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実際、執筆したのではなく、おしゃべりしたのを速記したのではないかと思ってしまうようなもので、多くの文章が完結していませんし、末尾に「(笑)」が頻繁に登場します。ですので、図書というよりは、ブログ(とかつぶやき)に近いような印象です。とても、50歳過ぎの成人(著者は1962年生)が成書として出版するような類のものには思えません(笑)。この点については、本書のあとがきでも「一読すればおわかりでしょうが、僕の人間性をよりリアルに出そうと考えた結果、文章は口語体的な言葉遣いとなっています。少々読み苦しいうえ、なかにはイラっとされた方もいるかもしれませんが、ご勘弁いただければ幸いです。」と記載していて、想定内のようでした。きっとご本人を少しなりとも知っている人たち向けに、ご本人がご本人をより深く知って欲しいと思って著したものなのではないでしょうか。
内容は、幼少期からの生い立ちと、さまざまな人たちとの出会いからガイドになるまでの人生を一人称で振り返ったものです。自分がいかに人との出会いの意味で恵まれていたかがポイントになっています。読んでいる途中から苦痛になりましたが、前述の通りお気軽な文章なので、ちょっと我慢している間に読み終わりました。山岳ガイドをビジネスとしてどう捉えるか、という点についての著者の考えに触れることはできそうです。
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