当時街を歩いていると、ふとした機会に祭りに出会うことも多く、新鮮だった。またお寺の周辺で定期的に開かれている夜市を楽しみに、夕方出かけたこともあった。立ち読みしながら古い漫画本などを買ったことを覚えている。祭りや市に付近で日常的に接することができた環境が維持されていた気がする。
一方大きな祭りも多く、特に京都の三大祭りとして、葵祭・祇園祭・時代まつりなどが有名である。葵祭では衣装を纏った巡行行列にアルバイトとして参加した。当時大学・学生部がアルバイト窓口として学生を手配していた。その一環で急に暑さを感じるようになった5月に行列の一員に加わったことがある。
大きな市としては東寺で毎月21日に開かれる弘法市が有名だ。友人といった時、袋に数匹のヘビを携えた芸人?がそのうちの一匹を自分の腕を噛ませるとたちまち腕が膨れ太くなっていった。その後薬を取り出した頭上にかざすと白い湯気が立ち上り腕に塗るとたちまち膨れが元通りになったような気がした。毒を頭から引出しさらに抑え込んだような口上を述べていた。市ではばらばらのお雛様も取り扱っており、古い雛飾りを補修したという話も聞いた。
このような町中の雰囲気と違った祭りに出会え印象深かった思い出がある。
大学時代にふとしたきっかけで友人たちと鞍馬の火祭を見に行ったことがある。午後から電車で京都郊外に向かった。おそらく1971年10月のことであろう。当時の写真が見つかった。比較的大規模なお祭りにも関わらず実際の参加者のほとんどが地元の方だったように感じられたことが新鮮だったのは今でも覚えている。駅に降り立つと町の人たちが松明の準備に追われていた。その後火をつけた松明を抱えた人たちが路を練り歩いた。火の粉が周辺に飛び散る迫力のある見物だった。京都市内のある意味優雅な祭りとは異なった感覚を受けた。
最近の鞍馬の火祭を確認すると見物客は多くなりある意味観光化したかもしれないが、雰囲気は当時のままのようだ。以下
「9割外国人のお客様ですщ(ʘ╻ʘ)щ。叡電はNYの地下鉄の車内のようでした。火祭は火が近いです!火の粉が飛んで来ます)゚O゚(ヒャ〜。かがり火の炎で洋服が燃えそうです〜」
https://kyoto-design.jp/report/45350
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