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普通より色が濃かったり、薄かったりする鳥の話です。
時折白いカラスが出たとか黒いスズメが出たみたいな記事がローカルニュースを騒がせますよね。
先日、安芸太田町の百々山(どうどうやま)を歩いていたら7年ぶりに色違い個体を発見してうれしくなってしまいました。
登山者が極めて少ない山なのでほぼ100%第一発見者の栄誉付きです。
そのヤマガラは一目で通常と違う色の薄さ。幼鳥の出る時期ではないのですぐに色素異常と気づいて必死でシャッターチャンスを狙いました。
後で調べたら色の濃いヤマガラは「弁慶ヤマガラ」や「愛染ヤマガラ」なんて愛称があるくらいに見られるようですが、逆に薄いタイプはネット上のでの記録はゼロ。さらにうれしい。
色違いには3パターンあって、
色が濃く出る黒化(メラニズム):黒いスズメとか弁慶ヤマガラとか
色が薄い、白色の白化(リューイスティック):白いカラスとか
色素欠乏症(アルビノ):白化とは違い色素自体がないので目の血管が透けて赤い目になる。病弱なので長生きできる個体は少ない
アルビノ以外は部分的に現れたり、個体差もあります。
この遺伝子異常が固定化されればホワイトタイガーや岩国の白蛇といった存在になります。
スズメやカラスがよくニュースになるのは色違いが発生しやすいからではなくて、人間社会に極めて身近なため発見されやすいだけです。加えてカラスは黒一色のため、部分白化でもよく目につきます。
逆に色の濃いカモメであるオオセグロカモメにリューイスティックが発生してもプロカモメ屋以外では色の薄いセグロカモメとかシロカモメ扱いで終了ですからきわめて発見されにくいといえます。(大型カモメ類はそもそも個体差が大きい)
これまで私が見たことがある色違いは
2010年に山口県角島で見た黒化スズメ(写真2の右の個体)。ただし、スズメは煙突で暖を取ることがあり、煤まみれの真っ黒になることがあるらしい。
2015年に広島県龍頭山で見た弁慶ヤマガラ。写真には撮れなかったのでwikipediaよりよく似た亜種オーストンヤマガラの画像(写真3)拝借。知り合いの鳥屋さんが発見し、広島にオーストン!?と界隈を震撼させました。
で、今回のリューイスティックヤマガラ(写真1)。普通のヤマガラの写真と見比べていただければわかりますが、嘴や足の指も白っぽいです。
カラスの部分白化とかはもっと見てますがさすがにいちいち全部覚えてない。
普段見慣れた(下手すると見飽きた)種でもがらりと印象が変わり、すごく新鮮な気持ちになれました。生涯初認種も320を超えて新種に出会うことも極めて少なくなりましたし。
もみじさんの鳥観察は年季が入っているんですね 感服m(__)m
大抵は明るい空を背景にしているのでシルエットとしてみることが多いです😢
コメントありがとうございます。
そろそろ15年になりますが、未だにイヌワシを見る夢が叶ってません。伊吹山が近くに欲しいです。
鳥見を始めた時点で鳥の師匠は30周年とかでしたからまだまだヒヨッコです😁
空抜けの黒潰れにはほんと泣かされますよね。
鳥は相手が逆光かどうか判断してるとかいう話しもあります。たしかにハヤブサなんかには必須の能力かも。
リューイとアルビノの違いが今一つ分からなかったので学べました。
色違いに3パターンはあるわけですね。
子どものころ飼っていた白ジュウシマツは黒目でした。
理科室でハツカネズミを飼育していたのは赤目でした。
先代白猫はオッドアイ。
(耳が聞こえないのが多いそうですが、うちのは耳もよく17歳で往生)
遺伝子の事情は色々あるわけですが
素人は見ても気づかない、ましてやさっと撮影なんてできません😅
もみじさん、凄いことですよ!
気になったのは、鳥には色が良く見えるので仲間に受け入れられるのでしょうか。
コメントありがとうございます。
元から目が赤い生き物(ハジロカイツブリとか)は白化なのかアルビノなのか見た目では区別できなかったりします。
白十姉妹なんかも白化を品種として固定させたものですね。手品の鳩も。
オッドアイとかどういう遺伝子の悪戯なのか、神秘的です。
今回のヤマガラは混群に溶け込んでいるようでしたが、白いカラスやスズメの記事を探すと、やはり仲間はずれにされる傾向があるようです。件のヤマガラも恋の相手が見つかるかどうか難しいかも。
生涯認識種:320(↑)ですか〜😳
トリビア知識を有り難うございます👌✨
私はニワカ鳥見のため、スズメとツバメとかカラス・・・でさえ、十把一絡げ😅(恥笑)。。なのですが、お陰様で興味津々🎵に鳥を撮るようになりました🙏
山から帰って、一か八かで撮った木々に鳥さん写ってたらハッピー気分🎉です😊
たちまち「鳴き声が聴こえたら 撮っとく」方式で、「奇跡の一枚」📸を追い続けたいと思います🐦
コメントありがとうございます。
日本鳥学会が2000年に発行した鳥類目録では日本の野鳥は542種。
現在ではそれ以上に発見されたり、種の定義が変わった鳥なんかもあって600種を超えていると思われます。
ようやく半分確認といったところです。大半は10年に一度レベルの迷鳥ですが、本州で確認可能な種だけでもイヌワシ、アカモズ、アオシギ、ヘラシギetc...見たことも聞いたこともないのがたくさん残ってます。
鳥の世界に興味を持っていただいてありがとうございます。
花と並んで環境の変化を映し出す生き物ですから鳥の習性が分かれば他にも色々見えてくることと思います。
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