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山奥深くの目的地を目指し、人知れず沢を遡り、大小様々な滝を越え、先の見えない猛烈な藪を漕ぎ、ザイルで谷間に急降下。
熊の足跡が残るぬかるむ湿地帯を進み、灌木が張り付いた急な岩場を四肢をフルに使い、草の根や灌木の枝を頼りに腕力で登り詰める。
日が傾けばツェルトを張り、日が昇れば朝焼けと共に行動を開始する。
日常生活では鈍るばかりの五感は、大自然の中で研ぎ澄まされ、自然が発する僅かな言葉との対話により、目の前には進めべきルートが浮かび上がる。
苦難の末に目的地に到達し、辿り着いた者だけが味わえる感動的な景色を眺めた後は、後ろ髪を引かれる思いで帰路の途につく。
そして山行を終える頃には、顔や手首に無数の切り傷が付き、ウエアには穴が開き、ザックも傷だらけだが、「やった感」が心を満たしてくれる。
山の楽しみ方は人それぞれであり、様々なジャンルがあるが、特に近年の映える登山ブームの中では、私の山行スタイルは異質なのだと思っている。
人知れずこのままの山行スタイルを続けるのも悪くはないが、今回運良く登山雑誌の「岳人」に拙いながらも私の登山記録の一部を掲示板に掲載させていただく事となり、登山人生5年にして漸く自分の山行スタイルが認められた様に思え、感謝している。
映える登山ブームの中、プロの登山家以外にも、人知れず映えない山行スタイルで山奥深くの目的地を目指す登山者がいることも知っていただけたら幸いです。(^-^)/
初心者でもなく、上級者でもない。
私は挑戦者(チャレンジャー)でありたい。
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