日曜日に景信山へ行ってきた。
相変わらずの猛暑、今日は小仏峠経由で登って小下沢へ下山し、渓流沿いを歩く計画だった。渓流で身体を拭き少しでも涼しい思いをしたかった。景信山登山口前もすっと素通りできた。
お盆の15日に出かけたときは城山か景信山か気持ちが定まらず、つい景信山登山口に足を踏み入れ急坂を登って行ったが、余りの猛暑に不安になり最初の尾根を目前にしてすごすご引き返す破目になった。後悔しながら城山へ登り意気消沈しながら日影林道をとぼとぼ下った。7月末の前回の日記の時とは違った。
今日もやはり猛暑がすごい、汗が出てたまらない。ふらふら小仏林道を歩いているとけたたましく消防車のサイレンを鳴らしながら赤いオートバイが2台追い越していった。あらー、また景信山で事故なんだ、と思っていたら間もなくオートバイは引き返して行った。道を違えたのかなと思いながら林道終点で腰を下ろして休憩しバナナを食べていたら、さっきの隊員2人が大きなザックを背負い手には大きなカバンを持って再び現れ山道を登って行った。
そのとき「景信山での怪我はどの程度ですか。」と尋ねられた。こんなところでのんびり休んでいるので下山者だと思われたらしい。「いや、これからなので・・」と返事したが、かなりのスピードで登って行った。この後大勢の隊員を見かけたが、この隊員が頑健そうで迫力があり一番屈強だった。
小仏峠までえっこらえっこら歩いている間、何度もサイレンが鳴り次から次へと後続の隊員が追い越して行った。大きなソリを抱えた隊員もいた。景信山は足元が危ないから初心者が転倒して骨折でもしたのだろうか。
小仏峠に午後1時、暑さにバテてランチパックのサンドを1切れと冷たいアリナミンゼリーを食べているうちヘリコプターの音が聞こえてきた。ああ、ヘリが救助にきたか、自分がもっと早く登っていれば頂上で救助作業を見たかもしれないな、と思いながら小仏峠から景信山へ向かった。
この道はいつも下山路に使っているのだが、登りに使うと案外楽だ、急坂がないからだろう。後から三々五々隊員が追い越して行く。え、まだ行くの、もう遅いんでないの、という感じ、だけどこう言うのもなんだけど後になるほど隊員はのんびりしている風で最初に見かけた隊員ほど切迫感がない。それでも早い。自分が頂上に着く頃は、後始末もすっかり終わっているだろう。
2時少し前に旧景信茶屋跡に付いた。誰も居ないベンチに腰を下ろし、遅い昼食にコンビニの焼おにぎりを取り出した。おにぎりはいつもこれにしている。醤油が濃くて塩分補給に丁度よい、塩分濃度は1g程度だからあまり気にするほどでない。ひと口がぶりと齧ったらヘリの音、気にしないでいたが頂上の上空でホバリングを始めた、音をきいてから1時間経っているのに今頃、と思いながらおにぎりを袋に戻し頂上広場へ上がってみた。
大勢の登山者がスマホをかざして写真を撮っている。まさに頭上のヘリが怪我人を吊り上げようとしているらしい。現場は通行止めされて近づけないが、待機地点は頂上標識から少し陣馬寄り、恐らくヘリ用の空地だろう。だがヘリは何もせず去って行った。おかしいなと思っていたら、隊員が、また戻ってくるので今のうちに通行して下さい、と声を上げていた。
間もなくヘリが戻ってきた。手際よく地上と長いロープでつなぎ合い、ソリに横たわった怪我人が付き添いの隊員と一緒にするするとヘリの機内へ吊り上げられていった。収容されるとロープが外されて地上へ落下し、ヘリは飛び去った。
うーむ、無事救助されてよかった。転倒骨折だろうか、熱中症による重い身体不調だろうか、事故現場はどこだろう、おそらく現場で応急手当を施してからヘリのつり上げ地点に移動されたのだろうが、この猛暑の中、完全武装の救助隊員にはご苦労様でした。私もいつお世話になるやもしれません、十分注意します。
そんなこんなで時間も押し詰まったし猛暑も相変わらずなので、当初の計画を変更し小下沢ルートをやめて小仏バス停へ直接下山した。
カメラを持参しなかったので、めったに使わないスマホで写真を撮ってみた。ただそれをPCへ取り込む方法がわからない。今回は写真なしになってしまった。作業中のヘリの写真を1枚載せれば見栄えがいいのだが・・・
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