笙ヶ岳西尾根から周回 〜黄金猫の目草とミノコバイモ

2022年03月28日(月) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 14.0km
• 登り: 865m
• 下り: 851m

コースタイム

大洞林道ゲートP - 西尾根の支尾根 - 西尾根合流部（三角点487.6m） - 送電線鉄塔（西部幹線No.29）展望地 - 笙ヶ岳 - 笙ヶ岳東峰 - 裏山 - 行平山 - 行平山東ピーク - 裏山と表山とのコル - 大洞谷源流 - 笙ヶ岳登山道との合流地点 - 大洞谷林道終点（養老山頂登山道の大洞登山口） - 石切場跡地 - 送電線巡視路入口 - 大洞林道ゲートP

天候

晴

アクセス

利用交通機関：

自家用車

・大垣市上石津町側の大洞林道のゲート前の路肩に駐車スペース

コース状況／危険箇所等

・笙ヶ岳の西尾根は獣道程度の踏み跡
・雪解けが進み、残雪は上部の一部となっていました

写真

大垣市上石津町側の大洞林道のゲートからスタート
今回はここから左側にある古道のような踏み跡を進みました

尾根を進んで行くと笙ヶ岳西尾根に合流
尾根を少し西に下った所にある四等三角点『東山』486.70m
この先で送電線の送電線の巡視路に合流、近くに炭焼き窯の石組み跡がありました
その先で南北に縦断する送電線の西部幹線No.29の鉄塔があり、鈴鹿山脈と伊吹山の展望地となっていました

西尾根の上部では北側が植林地となっています
アキレス腱が切れそうな急斜面が数か所ありました

急斜面を上りきって山頂と思った場所は偽ピークで、次のピークが山頂
木の上に黄色のマンサクの花がありました

養老山地の最高峰の笙ヶ岳の山頂
山頂は展望なし
四等三角点『笙ヶ岳』908.33m

笙ヶ岳の上部の樹間からの藤原岳-天狗岩-頭蛇ヶ平

御池岳-鈴北岳-鈴ヶ岳
左手前に冷川岳

雪解けが進んでいた霊仙山の山頂部

養老山方面

笙ヶ岳東峰

笙ヶ岳東峰の上部からの裏山と表山
稜線部の所々で伊吹山が見えていました

ナツツバキの幹の近くの細い枝の上に小鳥（メジロ？）の巣がありました
ビニールのひもが巣材に使われていました

能郷白山

稜線の一部に残雪

稜線部のブナの高木

裏山へ向かう途中の平坦地の落葉広葉樹の森

シジュウカラ♂

ヒガラ

裏山の山頂（870m）
この日は冷たい風が吹き抜けていました
北側と西側の展望が良好
山頂部の右側はアセビのジャングル

裏山の山頂からの伊吹山

笙ヶ岳
左が東峰、中央が山頂、右が偽ピーク
北斜面は植林地

北東側の濃尾平野
北アルプス、御嶽山、中央アルプスと南アルプスは見えませんでした

琵琶湖北部に浮かぶ竹生島
対岸に三重嶽

白山がぼんやりと見えていました

裏山と行平山の間の斜面の残雪

行平山（845m）の山頂
なぜか鉄の脚立が放置してあります？
この左側が開けていて、西側のみ展望が良好です

行平山の東ピークの石灰岩
奥にアセビのジャングル

行平山の東ピークからの東側の濃尾平野

行平山の東ピークからのすぐ東にある通称：お立ち台の岩峰の展望台

行平山の東ピークからの霊仙山

行平山の東ピークからの伊吹山と山麓の関ケ原町

裏山と表山とのコルから大洞谷源流を下りました
この合流点から水流がありました
笙ヶ岳の登山道に合流するまで緩やかな下りです
何度も渡渉を繰り返し、歩きにくい箇所は斜面をトラバースしました
手前の葉はカワチブシの若葉

