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タイトルにも惹かれました(自分が還暦に近づきつつあるので)が、著者の宮原巍氏(1934年生)が「ホテル・エヴェレスト・ヴュー」を建設したオーナーであり、現在はネパールの国籍もお持ちだということで、大変興味深く読ませて頂きました。内に秘めたる熱意とそれを実現するためには苦労を厭わない努力家、それでいて大変謙虚な方、だと思いました。還暦になってからのエヴェレスト登山挑戦については、山頂まであと僅か(標高差50m、距離300m)というところで、目に不調をきたしたために退却しています。そして、あとがきでは「頂上に行けなかったにもかかわらず、この本を出版してくれるという山と渓谷社の好意に感謝」と触れています。
エヴェレスト登山に同行して登山隊としての登頂を果たした貫田宗男氏や、ホテルのスタッフで途中まで同行した田近眞知子さん、シェルパたち、そして、現地に赴いた奥様、そういった登場人物もとても良い感じに描かれていました。
なお、中公文庫版には、「巻末特別対談―ヒマラヤ・トレッキングの現状について 宮原 巍×根深 誠」が付いています。
【2015年3月7日】
のもしんさん
本はまだ読んでいませんが、宮原さんとその時代のことはよくわかります。90年代半ば、中高年登山ブームの盛り始めで、ヒマラヤにもガイドと行き始めた頃、エベレストの大人数の遭難事故はその数年後でした。それらのうねりの、最も初期の記録でしたね。
1934年はうちのオヤジと同年。エヴェレスト山麓に宿作ったのも凄いけど還暦でってのは当時はエエッて感じでした。
振返っての根深さんとの対談、おもしろそうですね。
コメントありがとうございました。
もし宮原さんが登頂に成功していたなら、当時としては最高齢記録であったかのような表現の記載が文中にあったと記憶しています。
また、根深氏についてですが、当初、私は同氏を白神山地を守った人としか存じ上げておらず、この対談とともに、チベットやヒマラヤ、シェルパ等に関する著作物があることを知った次第です。そして、実はこれから、同氏の「ヒマラヤのドン・キホーテ ネパール人になった日本人・宮原巍の挑戦」を読み始めようとしているところです・・・
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