以前に講演を聞きに行った某会が笹尾でカキツバタ観察の会を行うという。早速予約を入れて行ってみた。鳥居本から車で10分程度、笹尾集落手前で集合し、滋賀県立大の先生のお話を聞きながら、谷地状の小さな流れに沿って歩く。耕作されなくなって久しい水田はハンノキが繁茂しているが湿原としては美しい景観だ。向こうには男鬼山からイワスへの山並みが美しい。しばらく歩くとカキツバタの群生地に着く。花の盛期は過ぎたようだが、この一面がカキツバタの花に埋まったらさぞや壮観だろう。湿原は放置すればハンノキが侵入してくる。地元の方が手入れをして群生しているそうだ。
戻って集落内を散策。廃村の荒れた家屋を見慣れた目には、その手入れされた集落のうつくしさが沁みる。山を西に一つ越えれば名神高速彦根インターだというが、冬は厳しいのだろう、鳥居本小学校の冬季分教場が「休校」状態で今も残っている。お寺の片隅には、「真田幸村四女の墓」と伝えられる墓碑もある。
カキツバタを含めて三時間、ゆったりした時間だった。
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