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ようやく本格的に縦走登山をしてみる勇気が出てきました。
日記にはずっと山での『突然死』について書いてきましたが、それは自分の経験したとても恐ろしい ”心肺停止” という出来事を自分でようやく消化し、向かい合って山に戻ろう、との気持ちが出てきたからでした。
『もう一度、あんな目にあっても好きな山の中でなら、あとはどうなってもいいや』
はやくあの山の花たちに会いたくて、はやくあの尾根の上で谷から吹いてくる風にふかれたくて、そして早く息をきらせながら山上のプロムナードを闊歩して、一度なくしかけた『命』を感じたい… なんて気持ちになったこともありました。
で、いざ山に戻り(日帰り登山でしたが)、慎重に体調や心拍数を見ながら登った山でしたが、余裕を持てるまではまだまだ。
「完全復活やな、もうアルプス縦走しないか?」
そう、山トモに誘われたこの秋の連休ですが、どうも気乗りがしないのです。
恐らく山に戻れたことで、かえって心配が頭をもたげてきたのかもしれません。
『もう一度、万が一同じように倒れたら?』
ふと、自分の事がきっかけになって遅まきながら職場に設置された、AEDのことを思い出しました。
『背負って山に行けば… いいんじゃあないか!?』
AEDを担いで毎度山に登るなんて現実的ではないかもしれませんし、高額でおいそれとは購入出来ないものであることも承知してはいます。
しかしながら、すでに海外のガイド登山でパーティが携行する事はもはや当然のようになっている国や山域もあります。
また、驚くような場所にAEDがある国も… もちろん山の中に、です! (山小屋にではありませんよ、念のため)
治療のケジメのために、また山にAEDを担いでいく、なんてまだ突拍子もないと思われる考えについて書いてみました。
この中には、まるで「救命24時」のように分刻みで自分が経験した心肺停止の経過も、あえてセキララに全出しして書きました。
その怖さを知ってもらいたいからです。
ブログ『突然死から助かったボクだから分かる、AEDを今こそ山に。』
⇒ https://kenny3.jp/archives/4094
このヤマレコ日記と上記リンクしたブログで一連の闘病から山に帰る顛末と『突然死』については書く事に一区切りつけたいと思います。
まず、通院先でトレッドミルテストを実施し、どの程度まで山に登れるのか、先生と相談しながら先の山の予定を考えよう。もちろん毎日のウォーキングなど身体のメンテは欠かしていません。
三日坊主の自分が、これを機会に大きく変わりました。
食事も超健康志向になって、野菜も、たんぱく質も摂って、塩分摂取は極端に減りました。
いや、いいことずくめだ…
『いっぺん死んでみる』ってのは、スゴい効果…でしたわ(笑)。
AEDは… レンタルも出来る。
『担いで持って上がるから一緒山に行くさあ』と誘ってくれる仲間もいる。
本当に持っていくかどうかは、もう少しゆっくり考えよう。
やっぱり山は楽しむ場所。
さわやかに晴れた秋の山には笑いながら登りたいですから…ねぇ。
(写真はオーストラリアの山中で見かけたAED:詳細はブログに記載)
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