朝5時過ぎには出発し、紅葉のブナ林の中を気持ちよく登っていきました。
しばらくすると、軽装の若い女性が軽やかに私を抜いていきました。
その時、私はその女性に声をかけました。
私:「大朝日を日帰りで往復されるのですか?」
女性:(笑顔で)「ハイそうです」
私:「凄い健脚ですねー」
そう言うと、その女性はからかわれたと思ったのか、急に不愉快そうな顔になって、
女性:「大朝日って、普通に日帰りする山じゃないんですか?」
と、応えました。
その後、「大朝日を登るのは、1泊行程が普通じゃないのか?俺の感覚がおかしいのか?」とモヤモヤした気持ちで歩いて行きました。
古寺鉱泉から5時間半もかかって銀玉水に到着しました。
冷たい水場ではソーメンを作っている中年男性がいました。
二言三言言葉を交わした後、古寺鉱泉を5時過ぎに出発したことを告げると、
男性は、「えーー、何でそんなにかかったの?何かアクシデントでもあったの?」とひどく驚いた様子。
「いや〜写真を撮っていたもんでー」と苦しい言い訳をする私。
その場に居ずらくなり、休息もそこそこにそそくさと出発しました。
古寺鉱泉から6時間半、ようやく大朝日小屋に到着しました。
しばらく小屋の中で休んでから、大朝日岳に登頂しました。
そこには、急いで昼食をとっている中年男性が居ました。
「今日は小屋泊まりですか?」
と、私が声をかけると、男性は、
「いや、日帰りです。今から古寺鉱泉に下るんです。朝寝坊しちゃって古寺鉱泉を8時に出発したんです」
その男性は、昼食を終えるとすぐに出発していきました。
時はすでに13時過ぎ、その男性は、日没までに無事下れるのかと少し心配になりました。
静かな頂上でのんびり過ごした後、小屋に戻りました。
管理人に古寺鉱泉から6時間半かかったことを話すと、
「それくらい時間をかけて登った方が、朝日の良さがわかるもんだ」
と応えてくれました。
その言葉で、心のモヤモヤがすっと晴れていくような気がしました。
その日の午後は、たおやかな朝日連峰の景色を堪能しながらのんびりと過ごしました。
また、見事な夕景にも遭遇し、小屋泊まりにして正解だったなと思いました。
山を歩くのは速ければ良いというものではないと思います。
他人(ひと)は他人、自分は自分で、速くなくても自分が満足できるペースで楽しめばいいと思います。
山の楽しみ方を含め、現在のご自分のありのままの姿を否定しない生き方をしたいと、私は思います。
おっしゃるとおり、人は人、自分は自分ですよね。
自己肯定感を持つことが、幸せの条件って誰か言っておりました。
私も遅いです。
最近は速い人が日帰りの山を一泊二泊でゆっくり味わう山歩きもいいなあと思うようになりました。
近場の何度も登っている山なら速めのこともありますが、今回限りかなと思うとゆっくり味わいたいです。
でも若くて時間がない人は速くなりますね。
山の楽しみ方は人それぞれ。
比べるものではないと思います。
>日帰りの山を一泊二泊でゆっくり味わう山歩きもいいなあ
→ 私もそう思います。私の場合、巻機山も頂上の小屋に一泊してのんびりします。
>若くて時間がない人は速くなりますね。
→ 仕事をもっていると、どうしても日帰り程度しか時間がとれなく、早くなってしまいますよね
私も遅いです。
ゆっくり無理せず楽しみながら歩くのが好きです。
最近はどうも早さを競うような方もいますが、気にしません。
マイペースで楽しく歩きましょう!