大洞谷源流にはアマゴが生息しています
人気を察知すると、すぐに岩陰に隠れてしまいます

大洞谷を下って行くと笙ヶ岳の登山道に合流

大垣市上石津町側の養老山頂登山道の道標
モミジ峠から0.8km
笙ヶ岳登山道分岐から0.4km
大洞登山口まで0.8km

鉄製の橋が複数設置されています

大声で鳴きながら動き回って、巣材を集めていたミソサザイ

大垣市上石津町側の大洞林道終点にある大洞登山口の養老山頂登山道の案内図
もみじ峠まで1.6kmでやや荒れ気味

アズマヒキガエル
全長30cmほどの個体

石切場跡地にはパイオニア植物のヤシャブシが沢山生育していました
左奥が往路の西尾根

■養老山地の花など
タムシバ

ホンシャクナゲ
周辺に一之瀬のホンシャクナゲ群落（国の天然記念物）

早春に先ず咲くマンサク

オニシバリ

フサザクラ

キンキマメザクラ

キブシ

ミツバツツジ

ナガバモミジイチゴ

イワウチワ

石灰岩の隙間にヒメフウロ

ミヤマカタバミ

ヤマルリソウ

カタクリ

コチャルメルソウ

ツルネコノメソウ

コガネネコノメソウ
黄金猫の目草

コガネネコノメソウを訪問中のヤマトヒメハナバチ？

ヤマネコノメソウ
葉が互生

ネコノメソウ
葉が対生
その他の3種のネコノメソウは、まだ冬眠中のようでした

タチツボスミレの今日イチの株

タチツボスミレを訪問中のビロードツリアブ

ショウジョウバカマ

■ナツツバキの写真集
左：若い木の群落もありました
赤○は小枝上の小鳥の巣
右：果実と葉芽
♪ヒメシャラに似た素敵な木です
開花時期に訪問したいところですが、ヤマビル多発地帯のため躊躇しています
樹肌が似たリョウブは下部では若葉が出始めていました
山上では隣接して生育している場所もありましたが、個体数はリョウブの方が圧倒的に多そうです

■フクジュソウの写真集
満開を過ぎていた場所もありました

■ミノコバイモの観察日記
美濃ではちょうど開花し始めたところのようでした
右下中の中央に展開前の蕾が出ていました
右下：4日前に見たミノコバイモの花の一つが開いていました、その他の5個は蕾のままでした、1個は葉に包まれた蕾のままでした

■養老ナシ（海津市指定天然記念物）に立ち寄りました
アイナシ（マメナシとナシとの交雑種とみられています）
上：蕾
下：果実（直径約3cm）の残骸

志津南谷のソメイヨシノ、奥の養老山地の下部ではヤマザクラが開花しているようでした

感想

アルプス岳

前回訪問時は残雪が多くルート変更を余儀なくされましたが、雪解けが進み、ほぼ夏道に近い山歩きができました。大洞谷源流部は、雪解けの影響は少なく、水量は少し多めの程度で渡渉には影響ありませんでした。大洞谷源流部の途中からもみじ峠方面の表山の南尾根の鞍部へショートカットする最近付けられたとみられる黄色のテーピングが付けられていました。
早朝は、太陽の下に薄い雲がかかる時間帯がありましたが、その後日差しが増して、青空に伊吹山や鈴鹿山脈の雪景色が映えていました。北と東の遠景は霞んでいました。
前回同様、山上で誰にも会わず、のんびりと静かな山歩きができました。行平山の森の中では、数頭のニホンジカを見かけました。
まだヤマザクラは、蕾が膨らんでいませんでした。養老山地の中部の下部ではサクラが咲いていました。
大洞林道を下山中に、落石がありました。動物が落としたものかは分かりませんでした。
林道脇のジロボウエンゴサクはまだ葉のみで、上部のヤマエンゴサクはまだ姿が見られませんでした。雪解け後の斜面では、バイケイソウの芽が出始めていました。
上部のあちこちで、カタクリの葉が出始めていました。
スミレはあちこちでタチツボスミレが咲き始めていましたが、他の種のスミレはまだ見られませんでした。

【 バックナンバー 養老山地北部】
・2月21日 (2010年)『養老山地北部全山縦走(表山-裏山-笙ヶ岳-養老山-志津山-二之瀬越) 』http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-57509.html
・3月3日 (2012年)『表山-裏山-笙ヶ岳〜養老の滝』http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-172480.html
・3月22日 (2021年)『笙ヶ岳↑西尾根↓大洞林道　〜早春の花満載』http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3015092.html
■アズマヒキガエルの歩行


・3月24日 (2022年)『行平山・表山 〜養老山地で福寿草開花』http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4109054.html
・3月26日 (2021年)『養老山地のお立ち台 〜素晴らしき秘境』http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3022705.html
・3月28日 (2022年)『笙ヶ岳西尾根から周回 〜黄金猫の目草とミノコバイモ』http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4121966.html
・3月28日 (2020年)『笙ヶ岳↑西尾根↓大洞林道 〜イワウチワ開花』http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2279918.html
・3月29日 (2021年)『お立ち台から養老山地北部縦走』http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3033748.html
・3月30日 (2019年)『表山-養老山 〜本家の美濃でミノコバイモ祭り始まる』http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1774997.html
・4月6日 (2019年)『笙ヶ岳（くレイワさん 908.3m）-裏山-表山 〜鉱山跡を探検』http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1782985.html
・4月9日 (2021年)『養老山地の福寿草群生地を発見 ↑お立ち台↓養老・秣の滝』https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3059063.html
・4月10日 (2018年)『笙ヶ岳↑表山↓三方山〜花の宝庫にびっくり！』https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1425443.html
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■大洞谷源流で泳ぐアマゴ


・4月14日 (2017年)『表山-裏山-笙ヶ岳 〜カタクリの山に春を探しに』https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1104409.html
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・12月31日 (2015年)『表山-裏山-笙ヶ岳 霧氷とわずかな冠雪』http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-787478.html