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伐採して林道まで下すのは至難の業です。
費用・安全性の担保・人員の確保などで手を付けられない植林地は多いと思います。
森林づくりの新たな技術ー間伐・搬出関係ー:林野庁
https://www.rinya.maff.go.jp/j/kanbatu/houkokusho/kanbatu.html
植林自体は悪いことでないと思いますが、急峻な山の植林地で育った木を麓に下ろすのは、どう考えてもコストに見合いません。
伐採・搬出時は作業環境の悪さが原因の死傷災害が必ず発生します。
林業労働災害は他の産業と比べて人員あたりの事故率が非常に高いです。
林業従事者は令和2年(2020年)には44,000人で1,275人の死傷災害(休業4日以上)。
林業従事者の人員あたりの事故率は2.89%で100人いると約3人が死傷災害を負う計算になります。
他の産業ではありえない異常な事故率です。
林業労働災害の現況:林野庁
https://www.rinya.maff.go.jp/j/routai/anzen/iti.html
災害事例研究 | 災害事例研究 | 林業・木材製造業労働災害防止協会
https://www.rinsaibou.or.jp/safety/research/
埼玉県の熊倉山の城山コース入口脇に森林管理道熊倉線があります。
2013年に撮影した森林管理道熊倉線の工事看板には最初に森林管理の適正な管理が目的とあって、植林に関しては一番最後でした。
お薬の効能書きで最初は「もっとも効き目がある」で、最後は「さほど効かない」だそうです。
森林管理道熊倉線は植林の伐採・搬出が一番の目的でないんだ。
植林の為に植えておいて、今は「涵養林(自然のダム)としての機能を向上させる為に間伐しています」というところもあるようです(間伐で地面に日を当てて下草が育つようにする)。
山仕事の歴史を知る | 森の活人
https://morinokatsujin.com/purpose/study/study04/
彩の国ふれあいの森 埼玉県森林科学館
http://sainourin.or.jp/skagakukan/
先日、大阪の山で、おそらくスギか何かだった伐採後に広葉樹を植えているケースを見かけました。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/photodetail.php?did=8054608&pid=88b8598547cb1c81590870f01d612c62
日本の林業(需要および従事者)の未来を考えると、自然林に戻してゆくケースが今後増えるべきだと思いますね。chatGPTに現状を尋ねたら、確たるデータはないが、伐採後の再造林全体のうちおそらく、有用材中心の針葉樹再造林が7〜9割程度、広葉樹で天然林に戻すのが1〜3割り程度ではなかろうか、とのことでした。
Bright-Door様。
埼玉県で何所の山だったか忘れましたが、山の一部の斜面を皆伐して自然林に戻す活動をしています(看板が立ててあった)。
「何のために植林したんじゃ!」でした。
植林どうこう、木を生かすどうこう言うけど、結局は地元の経済を回す公共事業です。
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