前年に、家族4人でキャンプができるように4人用山のテントを購入し、近くの富士五湖でキャンプを楽しんだ。この年は夏休みに霧ケ峰に家族4人でキャンプに出掛けることにした。ビーナスラインを通って八島高原の駐車場に着く。ここで八島湿原の高山植物を観察しながら散策する。
テントを張るのは鎌ケ池キャンプ場を予定していた。このキャンプ場はオートキャンプが中心でキャンプサイトトまで車で行くことができる。受付でテント張りを申し込むと予約していないから駄目だと断られてしまった。このキャンプ場は完全予約制だったのだ。今のようにインターネットも発達しておらず、手持ちの本で少し調べてキャンプ場があるからと安易に計画してしまった。山を中心にテント生活を20年近くしてきて、予約しないとテントを張るのは駄目と言われたのは初めてであり、戸惑ってしまう。この当時、私は完全予約制のキャンプ場がこの世に存在することすら全く知らず、認識不足であった。
すいているところが見受けられたので交渉してなんとかテントを張らせてもらう。周りは大きな貸しテントがほとんどで、わが家の小さい山テントはみすぼらしく見えてしまった。このキャンプ場も2006年には閉鎖されてしまったそうである。
翌日、家族で霧ケ峰最高峰の車山を往復する。7歳、9歳の娘が歩けるか心配もあったが前の年、富士山を日帰りで登る事ができたので大丈夫と思い、ゆっくりと花を楽しみながら歩く。花もヤナギラン、クガイソウ、アヤメ、ニッコウキスゲなどを始め多くの種類の花が咲いていたが、この頃はあまり花に興味はなく、咲いていた花の名前は山行記録には何も書かれていない。
深田久弥も「妙な言い方だが、山には登る山と遊ぶ山とがある。霧ケ峰は遊ぶ山の代表的な一つである。」と書いているように、急な危険な所もなく、小さな子供たちでも自由に歩かせることができるファミリーハイキングに最適な高原である。私の子供たちも物見石、蝶々深山経由で元気に車山頂上に到着。
今の車山の頂上は1999年にできた気象レーダー観測所のドームが遠くからでも目立つが、このころは普通の広い山の頂であった。薄曇りで遠望はきかないものの蓼科山から八ヶ岳、南アルプス、ぼんやりと北アルプスも見えた。
下山は沢渡経由で歩いたが、途中にミネウスユキソウが咲いていて、娘達にエーデルワイスと同じ種類の花だよと教えてあげたら、むしろ連れ合いのほうが感激していた。
キャンプ場に戻り、家に帰る途中に白樺湖で子供達を馬に乗せたりして、久しぶりの家族孝行ができた山旅となった。この次に登るとしたら孫たちを連れて、霧ケ峰の花の写真を撮りながらのんびりと歩いてみたいと考えている。
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私と百名山 57.霧ケ峰(1925m)(1981年8月15日)
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fujinohide さま
まいどです。
私も霧ヶ峰周囲は大好きなエリアです。
昔から自然と人の営みの共存ができたところだと知ってから、子供ら連れて毎年のように春夏秋冬訪れてました。
また、今も霧ヶ峰ビジターセンターで霧ヶ峰の歴史を紹介するビデオを見ると、、、なぜか泣けてきます
一番好きな季節はニッコウキスゲの時期
で、幕営は強清水にある下記。
http://www.city.suwa.lg.jp/www/info/detail.jsp?id=597
夜、寝転んでお酒を楽しみながら満天の星
下界の出来事はどこかに消えて失せますね
77ms1ksbさん、こんばんは。
霧ヶ峰はまさに子供と時間を共有し、自然を肌で感じさせる体験教室に最適ですネ。
もっとも親の方はアルコール漬けになってしまうかもしれませんが・・・。
来年は孫を連れて行こうかなと考えています。
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