100/100の宮之浦岳(淀川登山口⇒白谷雲水峡)〜屋久島で過ごした6日間の記録
- GPS
- 23:02
- 距離
- 30.2km
- 登り
- 2,004m
- 下り
- 2,755m
コースタイム
- 山行
- 2:37
- 休憩
- 0:13
- 合計
- 2:50
- 山行
- 9:34
- 休憩
- 2:09
- 合計
- 11:43
天候 | 3月19日(火)雨のち晴れ 3月20日(水)快晴※日の出6:16 / 日の入り6:36 3月21日(木)雨一時強雨のち晴れ 3月22日(金)曇り時々晴れ 3月23日(土)曇りのち晴れ 3月24日(日)晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2019年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
船 飛行機
○4:30JR大宮駅⇒5:35羽田空港国内線ターミナル 運賃 1540円(東京空港交通) 一か月前からネットにて予約可能。 https://www.limousinebus.co.jp ○6:25羽田空港⇒8:40鹿児島空港 (JAL641便) 悪天により到着が20分ほど遅れました。 https://sp.jal.co.jp ○9:10鹿児島空港⇒10:02高速船ターミナル 空港バスターミナルの券売機にて乗車券購入後、2番乗り場から出発。 運賃 1250円(南国交通鹿児島空港連絡バス) https://nangoku-kotsu.com/ashuttle/kagoshima/ ○10:20鹿児島港⇒13:05安房港 運賃 9000円(種子屋久高速船株式会社高速船トッピー) ※早割セブンJF往復割引 15400円 一応20分前までで受付終了ということだが、ギリギリまで乗船を受け付けてくれるよう。 今回は安房港付近の高波により急きょ宮之浦港に変更となりましたが、海が時化るとしばしば欠航や条件付きの運行となるようです。 https://www.tykousoku.jp/fare_time/ ○14:10宮之浦港⇒14:45合同庁舎前 運賃 800円(屋久島交通) ○14:50合同庁舎前⇒15:50淀川登山口 運賃 5810円(屋久島交通タクシー) 合同庁舎前のバス停向かいにあるタクシー会社。 ※当初利用する予定だったバス 13:35安房港⇒14:36紀元杉 運賃 940円 (屋久島交通) 《登山口・屋久島からの復路》 ○13:45白谷雲水峡⇒14:08小原町 運賃 490円(屋久島交通) ○10:45宮之浦港⇒12:35鹿児島港 運賃 9000円(種子屋久高速船株式会社高速船トッピー) ※早割セブンJF往復割引 15400円 https://www.tykousoku.jp/fare_time/ ○14:00天文館⇒14:55鹿児島空港 運賃 1250円(南国交通鹿児島空港連絡バス) ※大通り沿いに乗車券売り場あり。 https://nangoku-kotsu.com/ashuttle/kagoshima/ ○15:50鹿児島空港⇒17:30羽田空港 (SNA078便) http://www.solaseedair.jp ○18:30羽田空港第2ビル⇒20:00大宮駅 運賃 1540円(東京空港交通) 帰りの便は予約不可のため現地購入。 https://www.limousinebus.co.jp 《ガスカートリッジ販売店》 ○宮之浦地区 屋久島観光センター・ナカガワスポーツなど ○安房地区 森のきらめき・山岳太郎ショップなど ※山行後のガス缶の処分は、購入先の屋久島観光センターにて引き取ってもらいました。 尚、携帯トイレもこちらで購入できます。 《コンビニ・スーパーなど》 屋久島にはコンビニはありませんが、宮之浦や安房、尾之間にAコープ、宮之浦港から5分くらいの場所にヤクデンという便利なスーパーあり。 また屋久島空港付近には百円ショップやドラッグストアもあります。 なので登山の用意さえ持っていけば、あとはどうにかなります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
《登山ポスト》 登山口脇にあり。 日帰り登山1000円、宿泊登山2000円の協力金をポストに投入。 《コース状況》 【全体的に・・】 際立った危険箇所はなく、道標やマーカーも豊富でルートも明瞭なため道迷いの心配もありません。 淀川登山口から宮之浦岳を目指し白谷雲水峡へ下るルートはスタートから標高も高いせいか、一番オーソドックスに歩かれているルートのため足元も終始整備されており歩きやすい。 ただし本線から石塚小屋や黒味岳、永田岳へと外れるルートは、一部注意が必要な箇所もあるので慎重に。 また黒味岳山頂直下や稜線上の岩場には、凍結箇所がたくさんあったので要注意。 直前に見た山行記録は完全に雪山状態でしたが、この時期場合によっては積雪もあるので、最新の情報を事前に調べておきましょう。 ※最新の情報はヤマレコや下記HPにて。 