|
奇譚とは、「珍しい話。不思議な物語。」ちなみに、同じ発音の「忌憚」とは「忌みはばかること。」という意味になります。最近この情報社会で本物の山の不思議を伝えるサイトは昔はわずかにあった、今、私の知るところでは「ネイチャーログ」さんだけだろう。あとは長く山を登っているとすぐにわかる三次情報の胡散臭いものばかりだ。
http://naturelog.main.jp/kitancontent.html
ネイチャー・ログさんのお話も一部抜粋させていただくと・・・・・二次情報
時々、行方不明者捜索の張り紙が登山口や山小屋などに貼られていることがある。私が見たことがあるのは、奥多摩の雲取山、奥秩父の両神山、南アルプス深南部の山犬段などだ。
「いつ、誰それが、○○から○○山へ向かったが、○○小屋で目撃されたのを最後に行方不明…」などと書かれ、本人の顔写真や背丈、服装の特徴も説明されている。単独行者が多く、おそらく谷すじなどに間違って入り込んで事故に遭ってしまった可能性が考えられるが、山の遭難では、行方不明のまま見つからないケースも実は珍しくない。過去には、登山ツアーで木曽御嶽山に登った男性が行方不明になり、結局見つからなかった例をはじめ、似た事例はいくつもある。
何年か前、ある山にやってきた夫婦の登山者。山頂手前で鎖場を通過するコースとその巻き道が分かれる分岐がある。ここで旦那は鎖場コースを選び、奥さんは巻き道コースを選んだという。旦那の方は鎖場コースをこなし、早々に山頂に到着して、巻き道を登ってくる奥さんを待っていた。
しかし、なかなか奥さんは来ない。ほかの登山者としゃべりながら、ゆっくり登っているだろうと思ったが、それでもいくら待っても現れない。下で待っているのではと思い、巻き道を戻ってみたが、その姿はなく、大騒ぎになった。その後、捜索隊が出て山頂一帯を広範囲に捜索したのに奥さんは見つからなかったそうだ。
私もこの山に登ったことがある。比較的人気のある山で、休日には多くの登山者で賑わう。登山道も決してわかりにくくはない。どこかで道からはずれ、さらに迷い込んでしまったと思われるが、それにしても不可解だ。
また山ではないが、私の故郷の町では、何年か前におばあさんが行方不明になり、捜索が行われたが結局見つからなかったことがあった。
昔だったら、神隠しとされたに違いないが、現代でも謎としかいえない行方不明事件というのは現実にある。
そういえば、一昨年だったか。某県の、有名な山の登山口にもなっている高原で、あちこちに行方不明者の情報を求める紙が張り出されているのを見たことがある。行方不明になったのは青年のようで、登山で遭難したのかと思っていたら、一箇所だけ家族から当の本人に向けて「戻ってきて」というメッセージが残されていた。すでにその場にはなかったが、食べ物を置いておく、とも書かれていた。ひょっとすると自殺目的で山に入ったのだろうか。こういうメッセージを見るのは本当に辛い。家族の悲痛な思いが伝わってきて、無事に見つかることを願わずにはいられなかった。 →引用は一部のみ
さて私の話だが先日、東京の妹と長話をする機会があった。
若い頃より随分といろいろな「不思議な話」を提供というか実体験を聞いてきたので「そういやあ、最近はないのか？」と聞くと「ない」というので拍子抜けした。
ブログのリンクにはまとめて貼り付けてはいるが、最近はそんな夏らしいお話も迷い込んでこなくなったというのは「社会性が低下している」ということだろう。
私自身は霊感もなくそんなには経験もないのだが、身の回りに昔からその手の経験をした方が沢山いて伝え聞いてきた、ブログには備忘録としてまとめているが、もうすぐお盆でもあり、といっても関係性はないが、余りに酷暑なので今回、登山関係だけを引用抜粋してみた。
自身の経験の一次情報が1件、直接経験された本人から聞いた、お話の一次情報がすべてで本物のお話です。
