(室堂)→立山→剱岳→(室堂)
- GPS
- 66:21
- 距離
- 22.3km
- 登り
- 2,263m
- 下り
- 2,269m
コースタイム
新宿駅 0730
↓ 特急あずさ3号
信濃大町 1101 1112
↓ バス
扇沢 1148 1200
↓ アルペンルート
室堂 1355 1400
↓ (ミクリガ池周遊)
室堂 1449 1454
↓
一ノ越山荘 1605
【DAY 2】 7.22 Tue
一ノ越山荘 0644
↓
雄山 0800 0839
↓
大汝山 0901 0915
↓
富士ノ折立 0937 0938
↓
真砂岳 1034
↓
別山 1155 1215
↓
別山北峰 1225 1234
↓
別山 1240 1332
↓
剣御前小屋 1402 1404
↓
剣沢小屋 1452 1509
↓
剣山荘 1529
【DAY 3】 7.23 Wed
剣山荘 0446
↓
一服剣 0515 0520
↓
前剣 0625
↓
剱岳 0821 0906
↓
剣山荘 1220 1250
↓
剣沢小屋 1320 1340
↓
剣御前小屋 1504
【DAY 4】 7.24 Thu
剣御前小屋 0620
↓
雷鳥荘 0740 0751
↓
ミクリガ池温泉 0814
↓
室堂 0828 0915
↓ アルペンルート
扇沢 1052 1100
↓ バス
長野駅 1245 1310
↓ 長野新幹線 あさま526号
大宮駅 1430 1442
↓ 湘南新宿ライン 普通
渋谷駅 1520
天候 | 21日 晴れ→曇り 22日 霧→晴れ→霧→曇り 23日 晴れ→霧 24日 雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
軽アイゼンは、持って行ったが、使わなかった。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
【DAY-1 7.21(月)】
7時30分、新宿発の特急「あずさ3号(南小谷行き)」に乗る。海の日の3連休最終日で、混んでいたが、大月を過ぎたあたりから空席が目立ってくる。新宿を出る時は曇天だったが、小淵沢辺りから晴れて来て、松本から大糸線に入ったころには、かなり青空が広がるが、車窓から見る北アルプスは残念ながら雲の中だ。電車は、定刻より1分ほど遅れて、信濃大町駅に着く。
改札を出た左手すぐの所が扇沢行きのバス発着場だ。3連休最終日の為か、9割近くは埋まっている感じだ。そのせいか、バスは臨時便ということになって、定刻より3分ほど早い11時12分頃に出発した。
扇沢について、切符を買う。5日以内ならば、往復にした方がかなり割安になるのだが、好天が続いた場合は、どうなるか分からないので、ここは片道を買う。いつも思うのだが、アルペンラインは、実際に乗っている時間の割には、ものすごく高い。まずは、トンネルを行くトロリーバスで黒部湖へ向かう。黒部ダムの迫力ある放水を見る。ただ、これは観光用の放水なので少し興ざめだ。
黒部湖から、地下を行くケーブルカーで黒部平に出る。ここで20分近くあったので、大急ぎで昼食の立ち食いそば(「源流蕎麦」\850)を食べ、外へ出て立山を見上げる。残念ながら山頂は雲の中だ。写真だけ撮って、ロープウェイに飛び乗る。未だ3連休なので、混んでいた。到着したところが大観峰で。黒部湖越しに、針の木岳等の眺めが良い。ここから再びトロリーバスに乗って室堂に向かう。
3連休だったからか、臨時便が多く予定よりも早く室堂に着く。あまり早く一ノ越山荘に着く必要は無いので、のんびり室堂散策をすることにして、ミクリガ池、緑池を一周する。まだまだ残雪が多い。なんとなくおなかの調子が悪いので、一旦室堂センターに戻り、用を済ませてから一ノ越に向かう。
一ノ越からは、次々に人々が下山して来る。登っている人は、ほとんどいないようだ。あっちこっちに残っている雪はシャーベット状なので滑りやすいが、軽アイゼンをわざわざ出すほどの距離ではなかった。下りの人は、よく滑って転んでいたが、滑落の心配があるような急斜面ではない。