http://yakukan.jp/ 今回は2泊ともテント泊でしたが、mont-bell#3+シュラフカバー+上下ダウンといった装備で問題なく眠れました。 《宿泊地》 ○石塚小屋 収容人数 15人ほど 休憩ベンチ横のスペースに幕営。 水場は小屋より徒歩5分くらい。 トイレあり(今回利用したトイレは全てトイレットペーパーはなし)。 ○新高塚小屋 収容人数 40人ほど ウッドデッキなどに多数のキャンプ適地あり。 水場は小屋近くにあり。 トイレあり。 ○高塚小屋 収容人数 15人ほど キャンプ適地も15張ほどあるよう。 水場は小屋から10分ほどの縄文杉付近にあり。 トイレあり。 ※docomoの電波はだいたいの小屋で入りましたが、白谷小屋ではなぜか入らなかった。 《水場について》 今回のルート上、山と高原地図に記載されている水場はだいたい出ていたと思います。 それ以外にも飲めそうな場所あり。 |
その他周辺情報 | 《食事》 ◎和食の海舟(宮之浦) https://www.yakushima-kaisyu.com/meal ○お食事処潮騒(宮之浦) https://tabelog.com/kagoshima/A4605/A460501/46000290/ ◎かもがわレストラン(安房) http://www.yado-tirol.com/content2.html ○屋久どん(安房) https://tabelog.com/kagoshima/A4605/A460501/46000328/ ※屋久島の食事情報は下記HPにて。 https://www.realwave-corp.com/09eat/02/index.htm 《入浴・温泉》 ○温泉施設ゆのこのゆ(宮之浦) 料金 400円 営業時間 12:00〜20:00 http://www.town.yakushima.kagoshima.jp/cust-facility/1425/ ○楠川温泉(宮之浦〜安房) 料金 300円 営業時間 9:00〜20:00 http://www.town.yakushima.kagoshima.jp/cust-facility/1420/ ○屋久島グリーンホテル(安房) 日帰り入浴 648円 営業時間 14:00〜23:00 http://www.yakushima-gh.com/ ◎尾之間温泉(尾之間) 協力金 200円 営業時間 7:00〜21:00 http://www.kagoshima-onsen1010.net/sento-map/yakushima/post-71.php ◎平内海中温泉(平内) 協力金 200円 営業時間 干潮前後2時間 http://www.kagoshima-kankou.com/guide/10710/ ○大浦の湯(大浦) 料金 300円 営業時間 9:30〜19:00 https://yakushima.fun/hotsprings/ ※屋久島の温泉入浴情報は下記HPにて。 https://www.realwave-corp.com/07play/03/index.htm 《宿泊&キャンプ場》 ◎素泊まり民宿海舟(宮之浦) 3300円〜/1泊1人 http://www.yakushima-kaisyu.com ○オーシャンビューキャンプ場(宮之浦) 800円/1人 http://www.yksm-t.com/ocean/ ◎民宿里町(安房) 2700円〜/1泊1人 http://www.yakushima-satomachi.com ○番屋峯キャンプ場(安房) 700円/1人 http://www.boxos.com/campweb/cw09709.html ○大浦キャンプ場(大浦) 700円/1人 http://www.isso-yakushima.com/oouracamp.html ※屋久島の宿泊地情報は下記HPにて。 https://www.realwave-corp.com/05b&b/01/index.htm 《レンタカー》 ○スズキレンタリース屋久島(宮之浦) http://www.suzuki-rentalease.co.jp ○南星レンタカー(空港) http://www.nansei-car.com ◎屋久島レンタカーNAVI(空港) https://yakushima-navi.com ※気になったものを掲載しましたが、◎印のものは実際に利用したところです。 |
写真
感想
ついに日本百名山完踏!
4年前に北海道の山を一通り歩けて少し意識し始めたけど、まさかこんなに早くこの日が訪れるとは。
感想・・長くなるからテキトーに読んでね(^-^;
去年の暮れだったかな。相方の「どうせなら平成のうちに百名山終わらせちゃうのもいいかもね」という言葉に不意を突かれる。
そもそも私的には元号が代わるということについて意識薄弱だったし、ハイシーズンよりも人が少なく天気もまあまあ安定する10〜11月あたりに歩ければと漠然と考えてました。
でも雪解けが進み新緑も芽生える3月後半は、人も少ないしなかなか良いタイミングなのでは!?
