穂高岳山荘のマグカップ

これは若い頃に買った思い出のマグカップなのだけど、使い込んで絵柄が剥げてしまってます。
ちなみに絵はジャンダルムでした。穂高岳山荘なので、ジャンですよね！と思って購入しました。ジャンかっけー。登ってないけど。
当時流行したステンレスの二重構造で、まあまあ重たいです。
重い分はコーヒーが冷めにくいのと、「ジャンかっけー」という思い出の重さとみなして使っています。

以前奥多摩の山で、このマグカップを使っている人を見かけました。
なんと！思い入れたっぷりの私の逸品とおそろ！
テンションがあがって、つい話しかけてしまいました。
「穂高岳山荘のマグカップですね！私も同じの持ってます」
相手は、ああ、ええ。そうですか。という感じ。
「きれいに使ってらっしゃいますね～。私のは絵が剥げてきちゃって。30年くらい使ってるから」
「いや、僕のはそんなに前じゃないです。20年くらいかな」
そんな、そこだけキッパリ主張しなくても・・・。
確かに私より10歳くらいはお若い様子の方でしたけども。と、若干しょんぼりしたのでした。
一方的にあがったテンションで話しかけてしまった私が悪いので、ご迷惑おかけしてすみませんと今は反省しています。
最初の反応見て、引けば良かったよね。
ウザ絡みしないよう気をつけようと思いました。

別の山で、向こうから来る人が同じ尊仏山荘の手ぬぐいを首からかけていて、すれ違う時に互いに見せ合ってニヤリと笑ったことがありました。
このくらいの感じがお互い気持ち良いのかも。

今でもたまにこのマグカップを持って行きます。
ハゲハゲのジャンダルムだけれど、万が一これを見て「あっジャンダルムですね！」とか「穂高岳山荘のやつですね！」なんて話しかけてくる人がいたら、大喜びでマシンガントークをかましてしまいそうで危険です。

写真のジャンダルムは数年前に撮ったもの。ガスをまとった姿ですが、ジャンのカッコよさは醸し出されているかと思います！