山の楽しみ方は人それぞれ。
私も人を気にせず、のんびりした山行を楽しんでいきたいと思います。
同じく(失礼)、鈍足です。特に登りが遅くて… 「お昼でまだここ?」「今から山頂?ギリだねぇ」なんて先日も言われたり。ですがヘッデン等の準備もしてますし、たまにはナイトハイクだって有ってイイと思っています。自身が満足できる歩き方ができれば、それでイイかと(^_^)
だけどもう1割速く歩けると、日帰りで行けるコース・範囲がぐっと増えそうなんですよねぇ(^_^;;;
久しぶりですね。
ヘッデンの準備があれば日が暮れても安心ですね。
ナイト俳句は、昔よくやっていました(大倉尾根など)。涼しくてなかなか良いですね。
>自身が満足できる歩き方ができれば、それでイイかと(^_^)
→ おっしゃるとおりです。
>だけどもう1割速く歩けると、日帰りで行けるコース・範囲がぐっと増えそうなんですよねぇ
→ 私も常々そう思っております。
こんばんは はっくしょーんはん
私がひーひー言いながら白馬岳一泊している間に
蓮華・朝日・雪倉・白馬・白馬大池・栂池日帰りをしている方が大勢いて
同じ人間とは思えません。
しかもちゃんとお花の写真を撮る余裕もあるのが驚愕です・・・・
はっくしょーんはんが正しい人間で、日帰りの方が宇宙人ではないですか?
雨飾は山頂に小屋がないのでどうしても日帰りです。
下山中ロープウエィで帰りたいと泣きたくなります。
私は登りは鈍足で、下りは俊足(鈍足の対語はこれでいいのかな?)です。
>蓮華・朝日・雪倉・白馬・白馬大池・栂池
→ これは2泊3日のこーすでしょう?
某コーチたちも、剱岳早月尾根日帰り往復を何回も涼しい顔でやっちゃうから同じ人間とは思えません。
私は雨飾山日帰り往復がやっとです。
速いコースタイムだと自分には無理だなと複雑な感情が芽生え、遅いコースタイムならこのタイムも有るよね、とひとり頷く
いずれの思いも胸の内に仕舞い込んでいます
速く歩ける事もありますが、私より速くて技術的にも凄いなと思う方が大勢います
だから他の人を見下す、という気分になれません
山で意地を張って他人より少しでも速く登り速く下山する、スピードにこだわるといつか事故に遭ってしまいそうな気がするのでダメだな、と思ったら撤退します
その見極めが一番難しいと思っています
(なんか取り止めもない話しになってすみません)
>速いコースタイムだと自分には無理だなと複雑な感情が芽生え、遅いコースタイムならこのタイムも有るよね、とひとり頷く
→ 私の場合、早いコースタイムだとなにか焦った気持ちになり、遅いコースタイムだと安心感みたいなのを感じ、余裕を持った歩き方になります。
>私より速くて技術的にも凄いなと思う方が大勢います
→ 私の場合、ほとんどの人がそうです。
>山で意地を張って他人より少しでも速く登り速く下山する、スピードにこだわるといつか事故に遭ってしまいそうな気がするのでダメだな、と思ったら撤退します
→ 私も意地を張る場合もありますが、その場合、立ち止まって、何のために山に来たのかを考え直します。焦ったら、事故を起こしやすくなりますもんね。
(なんかつたない文章になってすいません)
私は下りでは意外と歩くのが
早く、いつも何人も追い越し
ています。
他の登山者のペースなんて全
く気にもしません。いつも単
独行なので、好きなようにバ
テるほどモリモリ登ったり、
ちんたらとでんでん虫のよう
にバテないように登ったり
色々です。
山が規準でなく、自分の体調
や気分で好きなように自由に、
山歩きを楽しんでいます。
歩くのが遅いことを悲観的に
思う必要はなく小屋の管理人
さんが言われるように、楽し
めていると私は羨ましくさえ
思えます。
私は家の事情や気分的に急ぎ
方向に山登りしてしまう私が
いて帰って山行を振替えると
ゆっくりとしたかったと思う
ことばかりです。
ヤマレコのステージカラーも
私には無意味。これまでの記
録をレコするのは面倒だし、
記録や経験をしたから偉いと
も凄くもないと私は思います。
今でも🔰です。
自由に、ご自身のあるがまま、
無理せず安全に、迷惑かける
ことなく楽しめることが、
大切なことではないかと思い
ます。
私は歩くのが相当遅くて、ほとんどの人に追い抜かれます。
それでも自分のペースで歩けるところならば良いのですが、
難所など、自分のペースだと周りに迷惑をかけているのではないかと思い焦ります。
しかし、その時以外ですいているときは、自分のペースでのんびりと楽しみます。
>ヤマレコのステージカラーも私には無意味
→ わたしも同感です。
>自由に、ご自身のあるがまま、
無理せず安全に、迷惑かける
ことなく楽しめることが、
大切なことではないかと思い
ます。
→ おっしゃるとおりですね。
朝日が好きで、遠方ながらも複数回お邪魔しています。朝日を日帰りなんて、もったいないと思います。毎回自分が歩きたい尾根をピストン、周回しています。夜はもちろん宴会です(笑)
Swan_songさんが歩かれた頃は、小屋番さんはAさんでしょうか。愉快な夜だったのでは(笑)
ああ、朝日に行きたくなってきました♪
朝日いいですよね。私はまだ1回しか行ったことはないですが、大朝日から以東岳の縦走は1回やってみたいです。
>夜はもちろん宴会です
→ 宴会が主目的では?
