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個人による手作りの山名プレート、道標など、特に低山の一般登山道が完備されていないところには、割と見かける。
山名プレートなどはなかなかいいものだ。やはり今いるここがどこかはっきりする、というのは、地図上では分かっていても安心だし、記念の写真なども撮ったりする。
きれいに板に彫ってあるようなプレートなど、必要以上に自己主張せず山の風景に溶けこんでいて、よく見ると丁寧に作ってあって、感心する。
ただ、やたら派手な感じのものはちょっとどうだろうと思う(^^; プラスチック製だったりすると、やっぱり浮いて見えるし、そのうち割れたりして地面に落ちるわけだが、土に戻るまでどのくらいかかるのだろうか。大気と日光にさらされているものは、100年程度(日光の紫外線が一番影響が大きいそうだ)、地面の中にあると、日光に当たらず空気にも触れていないので、数千年かかるらしい。
砕けて打ち捨てられたプラスチックの破片が山に散らばっているのは、どう見ても美しくないので、もしプレートをつけるなら、ぜひ木で作ってほしい。
そういえば、あまり人のいかないところを歩いていると、たまに古いゴミが見つかる。多いのは、ジュースなどの缶。プルトップが缶からはずれる、もう今ではないタイプの、一体何十年前のだよといいたくなるものが、結構落ちている。金属製のゴミは数十年風雨に曝されてもそのまま残ると分かるが、同時に、人(文明)の気配に、ちょっとほっとすることがあるのも確かだ(^^;
昔と違って、自分の出したゴミは必ず持って帰るという習慣が普及して、(少なくとも観光客のいない登山者だけの山では)人が多い割にゴミはほとんどないようで、これは本当にいいことだなあと感じる。
自分は、昔から親が必ずゴミは持って帰る習慣で、山小屋の管理人が置いてけというのもきかず持って帰るのを見ていたおかげで、こうやって偉そうに語れるわけである(^^;
プレートの話に戻ると、山名だけとか、あと標高が書かれたものはいいのだが、個人やグループの名前、付けた日付などが書かれたものは、あまり好きではない。どういう思いでつけたにせよ、それを見た他人がそこから感じるのは、自己顕示欲であって、やはり精神的に美しくないからだ(^^;
ごくまれに「登頂記念!」的なものもあるが、これははっきりと嫌いである。誰がいつここに来たかなんて、他人にはまるで関係ないことで、どんなにきれいに作ってあったにせよ、邪魔でしかない。
ある頂上で、そういったものを見かけたことがある。子どもが作って設置したもので、多分みんな優しいので、たとえ邪魔と感じても、はずすのに忍びないのだろう。いっちゃ悪いが、こういうのは実にずるいw 頂上の私物化だ。みんなが同じことをやりだしたら、どうするのだ。
人気のあるマイナールート(あれ? 何か変だな(^^;)だったりすると、テープがやたらとあちこちに付いているところがある。ああいうのも、やめて欲しい。一般登山道から脇に入るところに沢山ついていると、普通に登山道を行く人を惑わすことにもなるし、第一汚い。林業などで使用する目印とごっちゃになって、わけが分からなくなったり。
テープというのは、基本的にはその付けた人が自分のためにつけるものなので、それを目印にして歩くのはいけないのだが(目的地が同じとは限らない)、やはり目印というのは目立つもので、常に地図を覗きこみつつ緊張して歩いているわけではなく、ついつい引きずられがちになったりするものだ。
基本的にはつけたらはずして欲しいし、ルートの取り方でそれができない場合は、必要最小限であって欲しいと思う。
丹沢大山の北尾根から、通称ネクタイ尾根というのが分岐しているが、一時期、この尾根はネクタイだらけになったそうだ(^^;
そういうのは、山にゴミを不法投棄しているのと同じだと思うので、ぜひやめて欲しいと思う。
写真:丹沢畦ヶ丸付近。木肌にじかに標高を彫り付けるなよ(^^;
こんにちは。個人の作ったプレートなどは本当に迷惑ですよね。ましてや間違った場所に頂上であるかのように個人のプレートがあったりするとはずしたくなりますね。
昔よく行った奥利根や奥会津の山には切り付けといって、大正から昭和初期に通った人の名前や日付けなどが、鉈などで木の幹に彫って残されていました。当時は道標代わりのつもりだったのでしょう。中には山奥の鉱山から鉱石を背負って運ぶ人夫が、日当などを彫ったものがあって、記録の少ない当時の状況を伝える資料となるものもあります。
勿論、記録を残せる媒体がたくさんある現代では言語道断の行為ですね。
コメントありがとうございます!
まあ控えめな感じなら、好感をもつし、いいと思うんですけどね。
たまに山名プレートが頂上にいくつもついてるところがあって、先にプレートがある場合は遠慮しろよな、とも思います(^^;
でも、場所を間違えてるのはまずいですね。それが元で遭難騒ぎでも起きたら大変。
切り付けっていうのは、面白いですね。何だか法隆寺の天井に書かれた落書きを思い出しました。
大正時代に木に彫ったものが、今でも残っているのでしょうか。
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