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内容も身近で見られる鳥に焦点を絞ったものや離島での珍鳥探索にも対応したもの、カモやタカなど特定の種に絞ったものなど多彩。
中には声が聞ける工夫がされたものもあります。
私自身は「大は小を兼ねる」タイプで本を選び、コンパクト図鑑は書店や図書館で読む程度なのであまり詳しくない分野ですが、選択の一助になればと思います。
・鳥見の目的に応じて選ぶ
山に登ったときに気になった鳥を知りたい、普段散歩する公園にいる鳥を知りたいといった目的であれば対象となる種は100種程度なのでコンパクトな図鑑で大丈夫だと思います。ただ、コンパクトな図鑑は解説や写真が少なかったり雌雄、夏冬羽、年齢などの違いを載せてなかったり、地域に偏りがある鳥などは載ってないことが多いので注意です。
また、水辺は野原に比べ視程良好なので観察種数が増え、稀な種に出くわす可能性も増えます。
地域の探鳥会などに積極的に参加して山・公園・海など様々な地形、季節に出向く方であれば数年で観察種が200種を超えてくると思います。
稀な種や識別の難しい種を観察する機会が増えるので、ある程度しっかりした図鑑が良いでしょう。
離島に出向いたり、ネットで情報をやり取りして珍鳥ハントするガチ勢の方は・・・600種以上掲載された詳細な図鑑＋シギチ、タカなど各種専門図鑑＋同定ポイントを多角的に判断するため比較用の図鑑を気の済むまで買い集めましょう。
参考までに。私は鳥見歴15年。対馬や見島などの離島探鳥は６回。珍鳥ハンターだった時期も数年ありますが、基本はお気に入りのフィールドでの観察が主です。これで生涯観察種は現在320種あまり。350種以上見てる人はほんとすごいです。
・掲載種類や分類で選ぶ
野鳥の図鑑は掲載種数や分類で大きく4つに分けられます。
1.身近な鳥を対象にした掲載数200〜300種のコンパクト図鑑。
価格も安くサイズも小さいことが多いので書店で手に取る際の抵抗が少なく、使用に際しても持ち運びに便利で、同定までの時間も少なくてすむというメリットがあります。
また、基本種を押さえておかないと何を見ても珍鳥になってしまうので初学者に有効です。
欠点としては安価・コンパクトを目指すあまり識別点や解説が詳細でないものや、写真点数が少ないものがある。鳥の並びが鳥学会の鳥類目録に準拠していないものがほとんどなので慣れれば慣れるほど探しにくい。紙面に余裕がないので読み物としてはイマイチといったところでしょうか。
2.掲載種500種を超える総合図鑑
各出版社のハイエンド図鑑です。価格は4000円台が主流です。写真・イラスト点数、特徴の解説の詳しさ、（フィールドで使う場合）同定のポイントが即座にわかりやすいか、年齢などの違いも掲載しているか、類似種との識別点が明記されているかなどがポイントになります。
このレベルになると編者も片手間仕事というわけにはいかないので、どれを選んでも一定のクオリティは保証されていると思います。
3.山野や水辺などフィールド別図鑑
総合的に掲載された図鑑ではなく、鳥を見る場所に応じた図鑑です。コンパクト図鑑と同じく、持ち運びに便利で、初学者でも同定に至る手間が少ないのがメリットです。
ですが、そううまくはいかないことも。大抵のフィールドは山野の環境も水辺の環境もどちらもあるものなので、どっちに掲載された鳥だろうと二つの図鑑を右往左往することが多いです。鳥の並びも通常のコンパクト図鑑よりさらに編者の個性が出る傾向があります。
個人的にはオススメしづらいですが、ハイキングのお供と限定して山野版だけ持ち歩けば軽量化にかなり貢献します。
4.各種専門図鑑
カモ、タカ、シギ・チドリ、カモメなど同定困難な割に人気のあるグループはそれぞれ専門の図鑑が出版されてます。好きな人が買う図鑑です。
個人的にはムシクイ・ウグイス・ヨシキリ図鑑を出してほしい。
また、羽毛の図鑑など変わり種図鑑が出版されるのも鳥ならではです。
・イラストか写真か
鳥図鑑の特徴としてイラストの図鑑が多いことが挙げられます。イラスト図鑑、写真図鑑ともに利点があります。
イラスト図鑑は個体差や光の加減を平均化して描かれ、逆に特徴がブラッシュアップされるために識別が困難なグループに向いています。
