ダイヤモンドルート(折立〜室堂)
- GPS
- 24:26
- 距離
- 31.1km
- 登り
- 3,480m
- 下り
- 2,401m
コースタイム
- 山行
- 3:59
- 休憩
- 0:22
- 合計
- 4:21
- 山行
- 10:52
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 11:52
天候 | 15日 曇り 16日 曇りのち雨 17日 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
よく整備された一般登山道。鬼ケ岳東面に雪渓トラバースもよく整備されていて問題ない。 |
その他周辺情報 | みくりが池温泉:日帰り入浴1000円 |
写真
感想
戦国時代の英雄のストーリーは割と好きな方で、織田家の跡目争いで佐々成政が窮地に陥った話。冬の立山を越えて浜松の家康に会いに行ったという歴史の舞台がザラ峠らしいことを知ったのはいつだったろうか。佐々成政が進んだ道がどこなのか正確にはわからないらしいが、地形図を見て、どうやって信濃に抜けるかを考えるのは面白い。標高ではスゴ乗越の方がザラ峠より低いが、針ノ木峠に繋ぐことを考えればザラ峠の方が都合がよさそうだ。立山温泉を出発してザラ峠を越え、五色ヶ原から黒部川へ降って針ノ木峠を目指すのはありだろう。。。そんなことをぼんやり思いながら、今回の山行は所属する会の例会として企画、佐々成政が通った道と垂直に交わる尾根道、すなわちダイヤモンドルートを会の精鋭二人と歩いてみた。
初日、雨予報だったが折立は意外と天気が良い。雨に降られることなく太郎平へ。首都圏からの移動で遅い時間に到着のため、薬師峠のいいテントサイトはほぼ埋まっていた。なんとか三張り分のスペースを探し出し、整地してからテントを張る。明日のロングに備えて宴会も早々に切り上げて眠りにつく。
2日目、行動時間11時間のロング。会の先輩から「普通はスゴ乗越小屋に泊まるんだよ」と。はい、そうなんですが、現役世代が3連休で歩き切るにはこうならざるをえない。ランニングで普段から身体を鍛えている参加メンバー、途中、雨に打たれ、雷鳥の親子に励まされ、いつもよりはるかに重いテン泊装備を背負ってクタクタになりながら五色ヶ原まで歩き切った。終始雲の中を歩いているようなもので眺望はあまりない。私は花を楽しんだが、他の二人は花に全く興味がない。モチベーションを維持するのは大変だったろうが、五色ヶ原に着くとすぐにビールを購入。なるほどモチベーションはそこか。テントを設営すると再び無情の雨。渋々各自テント内で夕食。私も歯を磨いてまもなく眠りに落ちた。
3日目、夜中に目覚めることなくテントで爆睡。4時ごろ飛び起きて外に出ると快晴!まもなく赤牛が真っ赤に染まる。夜は星空が美しかったらしい。みたかった。やがて五色ヶ原にも朝日が差す。シュラフから出て冷えてしまった身体で太陽光線を受け止める。表銀座のスカイラインを眺めながらゆっくり朝食を済ませ、先に立って雄山を踏みたいという仲間一名を見送ってノロノロとテントを撤収。獅子岳へと標高を上げ、立山カルデラを覗き込む。頭だけだった槍ヶ岳も山体を見せ始める。気になった鬼岳の東面雪渓トラバースは小屋番さん達の懸命な作業で歩きやすい。ここまで担いできたピッケルとアイゼンが拍子抜けするくらい完璧に整備されていた。感謝。ザラ峠で富山側と黒部側を覗き込む。雪が残る時期なら立山温泉からザラ峠、黒部ダムへと抜けられるかのか。今度調べてみよう。龍王からの眺めは格別。針ノ木、烏帽子、野口五郎、鷲羽、赤牛、黒部五郎、笠、そして昨日越えてきた薬師から五色ヶ原の稜線が格別に美しい。立山カルデラ、大日、奥大日、雄山と360度のパノラマ。空気が澄んで富士山も八ヶ岳も望める。絶景! その後は、浄土山のスキールートを確認してから室堂へ降り、みくりが池で温泉をいただく。
東京野歩路会
https://tokyo-nbr.jp
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