この湿原は、コースを知っている人しか辿り着けない秘密の湿原らしいのです。
そんなことから、バリバリの藪山を想像していました。
確かに三ツ石山から見ると、栗木が原は森の中にポツンと見え、普通に到達できそうにない感じがします。
今日は藪山登山家集団の方々も同行しているので、本格的な藪山を予想して葛根田地熱発電所のゲートから出発しました。
最初は廃道のような県道を辿り、途中で分岐して藪道に入りますが、目印を付けることは許されません。
分岐から藪を漕いで進むと、意外にも奥には普通の登山道がありホッとしました。
今日は雨が降ったり止んだりのあいにく天気ですが、濡れた新緑の森がとても綺麗に見えます。
栗木ケ原に到達する手前の数十メートルは、湿原を隠すためわざと刈払いされていません。
ここを抜けるのが一番大変でしたが、この藪を抜けると、湿原の栗木ヶ原が目前に現れました。
天気が良ければ逆さ三ツ石山が池塘に写るのですが、残念ながら三ツ石山はガスの中。
カエルの声が湿原に響き渡ると、雨がどんどん強くなってきました。
足元を見るとショウジバカマが咲き、奥に進むと水芭蕉が咲いています。
その時、グループの中でSさんの姿が見えず、三角点に向って迷ってしまったのでは、という話になっていました。
心配して捜索に向う体制に入ると「居たよ」の声が聞こえ、ヤッケのズボンが破れたSさんの姿が。
想像のどおりSさんは三角点に向ったのですが藪に阻まれて到達できなかったのことです。
ベテランのSさんの話を聞いて、今日の三角点はお預けとしました。
下山してから藪山登山家集団の方々と藪山談義となり、遠くは名古屋にも藪山プレートがあることを知りました。
まだまだ県内には知らない山が沢山あり、あまりに藪山を楽しそうに語るので、益々藪山に興味が湧いてしまいます。
今日は秘密の湿原と藪山の談義ができて、充実した一日となりました。
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