なんか悔しい、あんな山でへたばるなんて。大高山〜天覚山間のアップダウンをなんとかやすやすと歩きたい、我がものにしたい、そして見返してやりたい、もうこんなコースは問題ないよ、と言ってやりたい。
毎週そこへ出掛けて慣れれば可能かもしれないが、それでは面白くない、いきなり一発でギャフンと言わせてやりたい、どうだ、参ったか、と快哉を叫びたい。
自分のホームは景信山、毎週中央線に乗って終点の高尾駅で下車し、帰りはやや疲れた身体を始発の電車のシートに休め、こそっと歌舞伎せんべいをかじる。これが楽しい。心が落ち着く。西武線では、そうは行かない、山自体は楽しいけど、そこへの行き帰りがどうも中央線のようにリラックスできない。なんとなくよその電車に乗っているようで心落ち着かない。
そうゆうわけで、景信山に近い北高尾山稜でひそかにトレーニングを積むことにした。もちろん北高尾全コースを歩くのは無理なので一部の区間にした。
大下バス停→小下沢→狐塚峠→板当山→高ドッケ→杉沢の頭→富士見台→熊笹山→摺差バス停
老人には結構タフなコースだ。狐塚峠から富士見台まで地形図ではピークが3つしか見当たらないが、実際に歩くともっと多い。多少の登り下りも含めて数えていったら10個あった。大高山・天覚山コースと比べてもアップダウンの数に遜色ない、先月から3回通い、ほかの山行と合わせ程よく鍛えられた。3回とも途中の通過地点や下山時の時刻が同じだった。これはいい兆候だ。
とにかくいくつピークが現れても怯まないこと、げんなりしないこと、平気な顔して通り過ぎること、そう念じながらあと数回トレーニングを重ね、年内には大高山〜天覚山のピークを、ああ、お久しぶり、もう全然平気だからね、今はちょっと脚が疲れ気味なだけだよ、先日のようなことはないからね、と声をかけながら歩きたい。
そんなイメージを思い浮かべていたら楽しくなってしまった。ほんに幼児の遊びに等しいが、まあ、老人が企てる作戦はこんなものだ。これで痴呆は近寄ってこないだろう。
すっかり涼しくなってきた。塔の岳には、昨年末に転倒して以来まだ登っていない、もう駄目かもしれないが、とにかく年内に1回は挑戦してみよう、最後のお別れはきれいにいきたい。
写真1 小下沢林道にある水場、今まで何回も通っているのに今回初めて気付いた。以前からあったのだろうか
写真2 小下沢から狐塚峠への入口、急坂40分
写真3 杉沢の頭 ここに着くとほっとする、ベンチのある富士見台は目と鼻の先だ、その先はほぼ下り
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