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この山は、山岳会の定例山行で頼まれていたのに、途中で別の山に変更となり、幻の定例山行になってしまいました。
この山に明確な登山道はなく、既に偵察登山に4日を費やして登山ルートを決めていたのに、
突然、山を変更するとは何とも酷な話です。
今日はこの幻の山行を再現すべく、五番森に興味があったSさんと再現登山となりました。
まずは定例山行の集合時間であった、午前7時にコンビニに集合。
そこから大地ノ沢と志戸前川の合流点まで車を走らせ、待避所に駐車して林道から出発です。
昨日、雨が降ったので渡渉点の水量が気になりましたが、そんなに増水しないだろうと楽観的に考えていました。
ところが現地に着くと、渡渉点の水量が予想以上に増水しています。
Sさんの方は易々と渡渉を完了。
こちらは増水で渡渉ができず、渡渉点を探して砂防ダムを遡上してみることに。
二つ目の砂防ダムを越えると、神の助けか川に橋を架けたように倒木があり、これを伝ってようやく対岸へ。
ここから主稜線まで壁のような斜面を登りましたが、斜面の雪が所々途切れているので、慎重に主稜線まで登りました。
Sさんは先に主稜線に取り付いているのですが、先行したのか、まだ下なのか動行が掴めません。
しかし、よく見ると雪面に真新しい足跡。
これで先行していることが分かり、こちらもSさんを追うことにしました。
尾根の雪は、最後の偵察登山をした時よりも減少していますが、雪質はベタ雪でスノーシューが重く感じられます。
最初の962mピークまでは、ひたすら急登を登る感じ。
962mピークの手前でSさんに追い付き、ここを過ぎると傾斜が緩くなって天国地帯になりました。
ここのブナは苔むしていて、「何か変わった雰囲気のブナ林だ」とSさんがつぶやきました。
この天国地帯から五番森までは緩い斜面で、それを登り終えると五番森のピークに到着です。
広い広場のようなピークは、和賀岳から岩手山に続く稜線が見通せる素晴らしい景色です。
今回で2回目の登頂ですが、やっぱり凄い景色です。
意外に早く五番森に到着したので、昼食を食べてから冷水山経由で下山することにしたのですが、
下山予定の雪庇はクラックが入って藪が出現し、斜面にはデブリが発生して崩れているので、冷水山方面への下山を断念。
五番森のピークまで一旦戻り、後は同じコースをピストンして下山しました。
今日は定例山行の予定コースを歩いてみて、幻に終わった五番森登頂計画を再現してみた山行でした。
あの風景を会員に見せたいと思い、幾度か偵察登山を実施したのですが、何とも残念な最後でした。
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