バスで新天城トンネルまで行き、天城峠、八丁池、片瀬峠、万三郎岳、万二郎岳を抜け天城高原ロッジまでの一般のルートであった。4月の終りでシャクナゲはまだ早く、咲いていなかったが新緑が非常にきれいだった。
八丁池から白田峠まではブナの新緑が素晴しく、その他ヒメシャラ、サルスベリ、ヒノキ、馬酔木等の自然林が芽を吹き、天城山は自然林の美しさを堪能させてくれた。特に万三郎から万二郎の間の馬酔木のトンネルを歩くのは気分が浮きうきして楽しかった。
また別の山行であったが万二郎岳の近くで、大きなリスが木に登るのを見たことがある。私は山の動物にもいろいろと出会っているが、北海道以外で、野性のリスに会ったのはこの時と富士山だけである。
天城山は登り下りも少なく、余裕を持って林の美しさを味わえる山である。いろんな時期に天城山を訪れたが私は新緑の天城山が1番、好きである。
私の二人の娘が3歳と5歳になったときに初めて山に連れていったのも天城の八丁池であった。旧天城トンネルまで車で行き、八丁池までコースタイム片道2時間のコースである。下の3歳の子が歩けるかなと心配したが行きは休み休み、お菓子などでごまかしながらではあるが八丁池まで歩くことができた。帰りはさすがに疲れて私の背中となったが、これが子供たちの山デビューとなった。
天城山系は登山の対象としては八丁池から万二郎までが一般的であるが、天城峠から猫越峠、仁科峠方面の裏天城山系も明るい笹の草原や駿河湾、富士山の展望台としてハイキングには最適である。
4年前の5月22日、アマギと冠についたアマギシャクナゲを見るために長九郎山に登った。今までは登山、ハイキングを目的として天城に登っていたので、不覚にもアマギシャクナゲの存在を知らなかった。(天城山はシャクナゲで有名であるが普通のシャクナゲとばかり思っていた。) 万二郎岳付近と長九郎山に自生しているというので、登ったことの無い天城山系の南の外れの長九郎山に行く事にした。長九郎山もアマギシャクナゲが少なくなり頂上付近に自生しているだけとなってしまい、保存会が山頂から八瀬峠の間の登山道両側に植栽して保存してくれているので、アマギシャクナゲのピンクの花トンネルの中を歩く事ができた。またベニドウダンツツジ、山ツツジも多く、花いっぱいの楽しい山行となった。
写真:長九郎山のアマギシャクナゲ
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