鷲羽と水晶、そして奥地の高天原と雲ノ平
- GPS
- 99:35
- 距離
- 65.1km
- 登り
- 4,489m
- 下り
- 4,499m
コースタイム
- 山行
- 6:29
- 休憩
- 1:38
- 合計
- 8:07
- 山行
- 8:32
- 休憩
- 2:37
- 合計
- 11:09
- 山行
- 7:29
- 休憩
- 2:01
- 合計
- 9:30
- 山行
- 8:08
- 休憩
- 1:41
- 合計
- 9:49
- 山行
- 3:25
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 4:00
天候 | 9月17日 快晴 9月18日 快晴 9月19日 快晴 9月20日 快晴 9月21日 晴れ 台風一過で、連日快晴でした。 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
16日には、平湯温泉に入りました。 穂高荘倶楽部という所では、仮眠室が1900円で使えました。かなりお得です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
特に、危険箇所などはないですが、高天原分岐から岩苔乗越への道(特に上の方)は、沢なのか道なのかわかりにくいところがありました。 下山後は、新穂高ロープウェイ駅近くの中崎山荘で温泉に入りました。いい感じの温泉です。鏡平山荘に100円引きの割引券がおいてありました。 |
写真
感想
<出発までのいろいろ>
9月17日から20日まで少し遅い夏休みを取り、北アルプスの雲ノ平を目指すことにしました。16日が当直明けなので、16日の朝、帰宅後すぐに出発することにしました。
最初の計画では、16日晩に富山に行き、17日の朝に、折立行きのバスで登山口に入る計画でしたが、17日が平日(火曜日)で、折立行きのバスがなく、新穂高温泉からのアプローチに変更しました。
休みの数日前からは、台風18号の接近に伴う、天候の悪化が懸念され、本当に、行けるのか心配していました。
実際、出発日の16日は、電車のダイヤがずたずたでした。
新穂高からのアプローチに計画変更した際には、16日中にわさび平に入るつもりでしたが、高山到着が16時30分過ぎと、だいぶ遅くなってしまい、平湯で泊まることにしました。(名古屋到着予定が11時半だったのが、名古屋に着いた時点で13時を超えており、その時点でアウトでした。)
<9月17日>
この日の計画は、双六小屋までです。
小池新道は、去年登っていますが、秩父沢からシシウドが原までの登りがきついのは、やっぱり同じでした。あと、熊のおどり場を超えて「あと5分」の表示から鏡平までの間も、地味にきつかったです。
天気もすごく良かったので、その分暑くてしんどかったですね。
ただ、天気が良いと言うことで、鏡池に到着したら、目の前にでーんと槍が聳えていて、池にもクッキリと映っていて、最高の逆さ槍を見ることができました。
鏡平でお昼ご飯にし、ラーメンを食べ、鏡池で写真を撮ったりしていると、みるみるうちに時間が過ぎてしまいます。さらに、鏡平名物かき氷(レモン)を食べていると、気づいたら、1時間半くらい経っていました。
鏡平では、雑誌PEAKSに写真が載っているというアマチュアの写真家さんがいて、夜の星の撮り方などを解説していたのを、聞いていました。その方は、この日は鏡平に泊まるらしく、この解説を聞きたくて、鏡平に泊まるということにしたひともいました。
鏡平から双六までは、弓折乗越から、ずっと右に槍穂高が見える最高の景色でした。
双六小屋では、着いて荷物を置いたら即生ビールです。このために山に登っているって言っても過言じゃないよね。
<9月18日>
この日の計画は、鷲羽岳のピークを越え、高天原まで入るルートです。時間的に余力があれば、水晶岳にも行きたいなと考えていましたが、コースタイム的に厳しいかと考えていました。温泉沢を下るルートも考えましたが、破線ルートなのでパスしました。
双六小屋を出て、とりあえず巻道ルートをたどります。巻道は、結構下って登るので、意外にしんどいのですが、中道ルートとどちらが楽で速いんだろうか・・・・・・。
三俣山荘で少し休んでから、鷲羽岳に登ります。
この登り、結構きつい。岩も多く、ストック持っていたので、かなり登りにくい登りでした。ストック片付けて登った方が、楽だった様に思います。
鷲羽岳からの風景は最高でした。槍、穂高はもちろん、富士山なども見え、北アルプスの山も一望の風景は、絶景意外の何物でもありませんでした。
鷲羽岳の上で40分くらいいて、それからワリモ岳を通って、ワリモ北分岐に向かいます。
ワリモ岳の登りは、最後が岩場になっており、ルートを間違って、岩の一番上まで行ってしまいました。鷲羽から行くと、ちょっと分かりづらかったです。
ワリモ北分岐で、11時35分とかなり時間が押してしまっていたので、水晶はこの日はパスして、そのまま高天原に向かいます。
岩苔乗越から高天原までは、途中まで沢沿いで、途中から樹林帯に入る下り道です。結構長く、だらだら下るので、結構しんどいです。小さな岩が多く、足の裏が痛いし、2日目の疲れなのか、コースタイムもかなり遅いような状態でした。