一ノ越山荘につき、手続きをする。有難いことに、空いていたので、個室だった。二食+弁当で、\10,000。夕食5:30、朝食6:00だ。Auの携帯がつながったので、家にメールする。
【DAY-1 7.22(火)】
朝起きると、凄い霧だ。おまけに風が強い。これは、どうなることかと思いながら、朝食を食べ、用意をする。相変わらず霧は濃い。
意を決して、立山に登り始める。瓦礫の急斜面だ。昨日見た時には、山頂神社はすぐそこに見えたが、標高差で300mあり、昭文社の地図で標準時間は1時間だ。霧の中を登って行く。
山頂近くまで来た時、急に霧が晴れて来て、青空が見え始め、雲の上に、槍・穂高が見えてくる。その下方には、雪の模様が綺麗な御山谷の雪渓が見える。山頂に着く頃にはかなり霧が晴れ、青い空と北アルプスや日本海の眺めが素晴らしくなった。大パノラマが眼前に広がっている。五竜、鹿島槍、槍、穂高、水晶、薬師等の懐かしい山並みが見事だ。小休止を兼ね山頂神社に参拝する(\500)。山頂神社の丸い石のいわれを神主さんから聞く。次に来るときは、丸い石に願い事を書いて持って来よう。ここからは、剣岳と室堂の眺めが素晴らしかった。
山頂神社を後にして、すぐそこに見えている大汝山に向かう。また、霧が出てきた。それでも、時々、霧が切れて、眺めが良い。大汝山頂は、登山道を少し外れ、岩を登った所だった。そのすぐ下には、休憩所があり、なんでも映画「春を背おいて」の舞台だったらしい。(原作しか読んでいないが、本では奥秩父の甲武信あたりだったと思ったが、なぜ立山?たぶん監督のこのみか?)
相変わらず、時々切れる霧の中を行く。と、思う間もなく、すぐに富士の折立分岐に着く。荷物を置いて、とんがった岩峰の折立に登る。しばらく待ってみたが、剱岳は、残念ながら雲の中で、見えてこなかった。
富士の折立から、大きく下ってから、ゆったりと真砂岳に登り返す。霧の切れ間に、左手に室堂、右手に雪渓と黒部湖を見ながら行く。室堂側から吹いて来る風が冷たくて強い。右手には、未だ雪がかなり残っている。真砂岳で、風をよけて小休止。このあたりで小中学生と思われる集団がやってくる。
真砂岳から別山に向かう。別山は、名前の通り別の山で、大きく下って登り返す。霧が切れると、正面に剣御前小屋、右手に別山が見える。結構長い登りだ。
別山に着く。小さな祠がある。剱岳が見えるはずなのだが、残念ながら半分から上は雲の中だ。それでも期待して待っていると、霧が切れて、剱岳が全貌を表す。チャンスとばかりに同じような写真を撮りまくる。別山北峰は、すぐそこに見えているので、足を延ばす。左手に剣岳を見ながら行く。右手の立山方面は、雲に隠れて見えない。
別山に戻り、ipodで音楽を聴きながら、霧に入ったり出たりする剱岳を見る。後は、剣山荘に下るだけなので、ゆっくりできる。ただ、すこし風が冷たいし、風よけになる場所もない。それにしても、ここから見ると、剣山荘から剣岳まで結構な距離と高低差があるだけではなく、ずっと岩場の難路のようで、「明日、本当にこれに登れるんかい?」と不安になってくる。
別山から、剣沢に下る道は、残雪のため通行止めになっていたし、トイレにもいきたかったので、剣御前小屋に向かう。剣御前小屋からは、雪渓を剱沢に下る。雪はシャーベット状だし、それほどの傾斜ではないし、しばしば雪渓横の夏道に出るので、軽アイゼンをつけるほどではない。やがて、剱沢キャンプ場に出る。管理棟の前を通って、剣沢小屋に着く。霧に霞む剣岳の下に、今宵の宿の剣山荘が見えている。雪渓を横切って行く。20分ぐらいか。休憩後、剱沢小屋を発ち、剣山荘に向かう。
剣山荘でも、auの携帯が使用出来て驚く。ここまで来ると、剱岳は背後の山に隠れてしまうので、剱岳を眺めるなら剱沢小屋のほうが良いようだ。(霧であまり見えなかったが)。剣山荘からは、別山と剣沢の雪渓が綺麗だ。
【DAY-3 7.23(水)】