観察例が少なくいい写真がない種類や年齢でも平等に描写されるのが利点です。
写真図鑑は生態を切り取っているので生息地の様子やよく取るポーズなどに理解が進むのが利点です。
背景によってはサイズ感もよくわかります。
どちらがいいかは好みで決めていいと思います。
・細かな工夫できめる
図鑑の中には類似種の同定をするために検索表が用意されているものや、鳥の声が聞けるようにバーコードを読み取りできたりCD付属のものもあります。
実際は鳥の声の同定に関しては、声から種類を特定するツールが発達途上なので、予習や種類の絞り込みができることが重要ですが。
画像はわりとおすすめと感じたコンパクト図鑑3種。使い潰したり、未所持だったりするのでamazonから拝借。
新・山野の鳥―野鳥観察ハンディ図鑑 谷口高司 日本野鳥の会
安い・薄い・軽いと三拍子揃ったイラスト図鑑。「とりあえず最初の一冊」としてよく挙げられます。別売のタッチペンで鳥の声が聞けます（私は使ったことないです）。水辺の鳥との分冊（合わせて310種あまり）。
ぱっと見わけ観察を楽しむ 野鳥図鑑 石田光史 ナツメ社
324種掲載。コンパクト図鑑の割には解説が豊富と感じました。QRコードをスマホに読ませて声が聞けるのも良さげです（圏外でも使えるのか不明）。
くらべてわかる野鳥 文庫版 叶内拓哉 山と渓谷社
およそ300種掲載。よく似た種の同定に力点が置かれている図鑑なので初心者を脱しても参考になる部分があります。長く使える一冊。写真図鑑ですが背景から切り抜いて載せているため、非常に味気なく見えるのが唯一残念。
こんにちは、もみじ先生。
前回からの図鑑解説、参考になります。
ここ2年ほど、出会う鳥に興味が湧き
最初はネットで検索してましたが、
持ち運べるので、と初めて買ったのが��の『くらべてわかる…』でした。
鳥の特徴が分かりやすく電車などでの移動中、
本と自分で撮った写真を見比べて判定してます。
その後、もう少し詳しいのがと思い、ヤマケイのハンディ図鑑も買いましたが
字が小さくって
私程度の調べものなら、コンパクト図鑑で事足りるのかもですね。
だけど、少し大きい本屋さんに行ったら
色んな本があって驚きです
先日は、つい『鳥の巣図鑑』を買ってしまいそうになり
私にはこんな専門的なの要らないよ…と諫めて買わずに帰りました
あと、羽根の図鑑にも心惹かれていますが
欲しいのはなかなかお高い…
またこの辺りもご紹介いただければ…(^^♪
heheさんこんにちは。
くらべてわかる、をご愛用との事で。
ヒタキ類を前から見た写真とか載せてる図鑑はなかなか無いので、それだけで価値のある図鑑と思います。
字の大きさ！ これは盲点でした。確かにヤマケイハンディ図鑑は字が小さいですね。日本の野鳥650も小さめですが、それよりさらに小さい。ご指摘ありがとうございます。
heheさんのホームフィールドである京都御所は行ったことないですが、春や秋の渡りの時期にはヒタキ類などが訪れると思います。
羽根の図鑑はお高いので、私も図書館頼りです。一冊手元に欲しいんですけどね。
おはようございます
適時打
鳥図鑑持っていないし
山に持っていくわけではないので
あの「６５０」をお高くても、と考えていました。
(実はアマゾンの中古を探して）
離島や大陸へ行く予定はないので
コンパクトなのも探してみます。
初心者は掲載数が多いほど探すのも時間かかりますよね。
へへさんのレビューも参考になりました。
魚図鑑と恐竜図鑑はあるんですよ。
昔、長男にハイスペックなのを与えたところ
全部覚えたので博士になるかと思っていました
hobbitさん、こんばんは。
参考にしていただきありがとうございます。
先日話題になったホオジロの幼鳥などは鳥650などでもいい写真が無いのが現実なので、まずはコンパクトな図鑑からでもいいかもしれないですね。基本種の姿形が染み付いてくれば希少種との違いや年齢や個体差の差異にも応用が効いてくると思います。
魚図鑑…さかなクンへの道もありましたね。図鑑の記憶は大人になっても助けになると思います。
こんにちは。
約30年前に『日本の野鳥』という厚さ3cmくらいの図鑑を買って水辺の鳥を撮影しては同定していました。自己流なので全く身につきませんでしたが。
今も納戸のどこかにあるはずですが、引っ張り出してきても置き場が...
