだ！

コメント

niini

ビックリです(＠_＠;)
seizanryoさん　おはようございます

３０００M初めてとはビックリです
僕も２年目過ぎてから行きましたから遅咲きでした。

敢えて行かなかったのだと思いますし、北アルプスなどは年取っても行ける山ですからね。
seizanryoさんは北よりも南の方が合うと思います

これからはガシガシ行かれる事と思います

seizanryo

Re: ビックリです(＠_＠;)
niiniさん

経過はいかがですか？
登山歴は10年以上ですが、ほんと3000ｍ峰は初めてでした。
避けてきたわけではないのですが、ご縁がなかったということですね。
その時、自分が一番興味のある山に登るスタイルがだったのがこの結果です。

南アルプスは、好きですね〜。
今度は、南南アルプス、行きたいですね〜。