この前「山に行ってもワクワクしない」と書いた。最近は走っているせいか、行動中もとにかく「早く下山すること」ばかりが心の中を占めている状態で、純粋に登山を楽しんでいないような気持ちがしている。
ところで、ちょっと前から感じていることなのだが、私は本当に山が好きなのだろうか?
私は滋賀県という地方出身者だが、生まれ育った環境はずっと町の中だった。よく子ども時代に山野を駆け回って遊んだという人の話を聞くが、そういう経験はあまりない。高校は山の中腹にあったが、坂が多くて通うのが面倒だった。山はどちらかというと厄介な存在だった。
大人になってどういうわけか山に登るようになったが、あくまで人が作ったトレイルを歩くだけで、藪を漕いだり急登をよじ登ったりするのは楽しいと思わない。虫や蛇は嫌いだし、花や木の名前にもそれほど興味はない。暑いのも寒いのも苦手だ。濡れるのも嫌だ。とても自然と親しんでいる感じではない。
そんな私がなぜ山に登るのか。
よくよく考えると、私は山が好きというよりは、山と向き合うことが好きなのだと思う。山は都会のように何でも揃う環境ではないから、一から十まですべて自分で考え自分で用意する必要がある。町では不便なことは面倒でしかないが、山では不便が当たり前だから面倒にならない。それに対処すること自体が楽しいことになる。
世の中には「自然が大好き」という人がいるし、登山愛好者は皆そういう傾向があると思う。しかし、自然は優しい顔ばかりしているわけではなく、本来は人間にとって厳しい脅威の存在だ。自分としては、山は恐くて厄介なものという距離感を保ちながら山と付き合っていくのが大事じゃないかと思っている。
登る目的は人それぞれだと考えています。
私の場合は糖尿病対策の運動療法と、失った平衡感覚の強化です。もっぱら身の丈にあった装備で身の丈にあった山に登る、これかなぁ。
私も山に登るきっかけの一つは減量目的でした。
私はヨガの瞑想に似てるなー、と思って登山してます。
確かに山を歩いている時は無になっていろいろと考えていますね。
多分1人になるのが好きなんだと思いますよ。
ああ、一人になりに行くという部分はあるかもしれません。
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