まづ小仏関跡の広場でランチパック1片を食し、ストレッチ。仲良さそうな夫婦がふらりと梅の咲き具合を眺めています。早春の雰囲気、梅の花も三分咲き、いいなあと思いながら、ベンチ横の道路に出てぶらぶらと山方向へ、と歩きかけたところで、またまた、これだからいけないと足を止めます。ザックをおろして地図を取り出し確認、やっぱり、違っている、正しい道は、バス通りを少し戻って、「メゾン・ド・プラム」前を山の方へ入る道です。今日は、詳細地図を携行しましたから間違わずに済みます。「メゾン・ド・プラム」を唱えながら歩いて行き、正しい道にはいることができました。
地元の人の畑仕事を眺めているうち、山道らしきところへ入って行くと、やがて道が左右に分かれています。さっき地図を眺めた限りでは、赤線は1本のみだった筈、左の道はじとじとした狭い道、右はやや広くて明るい道、しばらく立ち止まって考えました。右に入りたいですが、今日は冷静なので直感を働かせ左を選択。これで正解。やがて高速道のトンネルを抜け、山道の入口に到着。今日は、ふわふわした頭ではないようです。でも、この入口かなり手強い。
その後は、迷うこともなく、気持ちよい地蔵平で昼食をとり、無事、三叉路から荒井バス停に下山出来ました。
流石、北高尾、こんな短いルートでありながら、アップダウンはいくつもあって、なめたものではありません。地蔵平のお地蔵さんは、本当に可愛らしい。休憩場所に最適。
ところで、こんな中途半端なルートを歩いたわけは、詳細地図を何気に眺めていたときに、このルートに「北高尾山稜縦走コース」と記載されていたからです。あれ、自分はすでに北高尾縦走は済ましていた筈なのに、この部分は歩いてないから本当はまだだったのかしら、と不安になり、それならとにかく歩いておかねばというわけです。
山レコの記録では、富士見台から八王子城趾へ歩く人と駒木野へ歩く人の両方が居られて、どちらも北高尾縦走と称されているようです。
私は、堂所山〜富士見台〜八王子城趾と縦走して、北高尾山稜完歩と思い込んでいました。詳細地図が発行される前は、山地図しか持っていなかったので、それでOKだと。山地図では、そう読めます。
まあ、とにかく、いずれにせよ、今回の山歩きで問題解決しました。
ここからは、また、老人の繰り言
でも縦走時のコースでも今回のコースでも、富士見台〜三叉路間は抜けていますが、ここは、私が、山歩きを始めてから9年目の2005年、まだ年に4・5回しか山へ出かけていないころ、八王子城趾から富士見台へ向かったときに歩いています。その時は、道迷いとも言い切れませんが、予定のコースとは違っていました。
まだ手許に残っている1996年版「山と高原地図」によると、八王子城趾から富士見台へは、赤線1本です。2005年は、これを使用していたので、ルートはひとつと思い込んでいました。2006年版では、2本になっています。
その時のことです。バス停からぶらぶらと八王子城趾の入口に差し掛かり、立て看板など眺めましたが、城の由来は書いてあっても、ルートのことは何も書いてありません。まさか神社へ階段を登る等とは考えもせず、目の前の歩きやすい道をそのまま直進しました。そのうち山道に変わり、せっせとかなりの距離を歩いてから前方に尾根が見えた時は、あそこが富士見台だとほっとした記憶があります。出発から1時間位経っています。CTは50分です。でも着いたら単なる尾根道があるだけで、標識も何もありません。単に道の途中に過ぎず、富士見台ではないこと素人目にも明らかです。仕方なしに右方向へ進みました。何となく右の方が登りのように思えたからです。でも行けども行けども何の目印も現れないし、そのうち疲れてきて、どうしよう、道を間違えたのではないかと途方に暮れ、何度も立ち止まってぼーとしては、また惰性で歩き出したりしました。その頃は、間違えたら引き返す、地図をよく確認する、など何の知識も有していません。それにその時は、○○山へ登るわけでなく、単に高台へ上がる位の気持ちでいました。登り50分下り1時間のCTだから楽勝と、最初から遠足気分でした。それなのにもう2時間以上は歩いているのに、と思っていると左側に標識が目に付きました。小下沢林道を示しています。地図を取り出して調べてみると、富士見台はもうとっくに通過していることになります(当時の地図には富士見台から小下沢林道へのルートは記載されておりません、その先の景信山登山口への下山ルートのみでした)。一体どこが富士見台だったのだろう、やはりおかしな路を歩いてきたのだ、もうこの下山路を降りるしかないと思っていると、幸い、前方から屈強な男性グループが賑やかに現れました。息が荒いようですが意気軒昂です。助かったとほっとし、富士見台はどこですか、と尋ねたら、なんだ、ここだよ、という返事。え? お前、何を馬鹿みたいな事を聞くのだ、という雰囲気です。なるほど、よく見ると少し先に、何となく明るそうな場所が見えるような気がします。なあんだと、すーと安堵感が身体中に広がりました。なんかおかしかったけど目的地に着いたからよかったと大いに安心しました。それと同時に全く気落ちしてしまい、富士見台を踏んだ後、下山は、予定の蛇滝口へのルート(現在の地図には記載なし)ではなく、その標識に従い小下沢林道へ下山しました。短い距離と思ったら、そのぶん石ゴロゴロの危なっかしい急坂だったような記憶があります。
その時歩いたルートは、詳細地図を見ると、八王子城趾から赤線が引かれて途中から林道終点となり、現在通行止めと記載され、その先は破線になっているルートのようです。昨日、確認のため、三叉路の先へ行ってみたら、そのルートと思われる道の下り口はふさがれていました。
でも、北高尾山稜って、どこからどこまでのことをいうのだろう?
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