北穂高岳・涸沢岳( GW初!!奥穂高岳は断念 )
- GPS
- 80:00
- 距離
- 36.3km
- 登り
- 2,539m
- 下り
- 2,537m
コースタイム
上高地-涸沢
2日目
涸沢-北穂高岳-涸沢
3日目
涸沢-涸沢岳-涸沢
4日目
涸沢-上高地
天候 | 1日目 晴れ後曇り 2日目 晴れ後曇り 3日目 晴れ後曇り 4日目 雪後雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
本谷橋〜涸沢まで冬道。アイゼン未使用で行ける。 北穂高岳へは噂通りの急斜度。途中転げ落ちていく人を見た(途中で止まったけど) 穂高岳山荘へは北穂高岳の急斜度に比べれば、幾分マイルド。帰りは常時ブレーキのシリセードで行ける。 涸沢岳へは柔らかい雪と硬い雪のミックス。結構いやらしい。 |
写真
感想
GW後半、正確にはその一日前。
今年こそは残雪期の穂高を!
と思いを胸に、6時前に沢渡の駐車場に到着。
天気は良好。
荷物をまとめて、出発。
テント泊装備と雪山装備とカメラで重いこと重いこと。
しかし、今回はパッキングを真面目に行い、ズレもなく、バランスも良い。
バスの停留所には人少ない。
やはり平日ということもあるのか。
荷物を隣の椅子に置き、軽く睡眠。
しばらくすると、上高地に到着。
いつもは賑わう上高地のバスターミナル。
ガラガラです。
人がまばら。
こんな上高地は初めて。
並ぶことなくトイレを済まし、登山届を提出して出発。
少し歩き、河童橋。
本当にここは上高地なのか?
穏やかな朝な雰囲気。
散歩や撮影する人たちもまばら。
本当にのどかな朝の景色。
そして、前方には雪に包まれた穂高。
今回はあそこにアタックをかけるわけだ。
胸が高鳴るのと同時に不安がよぎる。
何しろ毎年事故が起こっている山だ。
自分に降りかからない保証は何処にもない。
そんな不安を振り切るように先を進む。
のどかな道のり。
冬期と夏期が混在する時期。
荷物が一番重くなる時期。
しかし、日頃のトレーニングのおかげかそれほど負荷を感じない。
そして、珍しく寝不足も感じない。
調子良好。
そんな感じで進んでいく。
明神まではアップ。
休憩も軽くで、徳沢を目指す。
徳沢までも若干坂があるが、ほぼ平坦。(帰りはきついけどね・・・)
問題なく到着。
ここでソフトクリームを食べるのはいつものこと。
重要なエネルギー補給。
食べた後、すぐに横尾を目指す。
横尾へは途中川原を通る。
夏道よりもアップダウンもなく、楽。
1時間ほどで到着。
ここで再び軽めの休憩。
そして、周りにある枯れ枝を回収。
テントのペグにするためだ。
今までやったことなかったのだが、聞いたことあるし、回収の手間も省けるし、やってみようと思ったわけだ。
適当な数を回収した後、出発。
さて、
ここからが本番だ。
橋を渡った後、すぐに積雪orぬちゃ道。
重い荷物を背負った状態で躓くと危険なので、慎重に進む。
積雪路は問題ないのだが、やはりぬちゃ道が結構危険。
しかし、転ぶこともなく、本谷橋に到着。
ここでアイゼンを履く人と履かない人に分かれる。
我々は履かない。
スタンスもしっかりしていそうだし、それほどの急坂はないのが理由だ。
前方には北穂高岳。
次の日に登る予定の山だ。
期待と恐れ。
複雑な気分だ。
少なくても高所恐怖症である自分が昇るようなところではない気がする。
しかし、何時の間にかこんなところまで来るようになってしまった。
人生不思議不思議。
予想通りアイゼンは不要。
しかし、いつものことながら、小屋手前で疲労。
我々だけでなく、多くの人が数歩進み、立ち休みを繰り返す。
私はあっさり座り込みレスト。
なんだかんだでこれが一番回復する。
レスト後、休むことなく涸沢ヒュッテに到着。
まずは設営準備。
整地と同時に風防作成。
雪による風防作成はほぼ初めてだが、悪くない出来。
序でに土間も作って、気分は庭。
そして、テントを設営して、我が家の完成。
荷物をぶち込んで、いざ涸沢ヒュッテへ。
当然、のみです。
というわけで、乾杯。
グビグビ
疲れのためかいっぱいでお腹いっぱい。
夕飯として、ラーメンを食す。
テントに戻って、すぐに就寝。
■二日目
2時起床。
飯のためじゃないよ。
星夜写真のため。
移動は面倒なので、テント前で色々と撮影。
今回初導入の新しいカメラ(中古)。
良い感じ。
1時間以上撮影した後、再就寝。
そして、4時半前に起床。
飯を作って、そろそろモルゲンロートかな?とおもってテント出たら、既に日が上がっていたorz
凹むわ〜
とはいえ、朝の綺麗な光は取れたのでよしとしよう。
飯を作った後、
さて
どちらに登ろう?
