![]() |
![]() |
![]() |
前夜に早池峰の宿坊「大和坊」に泊まりましたが、女将さんの心づくしのお気遣いをはじめ、料理も雰囲気も素晴らしい宿で、翌日の早池峰登山も気持ち良くスタートできました。
さて、私は、2022年以前にも何回か早池峰を歩きましたが、
お花の種類も数も今回が最も少なかった気がします(もちろん、同行者に「以前はもっと多
かった気がする」とか、そんな類いのことは言いませんよ)。
客観的なデータに基づかない単なる過去の写真との比較や主観的なものに過ぎないし、そもそも、早池峰に咲く花種は、日を追う毎に次々に変わっていったり移行期だったりで、たまたま今回そのように感じただけかもしれません。
しかし、故あって、夜間に早池峰の小田越登山口のある岩手県道25号線を走行していたら、短い区間5個所で、道路上でニホンジカと出くわしました。
また、蛇紋岩の高山植物帯には、以前はなかったシカ調査用のカメラが複数台設置されていました。
こんな所まで、ニホンジカが来るのか・・・
このような状況を見るにつけ、早池峰周辺のシカの食害の深刻さを感じざるを得ません。
その深刻さは、早池峰関連サイトにリンクのあるホシガラス通信でもその実態についてレポートされています。
http://spottednutcracker.blog.fc2.com/blog-entry-232.html
同通信では、シカの食害に関連して、以下のように結ばれています・・・
「この早池峰山の高山植物帯が失われるのも時間の問題と言えます。10年後か、あるいはもっと早く2030年頃か…このままではその時は確実にやってきます。
牧野富太郎も、宮沢賢治も見ることのなかった、花のない早池峰山。
それがすぐそこまで近づいています。」
そんな時代でも、早池峰の花たちは、凜として美しいです
※写真は、今年見た早池峰の花たち
かといって、僕たち一般人には何かできるわけでもなく。
もどかしいですね
早池峰に限らず、どこもシカの食害は深刻で、もどかしいところです。
座して待つしかないのか?
クマの出没も大事かもしれませんが、シカの食害をもっと取り上げて欲しいところです。
何か対策があるはず・・と思っているのですが・・・
南ア含め、環境省はそこそこ頑張ってくれていると思いますが、何せスピード感は欠けていそうで、対策が間に合えば良いのですが..
国立公園指定箇所は、一切の建造物設置が認められていないので、我々ハイカーは資金援助orボランティア活動参加ぐらいになりそうなところがもどかしい..。
登山の際に威嚇して追っ払ってもほぼ意味ないでしょうしね..
狼が絶滅してしまった現在シカに天敵はいないし、少子高齢化でハンターも激減。対策も防護柵の設置のような対策しかないようです。結局、外来種のセイタカアワダチソウのように、周辺の餌となる草木を食い尽くして、シカ自体が激減するしかないような状況ですが、それでは全く意味がないのですが・・・
もともと自然保護は、大規模にカネを生み出す事業でないので、政策も予算も研究も後手にまわってしまいがちですよね。大規模予算と研究費等を費やして、抜本的な対策を講じるくらいしかないような気がしますが、残念ながらそこまで世間に認知されていない気がします。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する