おくればせながら、剣岳 点の記を見てきました。原作は昔1度、読んでおり、更に今年の初めに再度読み直しているので話の筋は判っているが木村大作監督が剣岳、立山をどのような映像で見せてくれるか楽しみにして映画を見た。
私は剣岳を3回登っているが特に、2年前の紅葉真っ盛りの秋には剣沢から裏剣方面をビデオ撮影しながら歩いてきたので興味があった。映画ではやはり雷鳥沢や裏剣の紅葉の場面が綺麗に撮られていて、さすがはプロの映像だなと感心した。(当たり前だが)
映画の中で「測量は天気次第だから。」と言うセリフがあったが山での撮影も天気次第であるからさぞ、ご苦労されたことと思う。人気俳優も山に入ればスタッフと同じで山小屋やテントで雑魚寝しながら天気と格闘したのではないかと想像される。
私は3年前の定年退社後、時間もあるので何にでも挑戦し経験してみようと考えフジテレビの映画「硫黄島からの手紙」にエキストラのボランティアとして3日間、参加したことがある。そこで映画作りのほんの一端を覗かせて貰ったが、何気なく見ていた1シーンの作り方、撮り方を知らされ、如何に大変か身を持って感じた。監督、カメラマンの気に入ったカットが撮れるまで何回も、色んな角度から撮り直し、それでも映画ではボツになりカットされてしまう場面も決して少なくない。
山の中で、それも雪山で天気を見ながら、監督のOKを貰うまでの撮影は俳優もスタッフも本当に大変だったことと思う。2年間の時間を掛けて撮影した映像は素晴しかった。剣岳からの周りの展望も山座同定しながら懐かしく見たが、あんなに大きく富士山が見えたかな・・・。
それにしても観客が少なかった。平日の昼間ということもあるかもしれませんが見ていたのは私を含めて13人。これでは映画館も成り立たないだろうなと心配してしまう。実際、私も映画はここ10年間で3回しか見ていない。そのうちにテレビでやるだろうと考えてわざわざ見に行かなくなってしまった。
私の町は人口12万人の市であるが昔、4館あった映画館が無くなって20年以上になる。来年、ショッピングセンターを増設して映画上映5館が出来るそうである。合計900席で近在からの入場者も当てにして年間15万人の客を当て込んでいるようであるが今日の様子を見ると、果たして採算が取れるか心配になってしまう。
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