比叡山の怪� ＾貅‐霾鵝…樟楴遡笋里任�る対面の本人からのお話
昨年、お客様からきいたばかりのお話、比叡山に登り、あるコースで友人と二人で下山していると、下を向いた女性登山者とすれ違い「こんにんわ」と挨拶したものの「悪寒がしたので」振り返るとそこには誰もいなかったという。「変だよねぇ、すれ違ったよねぇ」と二人で急いで降りたという。
比叡山の怪�◆＾貅‐霾鵝…樟楴遡笋里任�る対面の本人からのお話
今は結婚して子育てに忙しいお客様が独身の頃に、ある比叡山の登山コースを一人で登っていると突然「物凄い悪寒に襲われ怖くなった」とのこと。帰宅して調べてみると昔若い女性が浮浪者に乱暴されて殺されたコースでその日は殺された日付であり、たまたまご本人と同じ年齢であったという「たぶんその場所で殺されたのでしょう」とお話されてました。
大峰山の怪 緑色の子供 一次情報 直接質問のできる対面の本人からのお話
芦生の怪を語ったフリーランスカメラマンは、この手の話は「職業上差支え」と社会通念上、頭がおかしいとか、精神的にやられている、変人扱いされるので絶対に「しゃべらない」のですがと前置きして。
芦生の怪の続きで「実は大峰界隈の国道・県道のトンネルではよく座っている女性をみかけますし、一度友達と登山したら膝が痛いというので、ふと見ると友達の膝に「緑色」の子供が抱き着いていたので下山後、お寺か神社でお祓いをしてもらったことがあると言われてました。
九重の怪 一次情報 直接質問のできる対面の本人からのお話
学生時代に春合宿でパーティが２つに分かれ、私たちは祖母・傾山へ。別動隊は九重へ、こちらのパーティが テン場を出発してまもなく昔の古い慰霊碑の前で記念写真を撮った時の事。
カメラマンは信心深くお祈りをしてシャッターを切り、メンバーは慰霊碑に手足をもたれかけてポーズをとりいざ、出発・・・カメラマン以外の全員がまもなく足が痙攣して倒れたとのこと。当時はあまり大騒ぎはしなかったのですが、今思えば大変なことです。
蓮華温泉の怪 一次情報 直接質問のできる対面の本人からのお話
グループ登山で北アルプス蓮華温泉に宿泊した女性は、夜露天風呂に入ったところ遠くの森から空に向けて大きなサーチライトが照射されており「こんな夜に工事してるんだぁ」と翌日、仲間に話したら、あんなところは何もないし山の中、工事なんかするわけないよと言われたそうです。
立山の真冬の怪 一次情報 直接質問のできる対面の本人からのお話
今からもう１０数年前ガイドの仕事で立山の室堂「雷鳥荘」さんに一緒に宿泊した「三浦雄一郎」さんとプロスキーヤーの資格を同時に取得したという現地のＫガイドさんと夜ビールを飲んでいた時のお話。
「いやー俺も昔は そんな山の不思議はないと思ってたんだけど、あれから信じるようになったなぁ」と・・・お話によると、昔今はもうない立山の弘法小屋の小屋番をしていて明後日が冬の小屋じまい という日に関西の山岳部のパーティーが小屋に泊まった時のこと」
小屋番たちは「明日から大荒れになるから もう山を降りな、俺たちも明後日には山を降りるから」とアドバイスを学生たちに告げると、学生たちは「わかりました、とりあえず明日出発しますが様子をみて下山します」とのこと、そして最後の夜、小屋じまいの準備を終えてストーブの周りで皆で寝ていて「ふと目が覚めると「赤いヤッケの人間がストーブにあたっており、あー誰か起きているな」という程度で寝たそうです。
翌日下山をしたところ どのくらいのタイミングかは聞き忘れましたが「学生たちが遭難して下山していない」との一報で救助に向かったそうです。
そして救助活動のかいなく全員が凍死という結末を迎えたのですが最初に掘り出した学生の姿を見てＫガイドは「ギョッ」としたそうですなんとストーブにあたっていた男と同じ赤いヤッケを着ていたそうです。「いやぁあん時はびっくりして仰天したわ・・・・・もう一回は」というとビールをグイグイと飲みほして・・・・・