北穂高岳はあまり人が入っていないので、奥穂高岳方面の方が良いよとの情報。
しかし、北穂高岳に登りたい。
しばらく悩んでいくと、北穂高岳に続々と人が登っていく。
よし、北穂高岳に行こう。
そうと決まれば、準備。
7時半頃出発。
北穂高岳、急坂と聞いていたが、しょっぱなから急坂です。
そして、それがずっと続く。
その最たる箇所は山頂手前と聞いていたので、これはまだ序の口なのだろう。
しかし、滑ったら止まらんなこれ・・・
途中、大きな岩を左巻きに進む。
ここは右巻きした方が楽なのだが、気付かなかったのと、デブリだらけだったので、近寄るという発想がなかった。
しかし、この左巻き。
結構急斜度。
今から考えても山頂直下とあまり変わらないのではないかな?
そんな道を進んでいくと、幾分傾きの緩やかな箇所に出る。
( このルートに平らな箇所は山頂以外に無し )
ここで休憩。
先に進む人を見ると先は長そうだ。
そして、所々で人が止まっているので、きっときついのだろう。
ほどよく休憩した後、出発。
途中まではそれほど急ではなく、楽。
しかし、すぐに急に。
そして、それが山頂手前までずっと続く。
絶対に転倒はできない。
転倒したら下まで落ちる可能性もあるし、滑りどころが悪ければ崖側に行ってしまう。
ガクガクブルブルしながら進んでいくと、後ろで叫び声。
振り向くと、人が転がり落ちていった((((;゜Д゜))))
( 幸いにも途中で止まり、そのまま下山していった )
他人事ではない。
足とピッケルで必ず2本は接地している状態で先を進んでいく。
朝は改正であった天気も何時の間にか周りはガス。
相変わらず相性が悪いな北穂高岳。
ガスの中、稜線に到着。
稜線を少し歩くと、山頂に到着。
周りは全く見えん。
記念撮影した後、小屋へ。
そして、食事休憩。
休憩中に晴れることを期待したが、晴れることはなく、悪化の一途。
というわけで下山開始。
下山超怖い。
たまに開けるガスの先には小さくテント村が見える。
下手したらあそこまで一直線。
慎重慎重。
時間をかけてゆっくりと下り、緩やかな箇所に到着。
あとは楽。
というわけでシリセードで一気に下山。
下山後、祝杯。
さて、次は涸沢岳、行ければ奥穂高岳だ。
■三日目
前日と同様に2時起床。
今日も良い天気。
1時間ほど星夜写真を撮る。
そして、就寝。
今回は4時頃起床。
そして、外に出て撮影準備。
と、どうじに朝食準備。
そろそろ日の出の時間。
しかし、染まらん。
乾燥しているからかな?
仕方ない。
食事だ。
食事後、準備して、6時半頃出発。
既に多くの人が登り始めている。
というか多すぎ。
行列です。
のんびりと撮影もできん。
というわけで、途中途中で横にそれて撮影。
しかし、素敵過ぎる景色。
山に登らない人からすれば
「何で危険な雪山なんて登るんだ!」
「事故が起きたら自己責任だ!」
なんてことが言われるが、この景色を自分の目で見てから言ってくれ。
この景色に魅せられない人なんかいない。
本当に美しい。そして恐ろしい景色だ。
小豆沢に入ると人が所々で休んでいる。
気持ちはわかる。
確かに急だ。
しかし、北穂高岳ほどではない。
というわけで進む。
しかし、やはり疲れるわけで。
小豆沢3/4行ったあたりから休憩と進みを繰り返す。
そして、穂高岳山荘に到着。
連れを待った後、まずは当初の目標である涸沢岳を目指す。
雪が嫌な感じ。
硬い雪と柔らかい雪のミックス。
そして、風が強い。
先程まで暑くて、薄手のフリースだったが、耐えられん。
というわけで途中の平らな箇所でハードシェル装着。
やはり暖かい。
そして、山頂を目指す。
少し歩くと狭い山頂に到着。
本当は三脚を立ててのんびりと撮影したいが、地面は斜めだし、風は強いしで、怖い。
というわけで、手持ちで撮影。
後に連れ到着後、記念撮影。
そして、登ろうか悩んでいる奥穂高岳に目を向ける。
はしごは渋滞。
その上の雪壁も渋滞。
時折落雪あり。
・・・
うん、やめよ。
安全第一。
山荘に戻り、中で食事。
そして、下山。
比較的上部からシリセード。
結果、
山荘からテントまで30分で到着。
これ、なかなか早いペースでないかな?
というわけで祝杯。
明日は下山だ。
■4日目
いつもどおり2時起床。
空を見ると曇り。
というわけで再度就寝。
4時半頃起床し、食事。
すると、外でパラパラと音が・・・
雪が降り始めました。
というわけで、雪の中の撤収です。
結構大変でした。
なんとか撤収し、あとは一気に下山。
本谷橋からは雨にかわり、びしょ濡れになりながら、下山。
12時に上高地に到着。
乗り合いタクシーに乗って、駐車場に到着。
荷物を車にぶち込み、途中温泉に浸かって、体を温めた後、帰路に着いた。
長年の目標の一つをクリア。
次回は奥穂高岳だな。
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