高齢者演劇集団

　私の同級生の幼馴染の友人が高齢者演劇集団チャレンジャーの中心的な劇団員として頑張っている。高齢者演劇集団とは退職後の第２の人生を楽しもうと、若いころから演劇には無関係だった素人が３０人前後集まり、セミプロの演出家のもとで演劇を勉強し、公演している地元の平均年齢が７０歳近い劇団である。
　やはりご時世で女性が７０％くらいで男性は少ない。先日、劇団発足後、４回目の公演が行われた。素人とは言え、プロが講演するシアターで有料で２時間３０分(途中１５分休憩)の公演である。いつも満席で入れない人がでるほどの盛況である。
　友人は今回の主演男優で頑張っていたが、長いセリフ、セリフの数も多く、この歳になり良く覚えられたものだと、我が身と比べて感心してしまう。最初のころは、声は大きいもののカツレツが悪く聞き取りにくかったが、４回目ともなると、演じている皆さんの声もとおり聞きやすくなってきた。演じて拍手を貰うことの喜び、楽しみが分かってきたようで皆、活き活きと子供の役から老人役まで演じ切っていた。
　我々のような高齢者が１ツのものに打ち込む姿は見ていると応援したくなる。私には山があるが山以外にはゴルフもやらず、全くの無趣味なので、打つ込める山があることに幸せを感じている。