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2019年09月20日 12:33図鑑レビュー(書籍)全体に公開

日本のトンボ

日本のトンボ/尾園暁・川島逸郎・二橋亮/文一総合出版/2012

忙しさにかまけてぼやぼやしてたらトンボの季節が終わってしまうのでお昼休みを利用して投稿。

この図鑑以前、トンボの図鑑は高価な大図鑑か地域別に編集されたものかしかありませんでした。なのでこの本が出版された当時、なかなかの衝撃を受けました。
最新の学説で分類され、庶民にも手が届き(定価5500円ですけど!)、フィールドにも持ち出せるのに、写真や図版多数、詳細な解説というほぼパーフェクトな内容で、あっという間にトンボ図鑑のデファクトスタンダードに上り詰めました。

トンボ一種につき見開きで標本写真、生態写真、出現期、分布図、ヤゴの写真、識別点や生態などの解説で構成されます。
各科の終わりには、識別の重要なポイントとなる腹部先端、副性器、胸の斑紋などが詳細な図版で解説されてます。

強いて欠点を挙げるなら、
サナエトンボの胸前面は重要なポイントですが、全種網羅されていない。
未成熟や老齢個体の写真や解説が少ない。
全種網羅なのでリュウキュウなんとかとかエゾなんとかが並んでて目的の種を探すのに慣れがいる。
といったところでしょうか。

見たトンボの種類が属くらいまでざっくりわかればいい方には重たい図鑑ですが、飛ぶ宝石ともいわれるトンボの生態写真を眺めるだけでも楽しい。
バッチリ同定したい方にはほぼ必須の図鑑です。私はこれといかだ社出版の中四国のトンボを併用してます。
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コメント

RE: 日本のトンボ
こんにちは。
凄そうな図鑑ですね〜
絶版にならず後世まで手に入る図鑑であってほしいですね。
2019/9/20 17:13
RE: 日本のトンボ
showさんこんばんは。コメントありがとうございます。
山に持っていくにはやや重いですが、これがないとサナエトンボやアカネ類の識別とかとてもできないほど重要な一冊になってます。
文一さんは図鑑方面では強いので絶版はなかなかないと思いますが、マイナージャンルの図鑑は見つけたら即買いですよね。
2019/9/21 19:00
RE: 日本のトンボ
momijiosamuさん、こんばんは。
はじめまして。

この前、尾瀬や山形の月山に行ったとき、池塘にオニヤンマの青色バージョンみたいな大きなトンボが飛んでいて、必死にカメラに収めようとしたのですが、すばしこくて無理でした。
あれは「オオルリボシヤンマ」だったのかな?
2019/9/20 18:12
RE: 日本のトンボ
MonsieurKudoさん、はじめまして。コメントありがとうございます。

池塘でオニヤンマの青色バージョンならオオルリボシヤンマで合ってると思います。以前、お盆の頃尾瀬を訪ねたらオオルリボシたくさん飛んでましたので。
縄張りが確定してたり、メスが産卵中の警戒飛翔中なら割とホバリングしてくれるのでそういう時は撮影のチャンスです。
2019/9/21 19:12
RE: 日本のトンボ
トンボ博士所有の図鑑が垣間見れて、光栄です🎵
写真一枚目なんかは、手にとって見てみたいですね。
わかりもしないくせに、あれこれの識別点を並べられると興味も出てきます🎵
2019/9/20 19:24
RE: 日本のトンボ
smokeさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
はい、これがカンペです。
写真1枚目の詳細図は捕獲して調べる人向けのものですが、普通の観察でも本編以上に役に立つこともたびたび。
大きな書店には置いてあることもあるので立ち読みしてみるだけでも楽しいですよ。
2019/9/21 19:18
RE: 日本のトンボ
momijiosamu 様
初めまして。

突然のコメント失礼いたします。

自分は五十年近く前、山口県の椹野川(ふしのがわ)で、数ヶ月水性小動物(主に水生昆虫)の調査をしたことがございます。
カゲロウの仲間やトビケラの仲間の幼虫が、主だったと思います。

種の同定も一冊の図鑑を元に、いい加減にしていたと思います。

専門外とはいえ、トンボとカゲロウの区別もつかずに、コドラート内の水生昆虫を必死になって採集し、同定していたことを思い出しました。

どの生物にしろ、観察(研究)対象とするには、厳密な同定が必須ですね。
今はこの様な立派な図鑑、DNA鑑定等便利な世の中になったものです。

年寄りの戯言、失礼いたしましたm(_ _)m。
2020/1/4 0:21
RE: 日本のトンボ
miru_sankouさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。

椹野川河口周辺は野鳥の宝庫なので結構お世話になりました。ふしのがわと読むのですね。今まで読めずにお茶を濁しておりました。

水生昆虫の同定は幼虫主体ということもあり、難しいですよね。
トンボ好きですが、ヤゴの同定は難しいので疎かになってる分野です。

五十年前といえば種を決定づける要素はサイズや模様などの身体的特徴頼り。
図鑑の方も二十年くらい前までは素人にはとても手が出せない大図鑑か、よく見られる種ごった煮の同定ポイントもよくわからない図鑑の両極端しかなかったような気がします。
フィールドで細かく同定できる図鑑の登場のおかげで素人でも学者ごっこができるようになりましたし、在野による新たな発見にも寄与してると思います。素晴らしい時代になったものです。
反面、ある種のおおらかさが失われてしまったのかもしれないです。
2020/1/4 18:34
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