カテゴリー「雑記帳」の日記リスト
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2019年 01月 22日 12:31雑記帳レビュー(書籍)
以前、明治時代に山林境界がどのように決められていったか、について書いたので、今回は少し別の角度から考えてみようかなと思う。ここでいう「山」とは、人間が昔から利用してきた里山的なものです。
江戸時代やそれ以前には、山は領主(藩や大名)の領地であると同時に、村にとって食料や生活の物資を与えてくれる
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2019年 01月 16日 15:00雑記帳レビュー(書籍)
冬と春との境目に、無病息災を願う「賽の神」のニュースがあちこちから聞こえてきた。「賽の神」は境界の神、村の境に置かれる道祖神もそう、『日本書紀』にあらわれる「来名戸の祖神(クナトノサヘノカミ)」が元の形なのだ。
もう30年も前に出版された本である。学問的な流行からすれば、色あせた感じがしな
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2018年 05月 20日 22:53雑記帳
以前に講演を聞きに行った某会が笹尾でカキツバタ観察の会を行うという。早速予約を入れて行ってみた。鳥居本から車で10分程度、笹尾集落手前で集合し、滋賀県立大の先生のお話を聞きながら、谷地状の小さな流れに沿って歩く。耕作されなくなって久しい水田はハンノキが繁茂しているが湿原としては美しい景観だ。向こう
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2018年 05月 12日 17:20雑記帳
昨日の夜、自宅の庭に出ていたら不如帰の声が夜空に響いて消えていった。もう夏なんだ、と思うと同時に季節についていけていない今年の我が身を思いやる。来週は笹尾のカキツバタを見に行く予約を入れたけれど、その前にもう少し山の空気を吸っておきたい。この時期気になるAbを見に行っておこう。北部の石灰岩質の山々
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2018年 04月 28日 21:41雑記帳レビュー(書籍)
宝暦9年両丹生村「霊仙山古地図」を読み解く。
この地図の裏書きには、「小林、にく谷」を「立林(本来は戦国時代の領主林をいうが、ここは藩有林「御林」の意か?)」とし、上・下丹生村の領域境界を「二条御役所」(京都町奉行所か?)が保障したことが記されているようである(くずし字がなかなか読めず誤り
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2018年 02月 20日 22:40雑記帳レビュー(書籍)
男鬼山、霊仙山と標石のことをあれこれしていたら、昔の村の境界のことが知りたくなった。その時代の概略が分かる本はないかと探してみたらこの書籍が目に止まった。
『江戸・明治 百姓たちの山争い裁判』 渡辺尚志 (2017.6 草思社)
著者は、近世・近代の民衆史の研究者で一橋大学の先生。農山
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