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著者の村井葵は、高山病に苦しみながらも、
7050mで滑落した成川氏を救助する。
6350mの第二キャンプまで成川氏を収容し、
成川氏の代わりにスポンサーへの報告書を書き、
寝入ろうとしたその時、気を失い、昏睡を続ける。
村井葵の幻想の「ヒマラヤ」が始まってしまったのだった。
ここから1カ月間、日本に戻るまで、
村井葵の幻想のヒマラヤは続く。
起きているのか眠っているのか、
夢の中にいるような、夢遊病患者のような
村井を支えながら日本に連れて帰る仲間の友情。
村井自身の筆記による昏睡状態の間の記憶。
なかなか凄まじいものがあります。
ヒマラヤの世界を目指す人は読んだ方がいいかもしれませんね。
自分がこれほどの高山に行くことがあるのかわかりませんが、
高山に行くという行為は、
人間として自然な行為ではないなぁと思ったのでした。
とはいえ、自然としての人間があの高みへ登りたいと渇望してしまう。
その気持ちがわからんでもない。
変な生き物ですね。人間は。
Blog⇒http://yama.namaste.jp/
88 さんこんにちは
ローツェシャールといえばこの本を思い出す程、異色のヒマラヤ記でしたね。
1940年→昭和40年ですね。
>yoneyama様
1940年⇒昭和40年
ご指摘ありがとうございます!訂正致しました。
1940年じゃ、
第2次大戦真っ盛りになっちゃいますもんね。。。。
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