showさんこんばんは。
30年前といえば写真図鑑はフィルムの時代ですね。イラスト図鑑のフィールドガイド日本の野鳥が発刊され、一気に図鑑のデファクトスタンダードに上り詰めた時期ですね。
もし見つけられて、現代の図鑑と比べられたら物凄く変わっていると思います。一番進化した鳥が(頭のいい)カラスと思っていたら、実は(最も細分化した)ホオジロだったとか誰が想像できたでしょうか。
力作、さすがですね🎵
こういう解説は素人にはありがたく、貴重ですね。図鑑を買う前に読みたかったと言う方は、私を含めて多いと思います💦
それになぜだか読んでいて楽しい🎵鳥好き+図鑑好きのなせるワザですね。楽しいと言う書き手の気分が伝わってくるんでしょうかね。何回も何回も読み返してしまいました😁
早くも次回作にも期待が膨らみます。トンボや蝶などの他の生き物の図鑑にも興味が湧きますが…この際だから(？)、より高度で専門的な鳥図鑑のお話しに走っていただくのもいいですよね😁✌️
えっ！最初からその予定？
それは楽しみ😄
smokeさんこんばんは。
ほんとは2,3回に分けるつもりだったのですが、昨日今日とお休みなのに山にも鳥見にも行けないので一気に書き上げてしまいました。涼しくなった中国山地ででテン泊したかった。
次回からは私が買った図鑑のレビューにあてていこうかと思ってます。鳥図鑑はいくらか紹介したので、トンボの図鑑かと考えてましたが、マニアックな鳥図鑑レビューもありかな？
もみじさん、先日は私の鳥写真に鳥の名前を教えていただいてありがとうございます。
鳥を狙ってはいませんが、鳥が写真に撮れると非常にうれしいものです。
（カメラがカメラなもので、なかなかうまい具合には撮れませんが）
うまく撮れたら、なんて鳥なんだろう、とネットで調べたりしているのですが、そのうち鳥図鑑買うかも・・・でもすみれ図鑑で挫折したので・・・・
図鑑の選び方とても分かりやすかったので、実際に本屋で見てみようと思います(^^)/
aoitoriさん、こんばんは。
鳥はちょこまか動くし、基本遠いのでフレームに収まると嬉しいですよね😃
先日のオオルリ幼鳥は細かい図鑑には載ってますが、コンパクト図鑑には流石に掲載されてないです。そんな感じで図鑑も一長一短なんですよね。
スミレ図鑑は私も挫折したクチです。花の図鑑の選び方をどなたか教えていただきたいものです。
momijiさん、ありがとうございます。
参考にさせて頂きます。
相変わらず、鳥オンチなんです〜😂
akinomさん、こんばんは。
参考にしていただき恐縮です。
鳥は花より種類はずっと少ないですが、遠い、飛ぶ、隠れると敷居は高めですよね。
ですが、ある季節のあるフィールドで見られる種類は普通に20、とても多様性のある場所で50種くらいだとわかると迷いが少なくなると思います。
こんにちは。3冊のうちの『ぱっと見わけ観察を楽しむ 野鳥図鑑』を持っています。
もっぱら、家に帰って来てから調べるために使っています。
ほかの図鑑とくらべたわけではありませんが、似た種との見分け方や、夏羽・若鳥・雌雄の違いなども結構載っているようで重宝しています。
俳句を作るときに、季語になっている鳥の姿などを確認するのにも使っています。
YUKI-USAGIさん、こんばんは。
コンパクト図鑑は写真一枚にざっくりとした解説のものが多いなか、ぱっと見分けは(あまり効果がないものもありますが)複数枚の写真を載せてるところや文章量多めなところが好感持てました。
俳句とは素晴らしい趣味ですね。鳥は季節によって移動したり換羽するので季語になってるものが多いみたいですね。
古い呼び名(例えばカモをアジと呼んだり、ツグミをジナイと呼んだり)が紹介されてる鳥の名前の由来本みたいなものもあります。
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