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いままで0だったのに、これで一気に山行記録が増えた。
先週末に伊豆の天城に行ったのだが、これまでほぼ1か月間、天城方面の山行記録がなかったそうだ。大雪の影響だろう。今でも天城の中心は、相当な積雪量で、特によく歩かれていて深い溝になったような登山道では、雪が吹き溜まって、場合によっては膝上まで踏み抜く。
けれども、行く時にはまさかそんな状況だとは知らなかった。
北から天城峠に向かっている時は、道の脇の雪がどんどん多くなってきて、これでは山の上ではどうなるかと思っていたのだが、峠を越えて南側に出ると、まるっきり雪がなくなってしまった。山の上も、峠の南側の登り尾には、ほとんど雪はなかった。
雪はきれいだし、一般的なルートでない場合はヤブを埋めてくれることもあるし(見かけだけで、実際に歩くと落とし穴状態になっていることもあるが(^^;)、いいこともあるのだが、やはり踏み跡がまるで見えなくなるのはちょっと困る。大体マイナーなルートだと、雪の状態でトレースなどある方が珍しいのだ。
自分はマイナーなルートを歩くことも多いのだが、これは別にマイナーなルートがとりわけ好きだからという理由だけではない(まあ好きではあるが)。基本的に、車で登山口まで行って、元に戻ってくるということが多いので、うまく周回ルートをとるのに、一般ルートだけだとなかなかうまくいかないからだ。道のあるところも、ない(けれども歩きやすそうな)ところも選択肢に入れてよいとなると、行動の自由度が飛躍的に上がる。慣れてくると、地図を見て大体の必要時間もなんとなく予測ができるようになってくるもので、経験というのはなかなか大したものだと感心する(^^;。
だが、人のまったく歩いた形跡のないところ(特に尾根)というのは、そうそうあるものではないようだ(自分は基本的に沢は避ける)。
歩きやすそうな等高線のつまっていない尾根であれば、大抵テープがあったりする。林業用の仕事道もある。鉄塔などの管理道もある。
人が歩きやすいところは、他の動物にとっても歩きやすいわけで、特に雪のヤブ山だと、みんなが同じところを歩いていて、楽しくなってくる(時には楽しくない足跡を辿っていくしかないこともあるがw)。尾根上を行きかう種々様々な足跡を見ていると、みんな同じなんだな、と実感できる。
地図を見ながら、ここはこんな感じかな、こう行くとよいかななどと予想するのも楽しい。元々子どものころから地図を見るのが大好きで、山はもちろん、カヤックの川や海のツーリングでも、地図を見る経験はいつの間にか随分つんできていたようだ。特に川や海では25000分の1地図でなく、50000分の1地図を使うのが普通なのだが、それが今に役に立っているような気がする。50000分の1地図に比べると、25000分の1地図はずいぶん詳細に、情報が詰まっているように感じる。
特に、コンパスをほとんど使わないのは、この頃の習慣からだと思う。川や海は見晴らしがいいので、とにかくまず周囲の地形を見るようになるのだ(森林の中でも、余程のことがない限り、周囲の地形は何となく分かるものだ)。
ただ、いくら経験を積んでも、ハマる時は誰でもハマるもののようだ。地図読みの達人だったローリー・イネステーラーさん(前は鎌倉に住んでいたけど、今はどうしてるんだろう)が、ひとつの小さな山を読み違えて海で迷った話など聞くと、まあ自分なら今みたいに毎回プチ迷子になっても仕方ないよな、という気になってくる(ルートとりの失敗は自分の得意技だ(^^;)。
それでも、GPSのおかげで、リスクは最小限に抑えることができるようになった。
最終的には、地図をほとんど見ないで、地形のみを見て迷わないレベルにまでいけたら、と思っているのだが、死ぬまでにできるかなあ(^^;(いるみたいですよ、そういう人)
写真:美しい伊豆・登り尾の森
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