小屋番のお名前は存知上げませんが、地元の山岳会の人と言っておりました。
賑やかな、人なつっこい人でした。
その日は混んでいたからか、宴会はやらなかったと記憶してます。
混みさえしなければ、私も朝日に行きたくなってきました。
遅くてもいいと考えてます。
”大切なことは安全確実に帰ってくること”だと考えています。
そこさえ押さえれば、私のようにのんびりトレッキングでも充実感はたっぷりです。
(逆に急げと言われても、平地ですら5.6KM/Hなので(汗))
※↓遅い理由はこっちにまとめてます。
その刺激はどこかに効く
https://doranosuke2007mk2.blog.fc2.com/
おっしゃる通り、遅くても無事に帰ってくることが1番ですよね。
5.6km/hは速いと思いますよ。
大朝日岳は先日の好天の皆様のレコを見て、とっても素敵なところだなぁ、とおもって月山と一緒に計画。
でも行動時間が長そうなわりに日帰りの方が多くて、どうしたものか、と。
知らない登山道をヘッドランプつけて歩くほど度胸無し。
足も遅いのでものすごく心配しながら計画。
でも悪天のため延期にしました。山頂辺りから見る稜線は皆さんの写真で見るととっても素敵です。
ゆっくりできないのはもったいないです。
みなさんのレコのCTはとっても参考になってます。最近載せないようにされている方もいて、参考になるので載せてくれてたらなぁ、と思うのです。
なので、私は歩くの遅いですけど、のっけるようにしてます。
巻機山は私も泊まりたいくらいしんどかったです・・・・
せっかくと朝日連峰、雨の日に歩いたらもったいないです。ぜひ晴天の時にのんびりと歩いてください。
みなさんのレコのCTは自分にとっては速すぎて参考になりません。ガイドブックのCTの方が自分にとって合っています。
少し若い頃は、私は足が速い方だと思っていました。
しかし加齢やらケガの影響で、めっきりスローになりました。
でも気になりません。
自分のペースで歩けば良いのですから。
先週、朝日の狐穴小屋に投宿した時に、
80歳近いご高齢のご夫婦から質問を受けました。
「この道を歩けば大朝日まで行けますか?、時間はどれくらい?」
私「小屋の案内図には4時間と書いてあるので、5時間みた方がいいですよ」
「それでは、私達は5時間半かけてゆっくり行きます」と、ニコニコされていました。
素敵なご夫婦でした。
山を楽しむって、こうゆう事なのかなと還暦過ぎてから勉強になりました。
ちなみに私は、高名なピークは踏まずに小屋でノンビリして下山しました。
楽しかったです。
gankoyaさんのレコを拝見しますと、とても健脚とお見受けいたします。
私の倍のスピードで歩かれているのではないでしょうか。
私は、歩くのが遅いので、パーティーを組んで歩くことは、迷惑をかけるんじゃないかと思い気後れします。
この高齢のご夫婦であれば、波長が合って楽しく歩くことができると思います。
混雑する高名なピークを踏まずに、その周りでのんびりするのも山歩きの一興だと思います。
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