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長野県の2023年の重大遭難事故の死者・行方不明40名は、ここ10年コロナの行動制限がほとんどだった2020年を除くと2番目に少なかった。(2020年の1年間緊急事態宣言でほとんど、行動制限だったのに、2023年と5人しか死者が変わらない35名というほうが驚きだ)
よく考えたら長野県の遭難者はほとんど県外者といつも、長野県ではいわれるから「35名は行動制限を突破して県境を跨いで遭難死した」ということに驚く。コロナ下で報道もあまりされなかったので余計にそう感じるのだろう。
逆に、2017年は63名、2015年は62名だ。死亡・行方不明が20数名もおおい年が過去には2度もあるから凄い数だ2023年の150%、5割増しだ「2023年が下山介助遭難など通報件数・軽度の遭難者が過去最高」なんかどころではない。
「死者・行方不明は過去2番目に少ない」という事実は記事の印象としては真逆だ、なにがいいたいかというと、数字の統計と分析はよく読みこんでいただきたいということだ、小学生ではあるまいに警察も含めてだが、集計をそのまま「最低」とか「最高」とかいうべではない。
例:件数と遭難者は「7-10月が比較的好天で高山登山が増えたこと」「スマホの通信環境がよくなっていることで通報しやすくなっていることと、介助下山など安易な遭難が増えている」など過去最高になっているが、重大な遭難の「死亡・行方不明」は過去10年でも減っていて最低クラスとなっている。自治体ではコロナは収束したものの「登山者の激減」が要因ではないかと分析している。→こんな記事だと納得する。
病的にしつこいくらいいつもいうが、この記事もご多分に漏れず「新型コロナ禍を経て入山者が増えたことなどが要因。」と書かれているが「どこに増えたとする計測記録があるのか?観光は減っているのに登山が増えるはずもなく記者または警察の個人の感覚だ」
全国唯一毎年全登山口で計測している尾瀬はここ最近は往時の半減だ、コロナ後やや回復しているがそれでも登山者は激減していて、とても以前のようにはいかない。
観光庁資料では観光もコロナ前のようにはまだ戻っておらず、長野県では観光対策も課題となっている。長野県では遭難対策費は「仕分け」で減っており重大遭難が減り、「下山介助遭難」や「外国人遭難」は増える一方で出動回数だけは増える傾向だから、現場はたまったもんじやない。
これを読んだ登山者が「どうでもいいのに、このおっさん」と思うことが遭難が減らない1番の原因だと思う「他人のことなど関係ないし、知ったこっちゃない、自分は大丈夫」という正常性バイアスだ。しかし逆の話で・・・
「共感疲労」という社会心理学でいう言葉の記事があった。能登半島地震と羽田航空機事故などをテレビで見続けると高齢者は「疲弊してしまい、病気になる」のでよくないから「テレビは切りなさい」という話だ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f6d83868d4d2858dfe46b1db1f50728d2234c88a
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