![]() |
![]() |
![]() |
日本人がこの時期に大移動するのはせいぜい数十年前からですが、鳥たちの世界では何千何万年も前からGWに北への大移動が行われています。
東南アジアや中国南部で越冬した鳥たちは繁殖の為北に向かうのですが、多くの種類が日本を飛び越えてカラフトやサハリン、シベリアまで移動します。
これらの旅鳥は当然夏も冬も目にすることはできませんが、この時期に限り日本海側で翼を休める姿を見ることができます。
とはいえ、日本海沿岸といった漠然と広い地域では出会える確率は極小。
そこで鳥たちの密度が高くなる日本海側の孤島に鳥を探しに行くのです。
これが「離島探鳥」。とにかく珍しい種類が見たいという、鳥見の極北的行為の一つです。
具体的には飛島(山形県)、舳倉島(石川県)、見島(山口県)、対馬(長崎県)の4島。佐渡や隠岐の島も離島という条件を満たしてますが、何しろデカイ上に渡航費用が高いことで有名なのであまり人気がありません。
対馬はでかいじゃない?と思ったあなたは鋭い。
対馬は特別なのです。南西諸島→九州→朝鮮半島ルートと中国南部→朝鮮半島→日本海ルートという二大渡りルートの交差点になる究極の鳥見スポットなので探鳥に向いた地域はピンポイントで絞り込まれています。
離島探鳥は効率よく進めるためにメインの舞台を農耕地や林縁に据えます。主な狙いはセキレイ科、ヒバリ科、ホオジロ科、ヒタキ科。識別困難な種も多く、とにかく証拠写真を撮る技術、普通種かそうでないかを見分ける嗅覚、他の鳥屋との情報交換などが必要になりますが、一番重要なのは「運」です。木の葉一枚手前にあれば見えませんし、さっきまで居た鳥が今いるとは限りません。
前置きが長くなりましたが、今回向かうのは隠岐の島。中国百名山大満寺山とセットで楽しむ予定なので。
一応地図などから探鳥地の絞り込みを進めていますが、過去に行った舳倉島や対馬のような鳥果は期待せずに偵察気分で臨みます。でもヤツガシラとかムネアカタヒバリぐらいは見たいですねえ。
写真はこれまでの離島探鳥の成果の一部。これ見て「うへえ

左左上マミジロツメナガセキレイ
左左下マミジロタヒバリ(人に教えてもらうまで変なタヒバリ以上に識別できんかった)
左右上ホオジロハクセキレイ(雨で出歩けないとかもったいないので傘さして探鳥)
左右下ヤマヒバリ
中左上シマノジコ(シマアオジと並び離島探鳥で特に人気の鳥)
中左下シロハラホオジロ
中右上キマユホオジロ
中右下左がシベリアアオジで右がノジコ(アイリングが見えない写真ですけど)
右右上みんな大好きヤツガシラ
右右下二つに分かれた尾羽がかっこいいオウチュウ
右右上アカガシラサギ
右右下オオミズナギドリ(行き帰りの船も探鳥チャンス)
うへ〜
もちろん見た事もなければ(当たり前)、名前も知らない・・・。
辛うじてノジコとヤツガシラだけ名前だけ知ってるって程度なので
これでは、私程度が行ってもも太刀打ちできませんね
でも、大事なのは、運。うん!それは大いに同感。
一瞬の差でとか、あっと思った時には・・・、
あの木が、あの葉がなければってのを嫌程味わっています。
行った甲斐があったと思えるくらいの鳥果になりますよう、祈っておきましょう
コメントありがとうございます。
期待通りの反応ありがとうございます
左と中の写真はわざと「名前と姿がややこしいシリーズ」で固めていますので。
でも、キビタキやオオルリが民家の軒先にいたりとかハチジョウツグミやアカハラなんかが公園を歩いていたりするので日常の鳥見と違う不思議体験を求めていく方もいらっしゃいます。
昨年あたりから鳥運はやや上向きなのでこのまま好調を維持してほしいところです。
離島探鳥の難しいところは雨が降ったら観察しづらかったり船が欠航するけど鳥が長逗留してくれて密度が上がる。晴が続いたら観察しやすいけど鳥も好機を逃さず渡ってしまい島がすっからかん。お天道様の運もプラスされちゃうんですよね。
やはり実績を積んでおられる
いい写真が撮れますように
コメントありがとうございます。
数年前までは休みを取らずに頑張って働いて、ここぞというときにドカンと長期休暇を取れたポジションだったので対馬に野宿で一週間とか無茶苦茶やってました。バイクだと手荷物で渡れるので安上がりでしたし。
今は3連休すら難しいので久々のチャンスです。
今回の写真をまとめてたら識別力がガタ落ちしてるのを実感
復習の日々です。
夢の島ですね!
