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今回も近場の歩き慣れた山へ。
昨年の9月の台風21号により、京都周辺の山は各所で大きな被害を受け、まだその爪痕は多くの所で残ったままです。
最も歩き慣れた『天王山〜十方山〜釈迦岳〜ポンポン山〜小塩山』の一帯も例外ではなく、まだ通行禁止となっているルートがあります。
本来であれば、足を踏み入れるべきではないのだけど、過去の経験を踏まえた上で、被害の経時変化を記録しておきたく、2018年10月7日、2019年3月17日に続き、その後の経過を調査して来ました。
アケボノソウを見ておきたいし、時間が許す限りの倒木処理を所々でするつもり。
川久保バス停に到着し、バスの同乗者さんと少しだけお話しした後、一足遅れでスタートです。
川久保尾根ルートの登山口を過ぎると、簡易のゲートがあり、前回にあった歩行者への通行止の掲示はなくなっています。
全く問題なく林道を歩いて行き、本山寺方面との分岐に着くと、その先の川久保渓谷沿いの林道は通行止のままです。
今回も「ごめんなさい」との事で、先へ進ませてもらいます。
対岸の斜面にたくさんの倒木が見られるようになり、程なくして林道上にも処理されないままの倒木が多くなります。
くぐるだけの対処で済むのだけど、斜面に残る倒木が崩れ落ちて来そうな恐怖感がつきまとい、やはり落ち着かない。
落石も含めて、何か良くない事が起こりそうで、大雨の後などの通行は避けたい感じです。
アケボノソウを見かけるものの、もう咲き終わり。
林道分岐にて、水声の道方面には進まず、大杉方面へ。
この区間では、過去にアケボノソウを見ており、気にしつつ進みます。
次のも咲き終わりでがっかりなのだけど、1年目の株が近くに少しあり、来年に期待がつながります。
すぐ近くにまだ花が残る株があり、何とか間に合った感じ。
その後もちらほらと咲いているし、1年生はそれ以上に存在していて、このまま無事に来年の開花まで進んで欲しいものです。
気分良く歩き、大杉に到着。
大沢へ下る一般のルートは通行禁止となっています。
結局はそちらのルートへ合流するのだけど、まずはトラバース道へ。
昨年の10月には、ここも倒木で歩きにくかったのだけど、すでに整備の手が入っており、問題なし。
谷ルートに出合うと、前回の時点では、そこからの登りは荒れたままだったはずだけど、ある程度は片付けられたよう。
登らずに、下ります。
こちらも片付けが進められ、以前よりも通りやすくなっています。
これまでは気付かなかった小滝があり、良い感じ。
降雨の影響で水量が増えたせいで、滝らしくなっていて、気付く事ができたのでしょう。
ここにもアケボノソウが咲いていて、背景も良く、この日のクライマックスかな?
その後は処理されないままの倒木が連なり、過去と同様に歩きにくく、まずまず大変。
一般のルートと合流すると、前回と比べて踏み跡が明瞭になりつつあるようで、どこを進むかの判断をしやすくなっています。
部分的に倒木の処理もされているよう。
しかし、まだまだ倒木は大量にあり、通行禁止は当然という感じ。
くぐったり、跨いだり、木の上を歩いたりして、先を見通しつつ、対処して行きます。
昨年の10月には、地獄かと思わせる雰囲気でしたが、処理が少し進んだのに加え、それなりに慣れたのもあってか、あの時の不安感とは違うように思います。
途中、一帯の倒木が焼け焦げており、落雷などによる自然発火なのか、意図的に火が放たれたのか分からないけど、いっその事、全てが灰となり、そこから森が再形成される方が良いのかもという気もします。
無事に倒木帯を抜け、分岐にて切り返すように左折。
林道の倒木はきれいに片付けられており、引き続きアケボノソウを探しつつ歩き、10時50分ぐらいに京青の森に到着。
パンを食べて、エネルギー補給。
少し下った位置にある湿地に向かい、ここでもアケボノソウをチェック。
釈迦岳への道には特に変化はなく、釈迦岳山頂を経て、縦走路を進みます。
歩いている人は多めで、やはり人気の山域です。
一般のルートから逸れ、今年の1月27日の山行でも歩いた緩やかな谷の源頭部へ。
この時期でも下草はあまりなく、少し荒れている感じではあるものの、歩きやすい。
薄めの踏み跡があり、動物だけでなく、人も歩いているよう。
散乱している枝を片付けつつ歩き、前回と同じ所から支谷を登って行き、一般のルートに合流。
程なくしてポンポン山山頂に到着です。
この日はこれまででも最大級の人出という感じで、かなりの賑わいです。
少しの撮影だけに留め、逃げるように山頂を後にします。
来た道を戻って行き、その先の分岐にて左折し、大原野森林公園の東尾根ルートへ。
さっきまでの賑やかさが嘘かというぐらいに人の気配はなく、折れて散乱した枝の処理に時間をかけつつ、じわりと先へ。
当初の予定では、小塩山へ向かうはずだったのだけど、それなりの時間になっており、またの機会にする事にし、倒木の処理を進めます。
通行を妨げている木は少なく、あくまでも自己満足の処理なんだろうけど、小さな変化を残して行きます。
14時半頃にイヌブナの林に到着し、遅めの昼食です。
この休憩中に通り過ぎて行く人があり、結局、東尾根ルートでは数人の方を見かけたのみ。
以前ほどには印象的ではなくなったような気がするけど、アカマツが群生する辺りは特徴的な風景が広がり、歩く人が少ないのがもったいなく感じます。
急斜面のジグザグ道を下り、森の案内所に到着です。
小塩山の登山口をやり過ごし、舗装路を歩いて行きます。
杉谷方面との分岐にて直進して東海自然歩道に合流し、すぐ先の分岐で左折。
金蔵寺の無縁墓地を左に見て進んで行くと、その先は所々でやや高度感のある道となります。
気を付けて下って行くと、金蔵寺前に到着し、山門まで行ってみます。
紅葉はまだのようで、引き続き東海自然歩道を下って行きます。
何度となく歩いている道なので順調に下り、16時半ぐらいに南春日町バス停に到着し、今回も無事にゴールです。
終盤ではあったものの、アケボノソウを見られたし、1年目の株もきっちりと確認できて、来年以降の推移が気になりますね。
2年草であるアケボノソウの1年目の状態について、まだ確信できない部分があったのだけど、この山行で確信できました。
あのロゼット状の植物はアケボノソウで間違いない。
他では、昨年の台風21号による倒木の影響で通行禁止となっている区間を今回も歩きましたが、依然として荒れたままという印象です。
ただ、処理が進められていたり、過去の経験もあってか、徐々に歩きやすくなっているように感じます。
でも、まだ危険な状態なのは間違いなく、基本的には通行は止めておくべきなのでしょう。
東尾根ルートなど、それなりに倒木の処理を進められたはずだし、自分なりに満足できる山行になったように思います。
前の週の山行では、スリープ中に赤線が描かれなかったのだけど、あれこれといじった成果なのかどうか、今回は赤線が無事に描かれました。
このまま問題がなければ、レコの作成への技術的な支障はなくなりそう。
当初に決めた通り、年内中はレコなし生活を続けるつもりですが。
写真-1/3
これまでは気付かなかった小滝。
写真-2/3
その滝に咲くアケボノソウ。
写真-3/3
苔とキノコ。
ついつい写したくなる光景です。
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