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山に対して自身のスタイルを貫くために世界でも屈指の先鋭的な登山家でありながらもスポンサーなどに頼らず清貧ではあるが自由で縛られない生活を選び、記録や名声など求めず岩壁に理想のラインを描くことを追い求める、まるで修行僧にも似たひたむきさと純粋さ、壮絶な状況下における瞬間の緻密な判断力とそれを実践する行動力、さらには妙子さんの控えめながらも信じがたいほど強靭な精神力、そして夫婦という絆を超えた登山パートナーとしての強い信頼関係など、ページをめくるたびに圧倒され心を揺さぶられ続けました。
沢木耕太郎さんの文章は飾らず本質を捉えた丁寧な語り口が好きで『深夜特急』以来ほとんどの作品を読んだつもりでしたが活字離れが進み今世紀のものはおそらく読んでいません。
しかし自分にとってはこの小説を読まずに人生を終えることを想像するだけでとても哀しく、この本に出会えたということに感謝したいほどの名著だと思いました。
自分の拙い書評ではうまく伝わらないと思いますが未読の方は是非読んでほしい一冊です。
おはようございます!
早速Amazonでポチしてしまいました(^-^ゞ
おはようございます
これが面白いと思えたら『深夜特急」もオススメします。
金子光晴放浪三部作と並んで自分にとってバイブルです。
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