憧れの世界ですが
判別つかなくて周りの方に迷惑かけそうです。
(おばさん黙れ😅)
久々のチャンスを堪能してください。
お土産話をお待ちしています✋
コメントありがとうございます。
お約束の反応ありがとうございます
タヒバリ類、ヒバリ類、ヒタキ類(要は地味な方々)が際立って難しい傾向があるのでこれらを見なかったことにしよう、と割り切れば割と楽しめますよ
2〜4人で構成された複数のチームで来島するのが理想です。少人数の時が一番鳥が見つけやすく、チーム間で情報共有しながら進めると効率的なので、少々鳥が分からなくても興味のある方大歓迎です
観光する余裕はほとんどないので坊主だと大変なことに
頑張ります!
壮大な計画に、トカゲ岩を追加させちゃって😅
今日もね。鳥を精一杯撮って。
モミジさん任せにするね。
5月。鳥取一緒に行けたらご同行しますか?
コメントありがとうございます。
トカゲ岩は一旦林道を下って登り返していくのがいいのか、大満寺から縦走してしまうのがいいのか悩み中です。山行記録的には大満寺山から縦走するのが満足度高いのですが、岩稜に望遠鏡持ち込むわけにはいきませんし。
5月のお誘いありがとうございます。山陰の山登って出雲あたりで前泊して戻ることにするか、広島から出発することにするか考え中です。広島から出発の場合よろしくお願いします。
いつも素敵な鳥や花の写真を楽しみながら拝見しております。
遠くの地へ逢えないかもしれない鳥に逢いに行く
ロマン溢れる素敵な計画ですね。
GW明けの記録を楽しみにしております
コメントありがとうございます。
いつもレコを見てくださってありがとうございます。
他のバードウォッチャーに情報もらってどこどこになになにが出たというのを追いかけるのが一番効率的な珍鳥探鳥なのですが、離島探鳥には、おっしゃる通りロマン
とにかく何が出るかわからないので心を空にして飛び込み、旅鳥たちに一期一会の出会いを果たした時の感動を覚えてしまったら病みつきになりますよ
何気ない気持ちで入った山で希少なランの開花に出会ったりとかと例えると分かっていただけるかと。
ps.男鹿山、一昨年に登った時はベンチと木段の整備程度だったのがえらいことになってますね
林床にはスズラン以外にもいろいろ咲く山なのですが、大丈夫なのかと心配になりました。
一期一会の出会い・・なんだか無性に夕陽を眺めたくなりました😊
男鹿山は色んな植物が咲くところなんですね。
今日仕事帰りに寄った叔父さんの家の庭にはすずらんが咲いていましたが、フェンスの中は葉っぱすら見つける事が出来ませんでした😢
中国百名山が終わって落ち着いたら男鹿山のスズランをと思ってますが、もし咲かなくなったらどうしよう😰
遅コメ、ごめんなさい。
超越した方々でビックリ連続。😀
レコを読みながら、いくら好きでもこれだけ濃い内容をと驚かされます。
私の好み
右右上みんな大好きヤツガシラ
私もお土産話を楽しみにしていますね〜
お気をつけて (⌒0⌒)/~~
コメントありがとうございます。
こういう稀な種類の識別点はいちいち覚えてない(キマユホオジロ位なら簡単ですが)ので変なの見つけたら図鑑をパラパラ。
割とクセになりますよ😁
ヤツガシラは類似種がない上に芝生のような環境が好きなので遠目にも一発でヤツガシラとわかり、バードウオッチャーに優しい鳥です。
あの頭の飾り、驚くと開きます!
まだ開いたとこ見たことないのですが、ワザと驚かすのは反則なのでカラスや猫に期待してます。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する