そのようなワケで、今回我が家にとって最後の百名山となる屋久島・宮之浦岳にお邪魔して参りました。
自宅からの直線距離を測ると、2番目に遠い利尻岳とはわずか数キロの差で一番遠い宮之浦岳。
百名山も残り10座あたりからが大変ってよく聞きますけど、我が家もあまり食指の進まないお山と自宅から遠いお山が見事に残っていったね(^-^;
出発前は天気予報と毎日のようににらめっこ状態でしたが、屋久島もやはり3月中頃から次第に天気が崩れやすくなるようで、直前のチェックでも雨マークが多く落胆してました。
が!終わってみれば雨に降られたのは一日だけ。
こごぞという時は完璧に晴れて、ここは雨でも良いか、いやむしろ降ってくれた方が良いのではと思った時に降られたような。
当初はヤクスギランドから入って花之江河登山道を歩く計画でしたが、そのプランだと2日目にたどり着く宮之浦岳山頂は暴風雨。
さすがにエンディングにそれはあんまりなので、予定を一日早めるべく今回の山行プランに急きょ変更しました。
うん、結果的に山行ルート自体はかな〜り普通になってしまったな(^-^;
細かい感想は写真やキャプションに譲りますが、最後の百名山は見事なフィナーレを飾るようなド快晴の山頂。
山行前は、屋久島で一番高い山だから宮之浦岳が百名山なんだろうと単純に考えてましたが、山頂からの展望も申し分ないし何より永田岳方面から望む山容がとても印象的で、やはり百の頂きの一つなんだなあと思わせるものがありました。
ご来光を望んだ開放的な黒味岳や、とても静かで雰囲気抜群の永田岳も素晴らしく、洋上アルプスここにありと感じさせる見事な山々の連なりでしたね。
そんな宮之浦岳山行ですが、実は私的に一番印象的というか心ひかれたのは白谷雲水峡。
雨上がりの水と緑が織りなす美しい風景は、これぞ屋久島なんだと自分がイメージしていたものでした。
この時かなりの強雨だったので短縮ルートでさっさと下山しようかと思いましたが、白谷小屋で天気の回復を待ってホントに良かったなあと思います。
やっぱり自分は岩山よりも野山の方が好きなんだなと、最後の百名山を歩き終えて改めて実感しました。
楽しみだった太鼓岩にはお邪魔できなかったし、永田歩道も歩いてみたい。
下山後に観光した島内も魅力溢れるものばかりだったし、何しろ島で出会った皆さん心の暖かい方ばかりだったから、屋久島には再びお邪魔することになりそうです。
ありがとう、屋久島。
キャプションにもチラッと書きましたが、宮之浦岳山頂にたどり着いた時もしかしたら泣いちゃうんじゃないかと心配してましたけど(笑)、達成感だとか虚脱感だとかビックリするくらい何もなかった。
あとになってじわじわ来るものかと思いきや、それはこうやってレコを書いている今もない。
ただし私にとって良い意味でこんなもんだったんだろうと思う反面、振り返ってみると日本百名山とは実に有意義なものだったとしみじみ思う。
我が家にとって確実に山歩きを続けるモチベーションの一つになっていたし、全国各地いろいろな場所へ旅するキッカケをくれましたから。
夫婦で山を始める前から元々旅行が趣味でしたが、今まで行きたいとも思わなかった場所に百名山が連れて行ってくれたようなもの。
今回の旅にしても、宮之浦岳を歩こうと思わなかったら、屋久島に行くことは一生なかったかもしれない。
そんな中、自分的にはなんでこの山が百名山なのだろうかと疑問に思ったケースもいくつかありました。
極論を言えば山の趣向なんて人それぞれなんだけど、良い山の一つの基準・モデルを示すという意味でも百名山の存在は大きいと思います。
真の百の頂きはそれを手本にして自分で探せば良いし、次なる私の目標もそんなところかもしれません。
夫婦で登山を始めたばかりの頃は、何しろ山頂を踏めばいいやとまるで塗り絵のような山行をしてましたが、やがてその虚しさに気付く。
そう、世の中結果を求められることが多いけれど、こと山歩きに関してはむしろ山頂に至る過程の方が重要だと思う。
歩くタイミング(天気・季節・混み具合など)は言わずもがな、山頂に至るルートについてその計画で歩いてみたいと思ったら、なるべく妥協しない方が良い。
初めて歩く山との出会いは当然ながら一回きりのチャンスなのだから、その機会を大切にした方が後々悔いがないでしょう。
これは百名山を完踏した者ならば多かれ少なかれ感じることだと思います。
自分について振り返ってみればやはり、天気に恵まれて山の中で一夜を過ごした山行の方が圧倒的に印象深いです。
最後に・・一通り歩き終えた区切りとして、写真の最後に日本百名山にまつわる山行で印象的だった山を5つ挙げてみました。
他にもヤマレコをやる前に歩いた御嶽山や、いろいろな意味で凄かった大雪山縦走、ただただ歩くのが楽しかった八幡平〜岩手山、1度目は暴風雨で2度目は超快晴の聖岳などなど、挙げたらキリがない。
ただ相方とも話して意見が一致したところですが、その中でも知床の羅臼岳〜硫黄山縦走は一番思い出深い山行です。
目に見えるもの全てが感動的で、それまでの知識や経験を求められる難易度の高さ、それをクリアーする達成感が大きかったからだと思います。
振り返れば、悪天などにより不完全燃焼だった百名山ももちろんある。
そんな山へ再びお邪魔したりと、今後もこれまでと同様新たな感動を求めて山歩きを続けられたらと思います。
最後まで長文にお付き合い頂きありがとうございますm(_ _)m
というか、愛ではないな、愛では(^-^;
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