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昔ばなしや言伝え、民話、神話なんかを聞いているのはいい。
聞くだけでも情景が浮かんでくる。
元来、話が長くなく 「めでたし、めでたし」で終わる。
・・・ハッピーエンドでないものもあるが、海外の童話ほどひどくはない。
なぜ、今日このお話なのかというと・・・
今日が締め日で明日からは、はじまりの日だからです。
ここで「けっちりこ」
さて、昔ばなしのはじまりは、
「むか〜し、むかし。 あるところに・・・」
おわりの〆は
「めでたし。 めでたし」 ですかね。
でも、なんかしっくりこない。
安芸の国での昔ばなしは
「なんか むかし あったげな」
ではじまり
「なんのむかしも けっちりこ」
で締まる。
(ちなみに備後地区(福山)は東海(三河)の方言に近い。
福山城主の水野家は徳川一門で、移ってきたかららしい。
福山城には伏見城から移築した伏見櫓があり(梁の刻印もでてきた)
この説は正しいようだ。知らんけど。)
他の地域でも、昔ばなしの締め言葉の方言を調べてみたら、
こんなのが代表的なようで、
東北 秋田では 「とっぴんぱらりのぷぅ」
新潟では 「いっちゃはんじゃさけた」
大分で 「いいちこたあちこ」
さらに調査。「結句」というらしい。
「結句」:普段しない妙ないいまわしや祝福の言葉を使って、 昔話である。これで終わりである。 という宣言をするものです。
あっているかは、わからんが、
【青森】<南部> どっとはらい、 どっとはらえ、 どとぱれあい、 それきってどっとはれぁ
<津軽> 市ゴ栄えた <下北> とっちぱれ
【秋田】 とうぴんぱらり、 とっぴんぱらりのぷう
【岩手】 <二戸、遠野> 一期栄えた、 孫子繁えた いんちくもんちく栄えた
<久慈〜花巻> 【宮城】 どんとはれあだず、
どんとはらい法螺の貝コぼうぽと吹いた
【山形】 とーぴんぱらり
このほかの地域で、目立ったものだけ挙げますと、
【新潟】 いっちごさっけえどっぺん甘酒沸いたら飲んどくれ辛酒沸いたら飲んどくれ つけながしょんだら噛んどくれ
【岐阜】 しゃみ(三味)しゃっきり
【福井】 候べったりかっちんこ、そうらいてんぽろりん、
【岡山】 昔こっぽり大山やまの鳶の糞ヒンロロヒンロロ
【広島】 申し昔けっちりこ
【高知】 むかし真ッ斯ゥ焚き抹香猿のつべぎんがり など。
方言は好き。
昔語りには語りの場を成立させるために初めと終わりに特定の形式があって、「いちがさけた」や「どっとはらい」「とっぴんぱらりのぷぅ」は終わりの言葉。
尊い有難い話が終わったので「尊払い(とうとはらい)」の系統と
話の主人公が栄えて目出たい「一期栄えた」の系統があるそうです。
こういうのとか面白いですよね。
コメントと情報ありがとうございます。
地元地域のことはわかるのですが、離れたところの方言や言い回しを教えていただくのは勉強になり、面白いですね。
検索では調べた言葉のアクセントやイントネーションがわからないので、実際に聞かないといけないな思ってます。
最近、耳の聴こえが悪いから覚えられませんが。
結句と思えないほど長いのもあり、地域差がものすごいですねー👀✨️
岩手は「どんとはれ」なんですね。アクセントがわからんが。
いろんなのがあり、長いのはどう発音するか?です。
地元の言い回しが好き。
ゆっくり時間流れてる気がする。
「どっとはらい」「どっとはらえ」の変形か元かは判りませんが…。
「結句」「結語」などの結び言葉の一種で物語りと現実世界との堺を隔てており、物語の空間世界へと神隠しに遭わない意味合いが含まれていたはずです
地域や国が変われば同じ話でも登場する物や生き物が少しずつ変わったりもします。
その代表的なものが仏教ですが、伝達途中に2神が統一されたり消えたり役割が変わったりと忙しいものです。
日本でも神・明神・菩薩・仏・権現など神道と仏教が交じり合って大変です。
コメントありがとうございます。
浅い知識で、西の方なので、東日本の方言はわかりません。
関西以西の本なんかはわかるのですが、他の地域の調べた内容の確かさは?です。
今は宮島の神様のこと調査中です。
日記に載せたのですが、山友さんからは難しいと。
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