最近、次の本を読みました。
1.限界集落株式会社 黒野伸一
2.史記・武帝紀1〜6 北方謙三
3.望郷の道 北方謙三
4.軍師の境遇 松本清張
(1)限界集落株式会社
以前から気になっていたのですが、先日本屋の店頭で偶然目に入ったので、買って帰って読みました。
よくあるテレビドラマのようでした。
困難に直面してそれを打開するのが簡単すぎるようで、今ひとつのめりこむことができませんでした。
もう少し、苦闘の果てに解決策が見つかるような描写が欲しかったと思いました。
しかし、これからの日本が直面する問題を取り上げて、その一つの解決策を示した点では評価できるかもしれません。
(2)史記・武帝紀1〜6
武帝紀の途中までです。
後、1〜2巻で終わるのかと思いますが。
漢の武帝を題材に、北方流のフィクションで構成されています。
これが、なかなかのめりこめて面白いので、早く続きが出ないかと思っています。
武帝の時代に活躍した衛青、霍去病などの将軍と匈奴との戦い。
戦闘場面が、目の前で戦いが起きているような感じを抱かせます。
ただその描写は、楊家将、血涙でみせた楊家の武将と遼との戦いのタッチと同じような感じでしたが。
それから、李陵の話へとつながっていきます。
李陵は、中島敦も書いています。
これは高校生の頃読みかけていました。
中島敦は、教科書で山月記を読んで面白かったので、名人伝、悟浄出世、悟浄歎異などを夢中で読んだ覚えがあります。
北方も高校時代に一番影響を受けた作家が中島敦で、「李陵」これは日本の名作と言っています。
(3)望郷の道
日経新聞に連載されていました。
その時に読んでいたのですが、文庫本を見かけて買ってしまいました。
主人公の正太は、北方謙三の祖父をモデルにしたものでした。
遠賀川の川筋に育って、喧嘩がめっぽう強く、身内の賭場の用心棒をやっている。
その正太が賭場を大きくすると、それを面白くないと思っているやくざの親分から賭場を乗っ取られそうになり、ドスを持って一人乗り込んで行く姿は、往年の建さんそのもでした。
そのため、九州を所払いになり、台湾に渡ってキャラメル工場をはじめて、それを成功させるまでの話でした。
これも、わくわくしながら、のめりこんで一気に読んでしまいました。
(4)軍師の境遇
松本清張がこんな歴史物を書いているとは思いませんでした。
話は、黒田官兵衛。
天正三年から明智光秀を討ち取る頃までが中心の話です。
ちょうど、NHKの大河ドラマと同じ時代が書かれていて興味深く読みました。
また、司馬遼太郎の播磨灘物語は、20代の頃読ました。
すっかり話の中身は忘れてしまったのですが、黒田家の出身地備前福岡が、黒田長政が封じられた福岡の地名になったことは覚えています。
今でも福岡市、福岡県となって残っているのは面白いと思います。
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