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富士見平から瑞牆山への道の途中から八丁平に向かう。天鳥川源頭近くの小沢を渡ると作業小屋の跡地のような平らな場所に出る。そこはシロバナヘビイチゴとキスミレが一面に咲いていて嬉しくなる。花に気を取られていたら道が判らなくなり回りを注意深く見回すと沢向こうに赤テープがあり、また渡り返す。
八丁平から登り2100〜2200m付近にシャクナゲの花が点在して見られる。周りはシャクナゲの木ばかりであるが花を付けている木は少なく期待外れであった。
小川山での展望は最初から期待していないが本当に樹林帯(トウヒ、ダケカンバ、シャクナゲ等)の中の道で回りは見えない。途中、露岩のピーク状部分が2ケ所あり、そこからは近くの瑞牆、金峰を始とする奥秩父の山々は見えたが、梅雨の合間の天気なので遠望はきかない。
最近は遊歩道並みに整備された登山道の山が多かったので久しぶりのあまり踏まれていない少し不明確な道を歩いていると如何にも山そのものが実感できて展望は無いが気持がうきうきしてきた。2200mまで登ってしまえば後は自然林の平地のような道で楽である。山頂も樹林の中で展望はなく山梨百名山の標柱と三角点のみであった。小川山はフリークライミングのメッカであるが地形図を見ても岩場の記号は無く、特に甲州側にはその面影は一切無い。
あまり人気の無い小川山なので入山者は居ないだろうと思っていたが4組の登山者と出会い、意外と登られている様子であった。信州側の方から登る人が多いようである。
登り5時間を予定していたが3時間で着いてしまい時間に余裕が出来たので八丁平から大日岩を回って帰ることにした。八丁平からまた150mほど登らなければならないが、その苦労に対して山の神はプレゼントを用意していてくれた。2100m付近から2150m辺りまで一面にシャクナゲが咲き乱れていて思わず驚嘆の声を上げてしまう。また大日岩近くではイワカガミを多く観察する事ができ、こちらを回って本当に良かったとつくづく思った。
大日岩は以前の2回は山の経験の浅い人が同行していたので金峰山へは巻道の縦走路を歩き登っていない。今回、せっかくの機会であるから誰も居ない大日岩を一番高いところまで登ってきた。
新しい登山靴はしっかり岩に貼りついてくれて楽に登る事ができた。ビブラムが減り、滑りやすくなっていた古い登山靴では登るのに苦労したのではないかと思われた。
金峰山への縦走路に出てからはシャクナゲを楽しみながらのんびりと富士見平に下る。
瑞牆山荘の駐車場は朝、着いたときは20台程度であったが下山してみると100台前後ある駐車スペースは満杯で路肩駐車の車で溢れていた。山ではそれほど多くの人に会わなかったが皆、何処に行っているのだろうか?
増富温泉で汗を流そうと増富の湯に行くと広い駐車場も満杯で駐車待ちの車が並んでいた。温泉から出てくる人も見当たらず何時、入浴できるか分からないので諦めて家に帰ってのが唯一、残念であった。
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