朝1:20に目が覚めてしまい、その後も断続的に眠ったのだろうが、あまり眠れない。しょうがないので、4時前には起き出し。弁当を食べて剣岳に向かう。今日は薄曇りだ。
一服剣辺りで日の出となる。五竜や鹿島槍の眺めが良い。岩場を登って行く。昨日、別山から見た印象通りに、とてもハードだ。幸い、天気は良い方向に向かっているようで、薄曇りとは言え視程は良く、別山の向こうに立山、水晶、薬師が見えている。壮大なパノラマだ。
それにしても目の前の前剣が遠い。鎖場をいくつも越え、注意深く雪渓を横切り、前剣を越え、平蔵のコルを越え、ようやく剣岳山頂に着く。360度の一大パノラマで。特に、槍穂高を中心とした北アルプス方面は、雲が無いので一望のもとに、いろいろな山並みが見えている。別山雄向こうに立山、その奥が槍・穂高だ。別山の左手には、白馬から五龍、鹿島槍を経て、爺ヶ岳、針の木に続く稜線、右手には、水晶、薬師が見えている。日本海方面は雲が広がっているので分からなかった。なんと、ここでもauの携帯がつながって驚く。
今日は剣御前までなので、ゆっくりしたいのだが、風が冷たい。下山路も明らかに長いし、難路だ。立山方面にガスが出てきたのを潮に、心を残しながらも山頂を後にする。
下って行くと、天気は回復し、青空が広がってくる。滑らないよう注意しながら剣山荘に下る。足が疲れた。剣山荘で、小休止し、水を補給し、剱沢小屋へ立つ。昨日とは別ルートで、クロユリのコルを経由する手もあったのだが、昨日見逃した剣沢小屋からの剱岳を見ながら、少し遅い昼ご飯を食べるつもりだ。
剱沢小屋へ向かう雪渓を横切りながら、振り向くと、剱岳にガスがかかり始めている。剱沢小屋に着いた頃には、すっかりガスが出てしまい、剱岳は見えなくなってしまった。ここで、カレー・カップヌードル(\500)を食べる。この後、剱沢を剣御前小屋に登る時、時々振り向くのだが、剱岳はガスの中に見え隠れしていて、遂に全容を現すことは無かった。どうも今回は、剱沢からの剱岳には縁がなかったようだ。
15時頃、剣御前小屋に着く。未だ早いので、室堂まで下ってしまおうかとも思ったが、予約もしておいたし、明日晴れていれば剣御前ぐらいは登ってもう一度剱岳を見たいし、足も疲れたので、室堂の温泉は心残りだが、結局、剣御前小屋に泊まることにした。次第に霧が濃くなり、やがて雨まで降りだした。明日には、止んでくれることを願いながら眠りにつく。
【DAY-3 7.24(木)】
夜、風の音激しく、あまり眠れなかった。起きると、外は白い霧で、雨風が強い。待っていても良くなる雰囲気もないし、予報も回復するとは言っていないので、意を決して室堂へ向けて出発する。霧が濃くて視程が10m程しかないが、メジャーな道なので、道はしっかりついているはずだ。
晴れていれば、室堂の素晴らしい景観が広がっているのであろう斜面をジグザグに、雷鳥沢に下って行く。風は無くなったが、雨は止まず霧も濃い。最後に雪渓を下り、沢を木橋で渡り、雷鳥沢のキャンプ場に着く。次第に、地獄谷からの硫黄臭が強くなる。雨は相変わらずやまない。
雷鳥荘で少し休憩し、ミクリガ池温泉まで下る。温泉に入るつもりだったのだが、9:00〜とのことで、早すぎて入れなかった。霧の中、室堂に着く。室堂からは、トロリーバスなどを乗り継いで、扇沢に出る。平日の朝なのに、なんだかすごく混んでいた。
扇沢から、長野行バスに乗る。いつも大町に出て中央線で帰るのだが、単線の大糸線は、すれ違いの停車時間が長すぎてイライラするので、今回は、長野から新幹線に乗って大宮に出て、湘南新宿ラインで渋谷に出るつもりだ。費用も大町経由と同じくらいだし、駅スパートで調べると、時刻によっては、長野経由の方が早いので、試してみる予定だったが、なかなか快適だった。(長野新幹線は、混んでいて自由席しか取れなかったが、始発なので座ることができた)。
思ったより日焼けして、顔が痛い。
剣岳山頂から雲がかかり始める立山
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