高天原山荘で受付を済ませ、温泉に入りに行きます。
温泉のついでに、龍晶池までも往復しました。龍晶池は、静かなところで、ゆっくりのんびりしたくなりそうな所でしたが、時間もないので、ささっと見て、写真を撮って、温泉に戻ります。
温泉では、双六小屋の手前で少し一緒になったテント泊の方と会いました。その方は、4時半とかに双六のテント場を出て鷲羽と水晶のピークを踏んでから来たそうです。やっぱり、6時発じゃ無理ですね。
温泉には30分ばかし浸かっていました。ほんとに癒されます。しかも、間違いなく源泉掛け流しです。本物です。ホントに、だいぶ疲れも吹き飛びました。
高天原山荘から温泉までは片道15分から20分くらいかかります。もうちょっと近かったら良いんですが・・・・・・。
高天原山荘は、ランプの小屋で、暗いけど良い雰囲気でした。それにご飯が美味しい。なかなか素敵なところです。行くのはメチャクチャしんどいけど。
<9月19日>
前日、高天原山荘まで降りてきたときは、本当にしんどくて、高天原峠から雲ノ平に行って終了にしようか(コースタイム3時間程度)と弱気な気持ちになりかけていましたが、温泉のおかげか、朝起きたらすごく体が楽になっていたので、岩苔乗越経由で水晶岳を目指し、その後、祖父岳を通って雲ノ平に行くコースにすることにしました。
下りで3時間くらいかかった岩苔乗越からの道は、登りにもかかわらず2時間30分で登り(下りより速い)ました。温泉効果バツグンです。
荷物を水晶小屋にデポし、水晶岳ピストンをします。水晶岳頂上までは、岩場がゴツゴツしていて、高度感もそれなりにあり、結構怖い感じでした。それに、水晶岳の近くに来ると、道がキラキラ光ってます。多分、水晶とか石英が光っているんだと思います。
水晶岳頂上は意外に狭かったですが、着いてから10分くらいは誰もおらず、頂上を独り占めしました。
快晴の中、富士山、槍、穂高、焼岳、乗鞍、笠、黒部五郎、薬師、立山、白馬、五竜、鹿島槍、常念、鷲羽、御嶽、白山などの百名山がしっかり見え、浅間とか、八ヶ岳とか、南アルプスとか、妙高の方とかもよく見えました。北アルプスのど真ん中にいますが、百名山が何座見えるんだってくらいの景色でした。
頂上を堪能し、祖父岳を通って、雲ノ平を目指します。
祖父岳は、広いピークですが、雲ノ平が一望でき、周囲も良く見渡せて、なかなか良い景色でした。もうちょっと注目されても良いんじゃないかな、と思います。
雲ノ平山荘に行く途中で、スイス庭園にも寄りました。池塘越しの水晶岳や薬師岳なんかが良く見えて、人もおらず、なかなか良い雰囲気でした。
<9月20日>
この日は、一気に鏡平まで戻ります。双六は初日に泊まっているし。せっかくだから、鏡池の槍の夕映えを見てみたかったので。
とりあえず、奥日本庭園に寄ってから、三俣山荘に向かいます。
チングルマの穂が太陽の光を浴びて、キラキラ輝いていました。特に、日本庭園とおぼしきところでは、バックに槍ヶ岳が見えて、なかなかいい感じでした。
雲ノ平から黒部源流に降りる所は、急でしかも岩が多く、すごく降りづらかったです。4日目の足にはかなりのダメージがかかりました。
三俣山荘では、お昼ご飯にスパゲティボロネーゼとケーキセットを食べ、三俣蓮華岳、双六岳を通って双六小屋から鏡平に行きました。
三俣蓮華から双六までの稜線は、去年と違って景色もよく見え、気持ちよく歩くことができました。
双六小屋2時30分と、ちょっと遅れ気味だったので、かなり急ぎで鏡平まで歩き、何とか、16時5分に鏡平に到着しました。
鏡平では、夕食後槍の夕映えを見れました。また、月も綺麗にあがり、綺麗でした。やっぱり、天気が良かったので、鏡平で泊まって正解だったと思います。
<9月21日>
この日は下るだけです。
せっかくなので、朝の鏡池も堪能し、7時過ぎに出発です。小池新道は整備されているけど、結構長く、疲れている足には辛いものがありましたが、何とか下りきりました。やはり、日差しが強く、下っていくので気温も暑くなります。
ただ、登っている人の表情もかなりしんどそうでした。
わさび平でゆっくり休憩して林道を新穂高温泉まで降ります。
新穂高温泉の中崎山荘で温泉に入り、高山までバスで戻りました。
<まとめ>
結構、たくさん歩きました。実際の所、計画段階では、やや無茶があったようにも思います。雲ノ平、高天原、鷲羽、水晶という4つをすべてクリアしましたが、黒部五郎もこのセットに入れてしまうか、だいぶ悩みました。
黒部五郎は、入れなくて正解でした。
あと、リップクリームを持っていき忘れたのが失敗でした。3日目くらいから、唇が荒れていたくて痛くて仕方がありませんでした。
全体的に、快晴で、こんな天気がいい山行は、今後無いだろうと言えるくらいの晴天でした。
天候に恵まれて、どの風景も素晴らしいです!
暑そうではありますが、この景色が見れるならば
文句なしですね。
こんにちは。
コメントありがとうございます。
台風一過で最高のお天気でした。
多分、今後こんな良いお天気の山行は無いと思います。
歩いているときは暑かったですが、少し立ち止まると風が涼しく、気持ちが良かったです。
ホントに、文句なしの夏休み山行でした ♪。
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