「毎年冬に東京から通ってくる山スキーの大好きな若い女性がいたんだけど、何年目かに山スキー中に行方不明になって捜索にいった時のことなんだけどねぇ・・その女性いつもザックにチリーンチリーンと鳴る印象的な鈴をつけてたんだけど、なかなか見つからなくって困ってたらいつもの「チリーンチリーン」と鈴が谷間のガスの向こうから聞こえるもんだからその方向に捜索にいったら遺体が見つかってなぁ」「うーんまぁこの二回くらいかなぁ。ガハハと豪快な明るいガイドさんでしたが不思議なことはあるもんだねぇ」とＫガイド。
芦生の怪 一次情報 直接質問のできる対面の本人からのお話
芦生の上の峠「佐々里峠」で偶然同じ車だったので仲良くなった「フリーカメラマン」の方、現在ご活躍中ですが「いやあるお坊さんが芦生にはいくなというんですが」と言ったとたん、真顔にかわり「アー・・・そうなんですよ」という「実は夕べもテントを張ってたんですが。。
ヒソヒソとテントの外で女性の話し声」はするし・・だいたいこの辺りの登山道の曲がり角には「着物を着た人がたくさん立ってるんですよ」「でもこの辺りの方は別に憑依したり悪さはしないようです」「大峰や奈良はやばいのが多いですが・・」という。
「あんましねーこの手の話をすると奇人扱いされたり、仕事上はまずいのでめったに人には言わないんですが、お坊さんが言ってましたか？・・・行き倒れや山賊も多かったでしょうし、鯖街道ですし・・まあ昔は峠越えは命がけですからねー」・・・と言いながら私を見ずに背後の誰もいない地蔵をチラチラ見てるカメラマン。その後1-2度ご縁があったがお元気でしょうか？
四国石鎚山「狸踊り」の怪 一次情報 直接質問のできる対面の本人からのお話
学生時代、ある時にＹ女子大のワンダーフォーゲル部の女の子が「狸とかキツネが人を化かすというけど、本当なんですね」という。
事情を尋ねると「この前四国の石鎚山へ合宿に行った時にテントを張ったんですが、夜寝ていると動物のような気配がしてテントの周りをゴソゴソ這い回って 音がしてたんです。」
「なんか来てるねぇ」と皆で言ってたんです。
翌朝起きて撤収して用意をしているとテント場の隣に営林小屋があって、そこのおじさんがでてきて「おはよう」と挨拶、「おはようございますっ」というと・・・
おじさんが「ゆうべあんたら、えらい騒いでたなぁ」という・・・
「いいえなんにも騒いでませんよぉ 」と答えると、おじさん「あんたらテントの周りを歩きながら踊ってたやないか！」「えー踊ってないし・・・」「踊ってたって」おじさん。
「えっえっえー」・・・「しーん」
四国別子銅山越えの怪 一次情報 直接質問のできる対面の本人からのお話
学生の頃、年に1度、「合同ワンデリング」という、8月の末に他大学同士から1名ずつ参加してパーティーを組んで親交を深める山行があったのですが、仲良くなったある大学の1年生が「いやぁお久しぶりです、今年の夏なんすけどびっくりしました。実は四国の別子銅山跡のある西赤石山へいく、登山道のある 銅山越えに着いた時の話なんですけど・・・」
「単独行で霧が深く目の前も1-2ｍの視界、 あーやっと峠かと思い 地蔵さんの前に 腰かけて記録手帳に行動記録をつけていたときのこと・・ふいに人の気配がし「ザックザック」と鉱石のカスの砂利を踏む足音が聞こえてきたんです。
だんだん近づいてきたんだけど、なんかぁ物凄く気味の悪い思いがして顔を上げきれなかったんですよ。 登山者なら声をかけてくると思いきやそのまま僕のいるところを、グルグルとザックザックと回ってどこかに消えて行ったので本当に怖かったです。」
（この話のあと数十年後の間に筆者は５回は通過したがなにも不思議なことはない）
四国三嶺の怪 一次情報 本人のお話
