白根三山縦走(北岳・間ノ岳・農鳥岳)
- GPS
- 20:48
- 距離
- 25.2km
- 登り
- 2,682m
- 下り
- 3,363m
コースタイム
- 山行
- 7:35
- 休憩
- 1:24
- 合計
- 8:59
天候 | 1日目:晴れ 2日目:強風雨、時々晴れ。午後から大雨。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
大門沢下降点からの下りが、とにかく悪路。 |
写真
感想
■1日目:前日、奈良田のバス停近くの、ヘルシー美里のコテージに前泊。
山の日という事もあり、奈良田でもかなりの人の多さ。
30分位前には並んでおかないと、広河原まで、立ってバスに乗車する可能性が高いです。
広河原では、しばらくトイレがないので、男性側の個室トイレが大行列。
やばそうなら、バス到着後、すぐにトイレに並ぶことをお勧めします。
出発当日(前泊日)に台風が発生してしまい、諸々の予約などもしている事もあり
天候と相談しながら、登ることに。
北岳までは、やはり山の日という事もあり、かなりの人出。
急登の草すべりでは、4パーティ位が数珠つなぎの大行列になってました。
パーティの最後尾の人は、後ろを見て、詰まってそうなら、先に行ってもらう誘導が必要ですね。
まだ台風の影響はそれほどなく、時折吹く強風のおかげで
逆に雲が取れて、景色が見える時もあり。
肩の小屋で、自前の昼食と生ビール。
生ビールは肩の小屋でも、北岳山荘でも売ってました(有難や)
北岳を登り、北岳山荘に到着。
テントを張るには、予約した人の氏名と電話番号が必要な為
予約した人より、先行する場合は注意が必要。
テント設営後、夕飯を食べて20時頃には就寝。
夕飯位から、台風の影響が徐々に出始めて、時折強い風が吹いていました。
0時頃から強雨。さらに、そこから強風となり、自分のテントの設営も悪く
ペグが全部地面から抜けてしまい、テントごと飛ばされるかと思うほどでした。
(テント泊2回目で、ペグだけで大丈夫だろう、と、ガイラインを石に括り付けなかったのが敗因)
■2日目:3時頃に起床。
午前中は、霧程度の予報だったので、午前の内に、大門沢下降点に行けるように
4時出発。
の予定が、4時頃が雨風が強まったので、少しずらして出発。
結局、5時過ぎまで強風雨の為、濡れながら、間ノ岳登頂。
間ノ岳の辺りで雨は止んでいたので、少し待つと強風のおかげで雲が取れて
見れないと思っていた、綺麗な景色が眼前に広がりました。
その後、農鳥小屋までは綺麗な稜線が続き、人も少ない山歩きを堪能。
農鳥小屋でPTメンバの後続を待っていると、雲が湧き出し。
小屋のおじさんにも
「早く出た方が良いよ、これは土砂降りになるね。分かんないかなぁ、経験不足だねぇ」
とお言葉を頂き(汗)、後続が追いついてから、すぐに出発。
確かに小雨はパラついてきましたが、なんとか大門沢下降点まではもちました。
下降点で少し休憩してから、下山開始。
この大門沢下降点からの下り。
かなりの急坂で、登りは勿論の事、岩の大きさ・配置が絶妙にイヤらしさ満載で
なおかつ、雨で濡れると、すべての岩が滑る岩だったので
今までの自分の登山史上、最も下り難い悪路でした。
あと、結構紛らわしい箇所が何箇所もあるので
ちょっと変な道だなぁ、と思ったら、よく周りを見返して下さい。
下る事に頭が一杯になってしまうので、正解の道が目に入らない事が多々ありました。
3回程、岩で滑りこけたりしながら、大門沢小屋まで到着。
この頃には、雨も本降りになっていましたが、樹林帯のおかげ
そこまで雨を感じずに済みました
(服はビショビショでしたが、汗なのか水なのかは判別不能w)
元々の計画では、大門沢小屋で一泊して、翌日の早朝に出発、昼に下山、という
予定でした。
ただ、以降のルートに渡渉点があり、そこが当日夜から翌日にかけての台風接近の雨で
通れなくなる可能性が危惧されており、なおかつ、大門沢小屋到着時間も結構早かったので、そのまま下山する事に決定。
※小屋の人に聞いた所、やはり同じよう理由で、宿泊予定だった客も殆どが下山したそうです。
※下山後分かった事ですが、早川町近辺の道路が、台風の接近に伴い、翌日は道路規制されるのが確定だった為
いずれにせよ、この日中に市街地まで出ないと、翌日も停滞必至でした。
大門沢小屋からの下りは、ここまでの下りと比較すると
斜度は若干緩やかになりますが、その代わり、丸太で出来た橋やら
ロープを使って垂直の壁を下りないといけないとか
細いアルミの滑りそうな橋を渡らないといけない等
アスレチック感満載になります。
更に、先述の通り、雨で岩は勿論、各所の橋も滑りやすい事この上ないので
ホントにビクビクしながら歩きました。
(正直これらの怖さに比べれば、大キレットやジャンダルムの方がマシな位w)
勿論急坂も無いわけではなく、大古森沢出合は、下りの場合
凄まじい九十九折りの急落の後、渡渉点があったり
随所で、体力を削る構成になってました。
ここの渡渉点が恐らく増水すると渡れなくなると思いますが
他の丸太橋や、せせらぎを歩かないといけない箇所もあるので
増水すると、全般的に通るのが難しいと思います。
何とか下山した後、奈良田温泉 女帝の湯で汗を洗い流して帰路。
女帝の湯が令和4年は18時閉店なので、風呂に入る予定がある場合は
時間に注意が必要です。
今回はまさか出発日に台風が発生するという、運の無さ全開で
正直、北岳ピストンになるだろうと思っていましたが
上手く、雨の間隙を縫って、縦走でき
なおかつ、そこそこピークでは雲が取れてくれる事が多く
綺麗な頂上・稜線を思いがけず、堪能できました。
百名山 間ノ岳は、白根三山縦走で無いと踏破出来ないので
なんとか、今年中に行きたい山だったので、良かったです。
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