学生時代、四国の剣山〜三嶺へ秋に合宿縦走した時のこと、台風シーズンであり予報的には台風接近があり４泊５日の間私達のパーティのみの山行でした。
当時は現在80代前後の第一次登山ブームを若い時に過ごしたマナスル世代は子育てに追われており、現在70代の団塊世代も働き盛りにさしかかり全国的に里山から百名山まで、山中で人と会うことがとても少ない時代でした。さすがにアルプスは人気でしたが・・・
剣山から縦走して3日目、三嶺にたどり着き、台風が通過する一番ひどい晩のことでした。今はもうないようですが「高知大学山岳部」の二階建ての小屋があり近くには遭難碑がポツポツと立っている笹原ですが、なにせ台風通過なのでガス・ガスでほとんど視界はゼロ。
誰もいない二階建ての小屋の二階に８名で上がり込み騒いで夕食のあと広々とバラバラに寝ていました、外は暴風でトタンの板壁が「ガタンガタン」と激しく揺れ風の音が「ビューゴォー」と鳴り小屋全体が揺れるような感じでした。長いコースを縦走したけれど、普段から鍛えているメンバーは「不安や怖い」という感覚はなく寝ていました。
小屋は冬用に作られており、外から一度重い木戸を横にずらして入ると土間がありもう一度木戸で中に入る小屋でした。
寝るとまもなく、風やトタンの音がする中でこの外側の木戸を誰かが叩く音が「ドォンドン、ドン、ドン」「ドンドン」「ドンドン」登山者のいない小屋じゅうに響くノックの音・・・・・「まるで開けてくれっ」といわんばかりの力強い「ドンドン」。
１年生の私は直感的に「やばい誰かきた、寝たふりしかない」と寝袋に顔全部埋め込んで息を潜めてました。
風の音やトタンの音はしていて、たまに「ドンドン」、すると・・・リーダーが「おいっ誰かきてるで、きてるよな」「しーん」「おいっ１年！誰かみてこい！」4名の１年「しーん、寝たふり」２階から梯子を下りて内側の木戸を開けて土間にでてもう１回木戸をあけるなど「開けた途端に失神は間違いない」と思い耐えました。それまでバラバラにねていた全員８名は１ヶ所に「猿団子」のように寝袋のままくっついて寝る始末。
縦走の疲れが恐怖とあいまって最終日の酒のせいもありウトウトするうちに寝入ってしまいましたが「翌朝なんだったのだろうか」と木戸の外の土の足跡を探しましたが、わかりませんでした。「空耳」ではないと思います。
遠い遠い過去の記憶ですが、ボケてしまわないうちにアップさせていただきました。遭難碑もたくさんありましたから寂しかったのではないでしょうか？
四国石鎚山の怪 一次情報 直接質問のできる対面の本人からのお話
学生時代に部内の1パーティが霊山石鎚山にゴールデンウィークに合宿にいった時のこと、昔のことなのでテントは５-６人用の帆布の厚手のテント、グランドシートと本体はバラバラの昔のタイプで雨に濡れれば重さが２-３倍になるという新人泣かせの恐怖のテントです。
窓がだいたい出入口 についており外側から開け閉めをするタイプで、止めるには頑丈なホックのボタンが５,６ヶ所についているもので「パチっ」としっかり留まるもので開ける時も結構「ぷちっ」と引っ張るものです。
夜、沢が近くにあるテント場で就寝となり無風の状態で聞こえるのは沢の音だけ・・・
突然、ゴォーと突風が一瞬だけ吹いて同時に「ブチっぶちっバチィ 」とテントの窓が全部ホックが外れて開いてしまったとの事、何事もなかったように再び静まり返るテント場。
テントの中を突風が吹き抜けることはなく、明らかに外側から引っ張る強い力がないと開かないはずの窓が・・・
外に１名用を足しに行っていたので「なんで開けたんや？」というリーダーに「あけていませんよ」との返事・・・全員「えーえええぇ」 そんなこともあるかという霊山の体験でした。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する